
水明は、2021年の7月から9月の会期で開催されたパビリオン・トウキョウ2021で浜離宮恩賜庭園の中につくられたパビリオンです。
浜離宮恩賜庭園は江戸時代に今の汐留の湾岸部つくられ、様々な水場や水に関連する風景が特徴的な庭園。ここに妹島氏がデザインしたのは平安時代の庭園にあった「曲水」と呼ばれる水路をモチーフにしたパビリオン。

汐留といえば、再開発によってガラスの超高層ビル群が立ち並ぶオフィス街となっていますが、直線的に垂直に伸びるガラスのオフィス群と、水平方向に曲線的に広がる水のパビリオンの対比がとても印象的でした。
また、私が訪れたのは雨の日だったのですが、雨の波紋が静かに広がる姿はこの建築をより魅力的にしてくれていました。

妹島氏といえば、ガラスやアルミ、鏡といった素材を使って建築の存在感を消し去るような作品を数多く手がけてきた建築家。
地面に流れる水面だけとなったパビリオンはそんな妹島氏の作品の1つの極致のようにも見えて、とても面白かったです。
デザイン:妹島和世
所在地:東京都中央区浜離宮庭園 浜離宮恩賜庭園内
アクセス:築地市場駅より徒歩約7分、汐留駅より徒歩約7分
竣工:2021年
備考:現存せず



