昭和初期の建物を改修した海苔茶漬け専門店を見学!取壊し間際の名建築をレポート【東京大森】

今日は東京大森で期間限定でオープンした海苔茶漬け専門店 青を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
青は昭和初期に建てられた第一昭和荘が取壊わされるまでの3か月の期間限定でオープンしたお茶漬け店。
2021年秋には取り壊しの決まっている建物最後の空間を堪能してきましたので、ご紹介してきたいと思います。

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1.交差点に建つ昭和レトロな建物に注目!

大森駅の東口を出て南に10分ほど歩いたところにあるのが、今回訪れた青が入る第一昭和荘です。

第一昭和荘

第一昭和荘はその名の通り昭和初期に建てられた下宿付きのオフィスビルで、1階が法律関係の事務所、2階を賃貸住宅の建物です。

第一昭和荘外観

詳しい建築年代は分かりませんが、恐らく関東大震災の復興期、昭和の初期に建てられた建物。
とりわけ豪華な装飾が施されているわけでもない簡素なデザインですが、交差点に面して2面に広がる堂々とした外観が特徴の建物です。

第一昭和荘
第一昭和荘外観
南側の下宿入口

あまりに堂々としているので、堅牢な鉄筋コンクリートの建物と思いきや、裏手にまわると昭和らしい木造モルタル造の建物が姿を現すのも可愛らしいところ。

実はこの建物、以前大森で建築巡りをしたときに外観だけは見ていたのですが、中に入るのは今回が初めて。
元々は事務所建築として建てられた建物は、一部を改修した後は手打蕎麦しのはらというお蕎麦屋さんだったのですが、「また今度訪れればいい」と思って未訪問のままでした。
そうこうしているうちに手打蕎麦しのはらは2021年に閉店。2021年の10月には解体が決まってしまいましたが、解体までの3ヶ月間限定で海苔茶漬け専門店 青として営業するという情報を聞きつけ今回訪れるに至りました。

第一昭和荘

海苔茶漬け専門店 青は元々のお蕎麦屋さんの設備を利用しつつ、2021年7月7日~9月30日の期間限定のお店。
平日営業で、営業時間は11:00~15:00(ラストオーダー14:00)となっていますが、月数回の特別営業日では土地にの営業を行っています。(8月は14日と29日)

ちなみに大森で建築巡りをしたレポートはこちらの記事でまとめていますので、興味のある方は是非合わせてお読みください。
関連記事
・大森で建築巡り!建築好きがおススメする名建築12選【東京大森】

2.内部もスゴい!丁寧に受け継がれた昭和の空間を堪能

第一昭和荘

早速店内に入りますが、入口から見どころが満載。
店内はいったん靴を脱いでスリッパに履き替えるのですが、床面のタイルの可愛さと味わい深さに最初から感動してしまいます。

第一昭和荘内観

店内は所々改修はされていますが、何十年も使われてきた年季の入った内装がそのまま味わえます。
濃い目の木の家具や内装と、明るい壁のコントラストがなんともレトロなテイストを醸し出しています。

第一昭和荘

昭和レトロな建築と言えば、先日紹介した谷中のカヤバ珈琲を見たばかりなので、カヤバ珈琲との違いがとても面白いです。
カヤバ珈琲の店内はもっと暗くて、その暗さと外からの自然光の陰翳によって店内のインテリアの雰囲気を演出していましたが、こちらの第一昭和荘は均一に明るい感じです。
関連記事
・カヤバ珈琲がスゴい!谷中のレトロ建築カフェをレポート【東京谷中】

第一昭和荘は元々法律関係の事務所として使われていたので、執務空間には安定した明るい光が求められたのですね。外観を見返してみると、室内に均等な光を取り入れるための大きな上げ下げ窓が設けられているのがよく分かります。

第一昭和荘

店内は中央のテーブル席の他、こちらの個室席と奥の座敷席があります。
休日の特別営業日は満席となることもあるみたいですが、私が訪れた平日のお昼時は席に余裕があったので運よくこちらの個室に案内してもらえました。ラッキー!

第一昭和荘

個室の奥には事務所時代に使われていたと思われる大きな金庫がそのまま残されています。

第一昭和荘

こちらのテーブル席は開口2つを隔てて緩やかに外部とも繋がっていて、街の様子が緩やかに伝わってくるのも素敵でした。

第一昭和荘

こちらはお手洗いに向かう廊下です。
こちらも側面の開口から明るい光が入るのがとても印象的。さりげなく突き当りのアイストップも光が漏れる開口部が設けられているのがとても素敵です。
お手洗いもとてもきれいで、建物全体が愛情をもって使い続けられてきたことがよく伝わってきます。

3.こだわりのお茶漬けがスゴい!絶品の味と空間を堪能

第一昭和荘

お茶漬けのメニューは鯛だし茶漬け(プレーン、鮭、梅)3種類と、数量限定の冷やしトマトだし茶漬けの全部で4種類。
鯛だし茶漬けは温かいものと冷たいものを選べます。

第一昭和荘

注文したのはこちらの鯛だし鮭茶漬け(850円)。
だしは瀬戸内海産の鯛だしを使っていて、ほのかに香るだしの匂いが食欲を刺激します。
鮭は純国産のサーモンを地塩に漬け込んで低温で熟成させたものを使っているそう。

第一昭和荘

小鉢は日替わりで変わるそうですが、今日はハンバーグとうの花、ひじき煮の3点。
お茶漬けの合間に頂くこちらの小鉢もとっても美味しかったです。

第一昭和荘

ごはんの大盛が無料だったので、大盛で注文したのですがあっという間に完食。
ちなみに最初にテーブルの上に置いてあった小さなコップは何だろうと思っていたら伝票入れでした。

お茶漬けも建築もたっぷりと堪能して本日の建築巡りは大満足で終了しました。
10月に取り壊されてしまうのは残念過ぎますが、最後にこの建築を訪れることが出来て本当によかったです。
取り壊しまであと1か月、皆さんも機会があれば是非訪れてみて下さいね。

所在地:東京都大田区大森北4-13-19
アクセス:大森駅徒歩約10分
竣工:昭和初期
営業日:平日のみ(好き数回の特別営業日あり)
営業時間:11:00~15:00(ラストオーダー14:00)
備考:2021年10月解体予定


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