下北駅上のてっちゃんがスゴい!隈研吾氏デザインのヤキトリ店をレポート【東京下北沢】

今日は東京下北沢にあるヤキトリてっちゃん Talking GORILLAに訪れてきましたのでその模様をレポートします。
建築家隈研吾氏がデザインしたインテリアをはじめ、小さな店舗ながら見どころいっぱいのお店でしたのでその魅力やデザインのポイントを紹介できればと思います。

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1.ヤキトリてっちゃん Talking GORILLAって?

ヤキトリてっちゃん Talking GORILLA(トーキングゴリラ)は小田急線下北沢駅の上部にできた商業施設「シモキタエキウエ」の2階に入る飲食店です。
元々居酒屋「てっちゃん」は戦後の闇市から続き様々な個人商店が軒をそろえる「下北沢駅前食品市場」に店を構えていましたが、再開発のため2017年に移転した歴史があります。
移転後の店舗は建築家の隈研吾氏がデザインを手掛け、古民家をリノベーションした店舗として2017年に新たな歴史をスタートさせました。
今回訪れた「ヤキトリてっちゃん Talking GORILLA」はその2年後にオープンした下北沢2店舗目で、1店舗目と同じく建築のデザインも隈研吾氏が携わっています。

隈研吾氏と言えば新国立競技場高輪ゲートウェイ駅浅草文化観光センターなどの設計を手掛け、木を使った和の建築家のイメージが強いですが、実は廃材や古材を使ったデザインも数多く手がけています。
以前取り上げた三鷹市にあるハモニカ横丁ミタカでは、映画「ブレードランナー」のように、古いのだけれど、近未来的でエネルギーに満ちた空間をつくったりしています。

ハモニカ横丁ミタカ(2017年改修)

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今回訪れた店舗も2019年につくられた新しい店舗ながら、そんな隈研吾氏の手腕が遺憾なく発揮された店舗となっています。
しかもそのロケーションは駅の上という抜群のアクセスで、今日本で最も話題の建築家といってもいい隈研吾氏のデザインした空間を満喫できる隠れ建築パワースポットなのです。

2.下北沢の進化が止まらない!アップデートしていく下北沢に注目

ヤキトリてっちゃん Talking GORILLAのある「シモキタエキウエ」は小田急線下北沢駅の真上に建てられた商業施設です。
下北沢では近年小田急線東北沢駅から世田谷代田駅間の地下化が行われていて、地下化に伴って生まれた全長約1.7kmの線路跡地の活用が進められています。
このブログでも、この地下化によって生まれた線路跡スペースにつくられた商店街BONUS TRACKを紹介しました。

BONUS TRACK(2020年5月オープン)

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シモキタエキウエ

シモキタエキウエでは、まさにその名の通り駅の真上につくられた商業施設で、中央の吹き抜けからホームや線路を望めます。
ちなみにシモキタエキウエがあるのは駅の上と言っても改札外なので、井の頭線からアクセスしても改札を出てすぐの階段かエレベータを登ればすぐにアクセスできます。

吹き抜けを取り囲むように配置された店舗は全部で16店舗あって、飲食から物販まで様々な施設が入居しています。
ヤキトリてっちゃん Talking GORILLAはその中でも一番端っこのエリアにあります。
エスカレータを上がって1分ほど歩くと提灯をぶら下げた賑やかな店舗が見えてきます。

近づいてみると、カラフルなアルファベットのサインが踊るように配置された外観が見えてきます。
これだけで端正な佇まいの他の店舗とはちょっと違った雰囲気です。
それでは、早速中に入ってみたいと思います。

3.隈研吾氏による内装デザインが面白い!

ガラスの引戸を開けて店内に入ると、大きなアルファベットのサインや切り文字が目に飛び込んできます。
床は木系の仕上げなのですが、隈研吾氏の建築でよく見るようなきれいな木材ではなく、べニア板のような素材としているのが面白いです。

アルファベットのサインは天井からもぶら下がっていて、チカチカと点滅しています。
このアルファベットはオーナーがベルリンのアルコナプラッツのマーケットで見つけてきたものを使用しているそう。
まさに映画「ブレードランナー」のように古さや猥雑さと、未来的でスタイリッシュさが融合したワクワクした空間に仕上がっています。
2019年にオープンしたばかりにもかかわらず、店内はずっと前からそこにあったような感覚も感じられるのが面白いです。

厨房の周りはぐるりとカウンターになっていて、気軽に焼き鳥とアルコールで一杯ひっかける人の姿が想像できます。
写真の左側の壁では駅の躯体がガラスの壁の向こうに露わになっていてこちらも独特の雰囲気を醸し出しています。

真っさらの新しい素材を使うのではなく、他の場所で使われていたアイテムを持ってきたり、駅舎の躯体など通常は覆い隠してしまうものを取り入れることで、雑多でありながら様々な物語が蓄積しているかのような空間ができています。
隈研吾氏の名を一躍有名にしたのは1990年頃のポストモダン建築でしたが、あの時期の隈研吾氏の建築にも通じるものを垣間見れるのも建築好きとしてはとても興味深いです。

天井を見上げても配管や仕上げが露わになっていて、他の店舗との差が際立ちます。
これは単に昔ながらの雑多な雰囲気の店舗を演出するだけでなく、コストを抑えたり、天井を張らない分空間のゆとりを創り出していたりと様々な効果を発揮しています。
隈研吾氏の建築、こういった空間が見たかったんですよと思わず言いたくなるような良きデザインでした。

4.実食!ランチ利用もおススメの穴場スポット

早速席について注文をします。
今回はランチでの利用だったのですが、店内には私も含めて4組ほどのお客さんがいました。

案内されたテーブル席では透明なアクリルのテーブルにアルファベットの切文字が埋め込まれています。
席に着くとこのクリアなテーブルや先ほどの透明な壁によって、実際の面積以上に店内が広く見えるとこに気づきます。透明な素材やむき出しの天井は限られた面積のお店の中で空間的なゆとりをつくり出しているアイデアでもあるようです。
ポップで刺激的な内装としながらも、こうした細かいデザイン的な配慮も欠かさないのはさすがですね。

注文したのはこの店の名物料理のランチメニュー「ポヨチキンランチ(600円)」です。
ローズマリーと鶏肉の香ばしい匂いに食欲を刺激されます。

ロティサリーチキンはハーブで味付けした鶏を回転させながら焼いた料理ですが、焼く際に余分な脂が落ちるので見た目以上にヘルシーな料理です。
味付けはかなりしっかりしていて、ご飯がどんどんすすみます。ボリュームも結構あって600円でこれは大満足だと思います。
結構辛めの味付けなのですが、これはお酒と相性がピッタリ!!

今回は店内のテーブル席でしたが、カウンター席や天街のテーブル席もあります。
店外にも席が出ていたので、混雑時はこちらの席も使っている模様です。鳥の香ばしいにおいや賑わいが溢れ出すのを想像するとワクワクします。
駅近ということで気軽に訪れた建築でしたが、小さい店舗ながら盛りだくさんの仕掛けや見どころが満載で、大満足の建築×食体験ができました。次回は是非夜の時間帯にも来てみようと思ます。


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設計:隈研吾建築都市設計事務所+丹青社
所在地:東京都世田谷区北沢2-24-2 シモキタエキウエ 2F
アクセス:下北沢駅徒歩約1分
竣工:2019年
営業時間:11:00~24:00


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