奄美大島「奄美パーク・田中一村記念美術館」奄美をより深く知り、体験できる建築をレポート

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今日は奄美大島にある奄美パーク・田中一村記念美術館を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・奄美パーク・田中一村記念美術館を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・奄美パーク・田中一村記念美術館の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・奄美パーク・田中一村記念美術館の建築的な見どころや注目ポイント

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1.元空港跡地につくられた奄美パークを訪問

今回訪れたのは普段の東京から離れた奄美大島です。

奄美大島は、沖縄と九州鹿児島のちょうど中間付近に位置し、豊かな自然と希少な動植物、独自の文化や歴史などを有する人口約60000人程の離島です。
また、2021年には南方にある徳之島、沖縄島北部及び西表島とあわせてユネスコの世界自然遺産にも登録され、大きな注目を集めました。

奄美パーク・田中一村記念美術館はそんな奄美大島の北東にある奄美空港から車で5分ほどのところにある公園・展示館・美術館などの複合施設です。

元々この場所は旧奄美空港があった土地ですが、1988年に現在の奄美空港が開港したと同時にこの旧空港は廃港となり、その後整備されて2001年に奄美パーク・田中一村記念美術館がオープンしました。

約77000㎡の敷地にはオームのような形をした建築奄美の里や、奄美に移住した孤高の画家田中一村の記念美術館展望台、高倉と呼ばれる穀物を貯蔵する倉の野外展示などが広がります。

この高倉は奄美型高倉と呼ばれるもので、奄美パークの入口のアイストップになっていたり、田中一村記念美術館の建築デザインのモチーフにもなっています。

2.奄美について様々な展示を通して知り、体験できる施設

奄美パークを訪れたらまずは西側にある駐車場に車を停めて、ドーム状の建物奄美の里でチケットを購入します。

奄美パークの入園は原則無料となっていますが、奄美の里内の一部展示室やシアター、田中一村の記念館はチケットを購入する必要があります。

チケットは、入口付近の自動券売機で、奄美の郷の(有料ゾーン)、田中一村記念美術館それぞれを購入できます。
また、2つのチケットの共通券もあり、こちらの共通券のほうが200円お得なので基本的には共通券を購入するのがオススメです。

奄美の里は、スタジアムのようなドーム状の空間となっていて、開放的なドームの下で奄美の地理や歴史、文化を体感できます。

館内はびっくりするくらい人が少なかったですが、近年リニューアルされたという展示はどれも分かりやすくて、奄美大島を知識面から整理できます。

展示はデジタルサイネージを使った体感型のものもいくつかあり、奄美の野生生物を探したり、センサーを使って祭りのな踊りを体験したりできました。

また、奥には奄美の伝統的な古民家の実物大の復元家屋があります。
この家屋は中に上がることもできるので、かつてあった奄美での生活をより具体的にイメージできます。

縁側に佇むおじいちゃんが妙にリアルでちょっと怖いですが、おじいちゃんを真ん中に記念写真を撮るのもオススメ。
また縁側にはけん玉や太鼓といった昔ながらのおもちゃも置かれていて、懐かしい気持ちとともに遊びました。

建物の東側にある総合展示ホールシアターはチケットが必要な有料ゾーンとなっています。
円形の建物のカーブする壁一面を使ったテーマウォールの展示や、実物大のジオラマセットなど中々見応えがありました。

展示をみると、単なる豊かな大自然だけでなく、その中で人々がどう生きて、何を信じ、心の拠り所にしていたかの一端を感じ取ることができて興味深かったです。

この日は雨が降ったり止んだりする微妙な空模様でしたが、雨の瞬間は屋内の展示、晴れたときには屋外と天気も見方について奄美パークを満喫しました。

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3.孤高の天才画家 田中一村の記念美術館を堪能

奄美パークを訪れてたら是非立ち寄ってほしいのが、渡り廊下でつながった田中一村記念美術館です。

田中一村(いっそん)は1908年生れの画家で、50歳となった1958年にに奄美に移住しました。
それまで住んでいた家を売り払い、絵も手放して奄美に移り住み、生活にも苦しむような状況の中でひたすらに自分の納得する絵を追求した一村の絵は、吸い込まれるような奥深さがあります。

この美術館を訪れるまで田中一村のことは一切知らなかったのですが、これまで観てきたどの絵とも違う感性と才能を愚直に表したような絵は、今自分は「凄いものを見ている」と体感する凄みがありました。

また、田中一村記念美術館は奄美の伝統的な倉である高倉をモチーフにした建築も注目です。
残念ながら私が訪れた時は大規模な改修工事が行われていて外観は足場に覆われていましたが、自然素材と現代的な素材が折重なる素敵な空間を味わうことができました。

1階にあるカフェもオススメです。足場が外れると水盤越しに高倉の展示室が並ぶ風景が見られるようなので、改修が終わったら是非また訪れたいと思います。

この日は奄美北部のいずみ農園の直営ジェラテリア La Fonteのジェラッテ熱々の珈琲を頂いて、美術館の余韻に浸りました。

4.レストランで奄美のソールフード鶏飯を堪能

田中一村記念館を堪能した後は、再び奄美の里に戻ってランチをいただきます。

ドームの下のステージでは地元の人々のグループが三味線の音を奏でていました。
奄美パークは地元の人の集まりやこうした楽器の練習にも使われているようで、三味線の心地よいリズムを聴きながらエレベーターで2階のレストランに向かいました。

レストランゆらん郷では、奄美で有名な黒豚を使ったヒレカツやカレーや、鶏飯と呼ばれる郷土料理などのメニューがいただけます。

今回はイチオシメニューでもある鶏飯(1200円)をチョイス。
鶏飯はご飯に細かく割いた鶏肉や錦糸卵などの具材を乗せて、鶏を煮込んで作ったスープをかけて食べる奄美のソールフード。

さっぱりとした味わいの中に鶏のコクや味わいがしっかりと染み込んでいて、とっても美味しかったです。

展示も空間も食もたっぷりと堪能して、今回も大満足の建築体験ができました。
空港からもアクセスしやすい場所にあるので、皆さんも奄美を訪れた際は是非立ち寄ってみてくださいね。

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奄美パーク・田中一村記念美術館
設計:佐藤総合計画+三反田藤男設計事務所+鎌田設計
所在地:鹿児島県奄美市笠利町節田1834
アクセス:奄美空港から車で約5分
竣工:2001年
休園日:第1・第3水曜(祝日の場合は翌日)
開園時間:9:00~18:00
※7月・8月は9:00~19:00
観覧料:
 共通観覧券 630円
 奄美の郷(有料ゾーン) 310円
 田中一村記念美術館 520円
公式HP:http://amamipark.com/isson/

※記載している営業時間や金額は記事執筆時点のものです。変更となっている場合もありますので、訪れる際は公式HP等をご確認ください。


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