今日は東京丸の内にあるCafe1894を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
建築好きであれば一度は訪れたい至高の名建築、たっぷりと紹介していきます。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・Cafe1894を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・Cafe1894の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・Cafe1894の建築的な見どころや注目ポイント
ちなみに丸の内周辺の建築巡りについてはこちらの記事でレポートしていますので、興味のある方は是非併せてご覧ください。
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1.明治に建てられた名建築を復元した三菱一号館に注目!
今日訪れたのは丸の内に建つ三菱一号館の中に入るCafe1984です。
Cafe1984が入る三菱1号館は、もともとは1894年に建てられた洋風オフィス建築で、明治時代にこの場所が1丁倫敦(いっちょうろんどん)と呼ばれていたころの最初期に建てられた建築です。
設計を行ったのはロンドン生まれで明治以降の日本の近代建築の父ともいわれるジョサイア・コンドルで、イギリスのクイーン・アン様式が特徴的な建物でした。
三菱1号館は保存の声も大きく上がる一方で、老朽化等の理由から1968年に解体されてしまいましたが、2009年に三菱一号館美術館として復元・再築がなされ、元々銀行の営業室だったスペースも今回訪れたカフェとしてリ・デザインされました。
復元にあたっては、残された図面や部材を元に可能な限り復元しつつ、現在の工法や法規制をクリアする形に変更が行われました。
それでも随所に当時の姿の記憶を残し、100年以上前の明治期の姿を現代にありありと伝えるその建築は、数々の名建築がひしめく丸の内の中でも特に人気のスポットの1つとなっています。
2.早速突入!銀行時代の息吹を感じるカフェがスゴすぎる
Cafe1894のエントランスは三菱一号館美術館とは別の、敷地南側からのアクセスとなります。
正にロンドンの伝統的な古建築を思わせる石階段を数段上がって、早速店内に入ります。
店内に一歩足を踏み入れると思わず息を呑んでしまうような2層吹き抜けの迫力の大空間が目の前に広がります。
明治期には銀行として使われていた建物は、荘厳にしてどこか懐かしい温もりも感じる内観です。
こんなカフェで食事ができると思うだけで早くもワクワクが止まりません。
銀行建築時代そのままに復元された手前の待合スペースと、その向こう側には復元された窓口は、まさに映画の中の世界に迷い込んだようです。
意匠のどこを見ても上質な雰囲気と迫力のディテールが垣間見えて、ドラマやCMでも度々使われるというのも納得です。
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3.まるでタイムスリップしたかのような迫力の空間を堪能
入口で受付を済ませて、早速席に案内してもらいます。
Cafe1894は週末になると行列が絶えない人気スポットなのですが、今回私が訪れた平日の開店直後はだいぶ席に余裕がありました。
銀行時代は行員の為のスペースだった場所に座っているのは何とも不思議な気分です。
私は開店とほぼ同時の11:00に訪れたのですが、食事を待っている間に席がどんどん埋まっていきます。
訪れる際は平日であっても開店直後を狙うか、予約をするのがよさそうです。
分厚い枠がとられた窓も見応え抜群です。
建物は2面が大きな道路に面していることもあって、降り注ぐ自然光がとても気持ちいいです。
建物内の照明は最低限に抑えられているのもポイントで、自然光による光と濃い目の木材によって明暗のコントラスがより際立っていました。
インテリアの色合いも素敵で、足元付近の濃い目の家具色に対して、2層分の内壁が白く塗られることで、より垂直方向を意識するような巧みなデザインとなっています。
ちなみに奥に見えるバルコニーのような回廊は、監視カメラなどがなかった明治期の銀行建築で実際に警備員が巡回して問題や不正がないかをチェックしていたときのもの。
今の建築では見られない当時の建築ならではの工夫やデザインを見つけるのも面白いです。
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4.気軽な休憩から記念日まで!贅沢な空間と料理で至高のひと時を
Cafe1894では三菱一号館美術館の帰り道での気軽な休憩から、アフタヌーンティーやランチ・ディナーまで幅広く利用できるのも大きな魅力です。
珈琲を飲みながら美術館での余韻を感じるのもいいですし、レトロな空間でゆっくり考え事をする贅沢な時間を過ごすのもおススメです。
メニューは三菱一号館美術館とのタイアップで企画される限定メニューもあるので、訪れる際にはHPは要チェックです。
私が訪れたのはちょうどお昼前の時間だったので、ランチメニューを頂きました。
私が頂いたcafé1894ハンバーグステーキ マデラソース(2000円)はちょっとお値段はしますが、高級ホテルの味にも引けを取らない絶品の味でした。
ふっくらしてジューシーなハンバーグと濃厚で深みのあるソースが絡み合う一品は、今まで食べたハンバーグの中でも一番おいしかったです。
ランチメニューはハンバーグステーキの他にも魚介のブイヤベースソースパスタ(1700円)やじっくり煮込んだハヤシライス(1550円)など様々に用意されています。
迫力の建築と合わせていただく料理は、本当に今しか経験できない特別な体験をしている感覚を強く感じることができるので、特別な日や記念日なんかに訪れるのもおススメです。
こちらは伝票ですが、恐らく1894と書かれている文字がかすれて消えかかっています。
Cafe1894がオープンしたのは2009年でそんなに古くないはずですが、古い素材を利用してつくったのか、デザインされたものなのか少し気になります。
最後のお会計の時に気づいたのですが、カウンター窓口の手前側の待合スペースの床タイルはさりげなく天井のデザインと合わせてあったのですね。
見れば見るほど色々な発見があって、味わい深いCafe1894。
人生で一度は訪れて見て損はない至高の建築となっていますので、皆さんも機会があれば是非訪れてみて下さいね。
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三菱一号館(Cafe1894)
設計:ジョサイア・コンドル(原設計)、三菱地所設計(復元)
所在地:東京都千代田区丸の内2-6-2
アクセス:東京駅より徒歩約5分
竣工:1894年竣工、1968年解体(2009年復元)
営業時間:11:00~22:00(変更となる場合あり)
定休日:元旦、不定休
席数:94席
備考:現在は長期休館中
公式HP:https://mimt.jp/cafe1894/
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