今回は根津周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築をレポートしたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・根津周辺エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・根津周辺エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
1.SENTOビル(旧宮の湯)

SENTOビル(旧宮の湯)は、根津駅前で1592年に創業した銭湯を改修したカフェ、店舗、展示スペース等の複合施設です。
耐震補強や減築を行いつつ、トレードマークの煙突をはじめ銭湯時代の名残を新たな建築に変換されているのが面白く、私が訪れた週末には多くの人で賑わっていました。
階段を上がった先にはいるカフェMATCHA & ESPRESS MIYANO-YUではタイルに囲まれたかつての浴場がカフェへと改修されていて、かつての銭湯の名残りを感じながら自家焙煎の珈琲やこだわりの抹茶を使ったメニューを楽しむことができます。


設計:建築再構企画
所在地:東京都文京区根津2-19-11
アクセス:根津駅より徒歩約1分
竣工:1952年(2020年改修)
2.はん亭

はん亭は、元々は大正時代に下駄の爪皮(つまかわ)の店舗として建てられ、1970年代からは串揚げ屋として営業する木造3階建ての建物です。
3階建ての建物は現代では決して珍しくないはずですが、風合い豊かな木造3層のボリュームが立ち上がる様はかなりの迫力があります。
内部は隣接する蔵と合わせて改修された店舗空間が広がっていて、歴史感じる空間でこだわりの串を頂ける人気店として多くの人で賑わっています。


所在地:東京都文京区根津2-12-15
アクセス:根津駅より徒歩約1分
竣工:1917年
備考:国登録有形文化財
3.根津 釜竹

根津 釜竹は、根津駅から程なく歩いたところに建つ釜揚げうどん店です。
一見すると店舗に見えない煉瓦造りの石蔵ですが、隈研吾建築都市設計事務所によって、明治の終わりの1910年に建てられた蔵が飲食店として生まれ変わりました。
蔵のもつ高い天井や木の架構を活かしつつ歴史の積み重なった重厚な内装と、ガラスの開口から中庭を望む開放的な空間とが合わさっていて、平日・週末問わず多くの人々が訪れる人気店となっています。


改修設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都文京区根津2-14-18
アクセス:根津駅より徒歩約3分
竣工:1910年(2005年改修)
備考:東京都選定歴史的建造物
4.クラシックガーデン文京根津

クラシックガーデン文京根津は、根津 釜竹に隣接して建てられたられた地上4階地下1階建ての介護付き有料老人ホームです。
2000年代に建てられた新しい建物ですが、素材の風合いが豊かな表情をつくり出しているのが印象的で、敷地内の庭園や根津の風景と馴染んでいるのがとても素敵な建築でした。

設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都文京区根津2-14-18
アクセス:根津駅より徒歩約3分
竣工:2005年
5.東京大学 武田先端知ビル

東京大学 武田先端知ビルは、東京大学の本郷・弥生キャンパスの東側に位置する浅野キャンパスに建つ地上6階地下3階建ての校舎です。
住宅街に隣接する細長い立地に建つ建物は、研究室やホールを積層しつつ、インタラクションボイドと呼ばれる吹き抜け空間によってキャンパスが垂直に立ち上がるようなオープンスペースがつくり出されているのが面白いところ。
また、住宅街側に対してはバッファを設けたルーバーを基調とした外観、キャンパス側にはスクリーンのようなガラスの大開口と南北のコントラストも印象が大きく異なるのも注目ポイントです。


設計:岸田省吾/東京大学工学部建築計画室+ 東京大学施設部+現代建築研究所
所在地:東京都文京区弥生2-11-16
アクセス:根津駅より徒歩約5分
竣工:2003年
6.旧弘田家住宅

旧弘田家住宅は、作曲家の弘田龍太郎の住まいとして昭和初期の1931年に建てられた邸宅です。
赤色のスペイン瓦が随所に顔をのぞかせるスパニッシュ様式のデザインは大正時代から昭和初期に流行したもの。
建物の外装だけでなく塀にもスペイン瓦があしらわれているのが面白いところで、ここまで全面的にデザインされているのはかなり稀で見応えがあります。


所在地:東京都文京区弥生2-16-11
アクセス:根津駅より徒歩約5分
竣工:1931年
備考:国登録有形文化財
7.アビタ ファリーヌ

アビタ ファリーヌは、東京大学弥生キャンパスの裏手に建つ地上3階建ての集合住宅です。
不整形な敷地に対して2つのボリュームが角度をずらしながら立ち上がる構成の建物ですが、敷地境界との間に生まれた余白が巧みに内外の空間を引き立てているのが注目ポイント。
抽象的で端正なデザインの中に、根津の路地空間が立体的に立ち上がるような都市空間が入り込むような構成もユニークです。


設計:伊坂デザイン工房
所在地:東京都文京区弥生2-20-12
アクセス:根津駅より徒歩約6分
竣工:1986年
8.日本基督教団根津教会

日本基督教団根津教会は、不忍通りから1本路地を入ったところに建つ教会です。
尖頭アーチを形どった大きな開口と、赤い屋根が天に伸びる塔屋が印象的な建物は大正時代の1919年に建てられたもの。
決して大きくはない木造平屋建ての建物ですが、アイコニックな形の開口部や屋根からはどこかチャーミングな印象を受けるのが面白いところ。
ちょっと大きな家のようにもみえる建物は、長きにわたって根津の人々を迎え入れ、地域のランドマークにもなっています。


所在地:東京都文京区根津1-19-6
アクセス:根津駅より徒歩約3分
竣工:1919年
備考:国登録有形文化財
9.弥生正緑館(渋谷家住宅)

弥生正緑館(渋谷家住宅)は、明治時代の終わりに実業家の渋谷正吉氏によって建てられた木造2階建ての住宅です。
根津神社の西側の丘上に建てられた邸宅は、不定形な敷地に対して場所毎に形を変化させながら立ち上がっています。
道路側からは少しだけ外観がみえるのみですが、根津神社から見るとペディメント風の庇をはじめとした特徴的な外観をみることができます。


所在地:東京都文京区弥生1-2-3
アクセス:根津駅より徒歩約6分
竣工:1906年
備考:国登録有形文化財
10.根津神社

根津神社は、今から約1900年前に日本武尊(ヤマトタケル)が創建したとされる歴史ある神社で、東京十社の一社にも数えられる神社です。
現在の根津神社は、徳川幕府の第5代将軍であたった徳川綱吉の時代に建てられたもの。当時甲府の宰相であった徳川綱重の山手屋敷地を根津権現社に献納し、1706年に千駄木より遷宮して現在の社殿やその他の建築物が建てられました。
境内には本殿・幣殿・拝殿をはじめこの楼門や唐門、透塀など1706年の遷宮時に建てられた建造物がそのまま残されています。


所在地:東京都文京区根津1-28-9
アクセス:根津駅より徒歩約5分
竣工:1706年
備考:国重要文化財(本殿、幣殿、拝殿、唐門、楼門、西門、透塀)
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