今回は東京立川にあるOKA CAFEを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・OKA CAFEを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・OKA CAFEの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・OKA CAFEの建築的な見どころや注目ポイント
1.昭和記念公園内にできた素敵なカフェを訪問
今回訪れたのは東京都の立川市と昭島市に跨る昭和記念公園の中にあるOKA CAFE(オカカフェ)です。

昭和記念公園は、元々は昭和天皇御在位50年の記念事業の一環として構想され、1983年に昭和天皇臨席のもとに一部の区画から開園がなされた国営公園です。
その後、こどもの森や日本庭園、盆栽苑などが順次整備されていき、2005年にはみどりの文化ゾーンの施設がつくられ現在の形となりました。
そんな昭和記念公園に2022年に新たに建てられたのが、今回訪れたオカカフェでした。
昭和記念公園は、新宿から電車で約30分というアクセスで、規模も大きいことから多くの人で賑わう公園となっています。
広大な敷地だけあって最寄駅は複数あり、代表的なところではJR青梅線西立川駅より徒歩2分、JR中央線立川駅より徒歩15分となっています。

季節ごとに様々なイベントや見どころがあり、私も桜の季節には毎年訪れていますが、実は建築巡りにもピッタリの公園でもありました。
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建築のテーマパークとも言われる昭和記念公園に、2022年の12月にオープンしたオカカフェは、建築デザインを隈研吾建築都市設計事務所が手掛けたことでも話題となりました。

公園の散策路を程なく進むと見えてくるのが、「緑豊かな環境に溶け込む大地のキャノピー」をイメージしたという木組みによって支えられた大屋根です。


外側の通路側は大地が盛り上がった小山状の地形となっていますが、そんな大地と連続するようにカフェの大屋根が伸びています。

さらに回り込むと、ガラスの大きな開口部と迫力の屋根が迫ってきます。
木組みによって大きく張り出した屋根は、ダイナミックな躍動感を生み出しつ昭和記念公園の自然とこの建物の内部を緩やかに繋いでいるようです。

大胆な木の構造体に目が行きがちですが、隈研吾氏は「屋根」をテーマとた建築を追求してきた建築家でもあります。
以前このブログでも浅草文化観光センターや高尾山口駅、高輪ゲートウェイ駅をはじめとする建築作品をレポートしてきましたが、公園の大地の連続であり、訪れた人をひとつ屋根の下に包み込むような屋根には隈研吾氏の建築のテーマが凝縮しています。

見る角度によっては屋根だけが中に浮いて見えますし、足元まで近づくと精巧に組まれた木組みの技術に圧倒されます。公園の中の小さな建物ではありますが、色々な角度や距離からみても面白いです。
木組みの屋根は軽やかなようで、力強く、雲のような透明感がありながらマッス感もあり、木という伝統的な素材を使った新たな建築が試みられています。
2.原っぱを借景にしながら魅力的なランチメニューを堪能
建物の内部はカフェとなっているので、早速ランチタイム。

オカカフェでは、クロワッサンやドーナツなどの手軽なものから、パスタをはじめとするランチまで幅広いメニューが楽しめます。
昭和記念公園は昔ながらの売店や休憩スペースはいくつか点在していますが、こうしたカフェは不足気味だったので、昭和記念公園を訪れた際の食事スポットとしてもピッタリです。
今回頂いたナポリタンのスパゲッティは、もちもちの食感と、優しい味付けがとても美味しかったです。

ランチセットはサラダとドリンクもセットになっています。
また、シンプルだけど安定感のある陶器の食器も素敵です。

カフェからは昭和記念公園の原っぱが大きな開口部に切り取られて目に飛び込んできます。
開放的に開かれた空間は、視線が抜けるので実際の広さ以上に開放的に感じます。

こちらのクロワッサンは、濃厚なバターの風味とふわっふわっの生地がとっても美味しい絶品のクロワッサンでした。

インテリアも素敵で、珈琲豆の麻袋をデザインに取り入れた照明のシェードや、公園内の土を練り込んだ左官材で仕上げたテーブルなど、素朴な材料を使いながらスタイリッシュで親しみやすいデザインを両立しています。

カフェ内のアイテムや設えはどれも洗練されているのですが、こうした素材の使い方がほっと一息つける空間つくりに上手く作用しているのは注目ポイントです。

さりげなく窓際の家具は透明感があるデザインになっていたりと、細かいデザインも凝っています。
素敵な空間とメニューをたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメのスポットですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。
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オカカフェ
設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都立川市緑町3173 昭和記念公園内
アクセス:西立川駅より徒歩約12分
竣工:2022年
営業時間:
3月~10月 10:30~16:30
11月 10:30~16:00
12月~2月 11:00~15:30
定休日:火曜、年末年始


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