青海「テレコムセンタービル」臨海副都心に建つ見応え抜群の建築をレポート

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今回は東京の青海に建つテレコムセンタービルを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・テレコムセンタービルを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・テレコムセンタービルの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・テレコムセンタービルの建築的な見どころや注目ポイント

ちなみに台場・青海エリアでの建築巡りについては、こちらの記事で詳しくレポートしていますので、興味のある方は是非合わせてご覧ください。
関連記事
・台場・青海周辺で建築巡り!おススメの名建築8選を紹介

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1.東京臨海副都心に建つ遠距離通信の拠点施設を訪問

今日訪れたのは東京臨海副都心の南端エリアに建つテレコムセンタービルです。

臨海副都心といえば、お台場のフジテレビやパレットタウンが有名ですが、フジテレビ本社ビルの横から南に伸びるウエストプロムナードの先にシンボリックな門型の建物があることはずっと気になっていましたので、今回訪れてきました。

ゆりかもめのテレコムセンター駅を降りると見えてくるのが、地上21階地下3階建て高さ約99mのテレコムセンタービルです。

2本のタワーの上部は衛星通信をはじめとするアンテナ群を設置するために門型に閉じられていて、最上階の21階は展望台としても利用されています。

東京臨海副都心の南端エリアということもあり私も訪れたのははじめてでしたが、建物内に一歩足を踏み入れると大迫力のアトリウムがお出迎えしてくれます。

このアトリウムは、テレビや映画のロケなどでも度々利用されているそうで、近未来的で大迫力の空間が広がっています。

テレコムセンタービルは、バブル期に計画され、テレコムの名の通り遠距離通信の拠点としての役割を持つ建物です。
屋上には世界最大規模のアンテナサイトがあり、屋上のパラボラアンテナ群は大きいもので2階建ての一軒家ほどの大きさのものもあります。
これかのアンテナは衛星中継の拠点としての役割やアナログ放送が行われていた頃は、離島へ向けての放送も行っていました。
東京湾に向けて門型に鎮座していたのはこうした理由からのデザインでした。

こちらは建物南側の外観ですが、海と空を映し出したような外装がとても美しいです。

南側の中庭には、ちょっとした休憩スペースもありましたが、人の姿は全く見えず。
はからずもSFの世界に入り込んだような気分になります。

2.バルブの空気を凝縮したような大迫力の空間を堪能

テレコムセンタービルは、低層部にレストランやクリニックなどの商業施設がはいり、中層~上層部はオフィスとなっています。

オープン当初は放送局をはじめとする様々な企業によって使われていましたが、現在はややさみしい感じです。
この日は週末の土曜日だったということもありますが、巨大な空間にほとんど人はおらず、ただただ巨大で豪華な空間が広がっているのが印象的でした。

テレコムセンターの最上階である21階は、有料で入れる展望室となっています。せっかくの機会なので展望台も楽しみたいと思います。

展望室は2つのタワーの内のEASTタワーの最上階にあります。
テレコムセンター駅からアクセスした場合は、こちらの空中廊下でEASTタワーに移動しますが、廊下からエレベーターの扉まで、高級感のある素材と装飾が施されていてかなり見ごたえがあります。

EASTタワーからは、20階の展望台受付までの直行エレベーターがあるので、こちらの専用エレベータに乗り込みます。
バブル期に計画された建築としては、以前このブログで大森ベルポートを紹介しましたが、雰囲気としては共通するものが多くありますね。
関連記事
・大森ベルポートがスゴい!バブルの雰囲気漂う超豪華建築をレポート

エレベーターは、門型の建物の内側がガラス張りで見られるようになっています。
きれいな正方形で割られた外装ガラスとパネルは、どこか集積回路のようでもあり、通信技術がもたらす未来のイメージを抽象化したようなデザインとなっています。

20階につくとまずは受付スペースがあり、自動券売機でチケットを購入します。
チケットは一般500円。殆ど人がいないよで並ぶことなく購入できます。

チケットを購入したら階段でひとつ上の階である21階の展望室へ向かいます。

3.展望室も必見!臨海部を一望出来る快適すぎる展望室を堪能

階段を上がると21階の展望台に到着です。
こちらの展望室からは東京湾岸の港や、有明やお台場などの景色が一望できます。

もちろん辺りに高い建物はないので、展望室からの眺めは想像以上に抜け感があります。

また窓際の柱の側面はミラー張りになっていたりと、奥行きと浮遊感を増大させる仕掛けもされていたのも面白かったです。

展望室にはテーブル席、カウンター席、ソファ席など様々なタイプの席が置かれています。

私が訪れたときは広い展望スペースに他のお客さんは2組ほどしかいなかったので、ほぼ貸し切り状態でした。

展望室の椅子は無料で使えるマッサージチェアがあったり、近代建築の巨匠であるル・コルビュジエやミース・ファンデル・ローエの椅子が置かれていたりとかなり贅沢な仕様です。
中には王宮風ソファもあったりするのですが、ほとんど人がいないので気兼ねなくいつまでも座っていられます。

展望室にはフリーのWi-Fiスポットもあるので、長時間寛ぎながら東京の景色を堪能できました。

また、展望室の一部には中庭もあったりして、かなり贅沢な空間の使い方をしています。
なんだかプライベートリゾートにいるような気分にすらなってきます。

中々の穴場スポットを発見してしまった気分になり、何だか嬉しくなります。
構造を支えるフレームも様々な機器を支える構造美が際立っています。

世界最大級のアンテナ群を支え、且つ非常時にもその機能を発揮できるようにデザインされた建物の迫力はさすがの一言。
間近でこうした構造が見れるのは、建築好きとしてもとても興味深かったです。

最初は興味本位で訪れたテレコムセンタービルでしたが、想像以上の迫力があり、この建物が建てられた時代の空気がパッキングされたような空間をたっぷりと堪能することができました。
とってもオススメの穴場建築ですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。

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テレコムセンタービル
設計:日総建・HOK設計共同企業体
所在地:東京都江東区青海2-5-10
アクセス:テレコムセンター駅より徒歩約1分
竣工:1996年
展望台営業時間:
 平日15:00~20:00
 土曜、日曜、祝日11:00~20:00
公式HP:https://www.tokyo-teleport.co.jp/b/tel/


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