立教大学は、元々は東京築地の外国人居留地に聖書と英学を教える私塾として始まった学校ですが、ここ池袋キャンパスは建築好きにはたまらない近代~現代建築の宝庫です。
立教大学が現在の池袋の地に移転してきたのは大正時代の1918年。キャンパスの設計に当たってはアメリカニューヨークの建築家マーフィ&ダナ建築事務所が基本計画を手掛け、現在のキャンパスの原型が出来上がりました。

残念ながらJ・V・W・バーガミーによる立教学院公邸11号館・12号館(1927年)など一部で解体されてしまった建物もありますが、現在のキャンパスには通称モリス館と呼ばれる本館をはじめ当時の建物も数多く残されています。

各年代の貴重な建築が一同に集まる様はまさに圧巻。
植物に覆われた建築群も迫力満載で、建築の息遣いが聞こえてくるような生命力を感じます。

こちらの第一食堂は、ダイナミックな架構の屋根による大空間が壮観の食堂です。

第一食堂は2002年に耐震補強も含めた大規模な増改築が行われていて、改修設計は坂倉建築研究所が手掛けている注目建築です。

こちらの旧図書館は1918年のマーフィ&ダナ建築事務所のものと、1960年の丹下健三氏のものの2つがあってちょっと混乱するのですが、半世紀の時を超えて増築された丹下建築も立教仕様のデザインとなっているのが面白いところ。

こちらは1937年にジェイ・ヒル・モーガンの設計で建てられた4号館です。

また、大学施設だけでなく立教小学校チャペルをはじめ関連施設も見逃せません。
例えば大学キャンパスから一本道を隔てたところにある立教小学校のチャペルは、建築家アントニンレーモンドが手掛けたものだったりします。

平成に入ってからは1995年に建てられた太刀川記念館や1999年に建てられた8号館、道路を挟んた向かいに建つ立教池袋中学・高等学校大学など一連の建築が建ち並びます。

また、近年では2005年に建てられた11号館や2012年に建てられた18号館(ロイドホール)など新たな建築が建てられ、グッドデザイン賞なども受賞しています。

旧来の建物の素材や色遣いを引き継ぎ、調和するようにデザインされた建物には、1つ1つにその時代ならではの技術と挑戦、つくり手の知性を感じます。
設計:
本館・礼拝堂・第一食堂・2号館・3号館・旧図書館:マーフィ&ダナ建築事務所
ライフスナイダー館、4号館:ジェイ・ヒル・モーガン
メーザーライブラリー記念館(旧図書館):丹下健三/丹下健三・都市・建築設計研究所
立教小学校チャペル:アントニン・レーモンド
立教池袋中学・高等学校大学:山下設計+マナ建築設計室
8号館:佐藤総合計画
太刀川記念館、11号館、12号館、14号館、ロイドホール(18号館):日建設計
チャペル会館:日本設計
所在地:東京都豊島区西池袋3-34
アクセス:池袋駅より徒歩約12分
竣工:
1918年(1号館/本館・礼拝堂・第一食堂・2号館・3号館・旧図書館)
1924年(大衆文化研究センター/旧江戸川乱歩邸)
1927年(ライフスナイダー館)
1937年(4号館)
1960年(メーザーライブラリー記念館/旧図書館)増築
1966年(立教小学校チャペル)
1995年(太刀川記念館)
1999年(8号館、立教池袋中学・高等学校大学)
2001年(12号館)
2005年(11号館)
2009年(14号館)
2012年(18号館/ロイドホール)
2013年(チャペル会館)
備考:
都選定歴史的建造物(本館・礼拝堂・第一食堂・2号館・3号館・旧図書館)
区指定有形文化財(大衆文化研究センター/旧江戸川乱歩邸)
2006年度グッドデザイン賞(11号館)
2013年度グッドデザイン賞(18号館/ロイドホール)
2002年の第一食堂の増改築の設計は坂倉建築研究所
公式HP:https://www.rikkyo.ac.jp/



