蒲田で建築巡り!建築好きがおススメする名建築12選【東京蒲田】

今日は東京都大田区の蒲田周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築について紹介したいと思います。
蒲田には、松竹蒲田撮影所があった「映画の街」や「下町ロケット」の舞台となった中小の製造業など独特の文化に影響を受けた注目建築が数多く存在します。
スター建築家による華やかな作品とは一味違った、いぶし銀のような建築や実験的な建築が盛り沢山の知られざるの世界に一緒にトリップしていきましょう!

スポンサーリンク

1.大田区民ホール・アプリコ&アロマスクエアビル(山下設計)

太田区民ホールアプリコ

まず最初に訪れた太田区民ホールアプリコ・アロマスクエアビルは、かつて松竹の撮影所があった場所に再開発で建てられた複合文化施設です。
蒲田駅から歩いていくと、交差点でフッと視野が開かれたときに見えるダイナミックな造形に圧倒されます。
ガラスや石、アルミなどいろいろな素材が複合的に使われていて、実はこの外装材で過去から現代を表現しているのもとても面白い建築です。
建築内を巡ると裏表のない、明るく開かれた施設あることも実感でき、新たな時代に入る蒲田を象徴するような作品となっています。

アロマスクエアビル

設計:山下設計
所在地:東京都大田区蒲田5-37-3
アクセス:蒲田駅徒歩約5分、京急蒲田駅徒歩約7分
竣工:1998年

2.タカハシクリニック(日埜直彦)

タカハシクリニック外観

タカハシクリニックはアプリコの裏手の大通り沿いに建つメンタルクリニックです。
以前に院長である高橋先生の著作の「現代美術コレクター」を読んだことがあり、蒲田にクリニックがあることは知っていたのですが、アプリコの裏を散策していると目に入ったスタイリッシュな建物が気になって調べてみるとまさに高橋先生のクリニックでした。
そういった目で見ると、ガラス張りのクリアな外装はスタイリッシュなギャラリーのようでもあり、メンタルクリニックのもつ閉鎖的でマイナスなイメージを感じさせません。
内部も狭い間口を感じさせない立体的で光と壁のコントラストをうまく生かした空間になっているようで、クライアントと建築家のこだわりとチャレンジング精神を感じる建築です。


↑高橋先生の現代アートに関する興味深い世界を体感できる、かなりのおすすめ本でした
「現代美術コレクター」(Amazonで詳細をチェック)
タカハシクリニック外観

設計:日埜直彦/日埜建築設計事務所
所在地:東京都大田区蒲田4-29-11
アクセス:蒲田駅徒歩約5分、京急蒲田駅徒歩約7分
竣工:2005年

3.THE WOOD(腰越耕太)

the-wood外観

タカハシクリニックから東にすぐのころに見えてくるTHE WOODは建つ地上6階地下1階建ての事務所と住宅の複合建築です。
この建築の面白いところは、元々建っていた1986年竣工の4階建てのオフィスビルの地下杭を再利用しながら建て替えを行ったことです。
地下30m以上に渡って打ち込まれた杭はその撤去費用が建て替え時の問題となることが多いですが、この建物では地下を鉄筋コンクリート、1階~2階を鉄骨造、3階~6階を木造とすることでトータルの建物重量を軽減して既存の杭を再利用することが試みられています。
THE WOODの名の通り、木の質感溢れる空間と、建て替え時の経済性、環境負荷の低減とが不可分に結びついたとってもユニークな建築です。

the-wood外観

設計:腰越耕太/腰越耕太建築設計事務所
所在地:東京都大田区蒲田4-27-3
アクセス:蒲田駅徒歩約7分、京急蒲田駅徒歩約4分
竣工:2018年
備考:2019年度グッドデザイン賞

4.ナインアワーズ蒲田(芦沢啓治/芦沢啓治建築設計事務所)

ナインアワーズは都心におけるホテル滞在時間を「1h(汗を洗い流す)+7h(睡眠)+1h(身支度)=9h」と設定し、宿泊の基本行動に特化した都市型の宿泊施設で、ここ蒲田が8号店となります。
ナインアワーズと言えば近未来的なカプセルホテルのイメージが強いですが、ここ蒲田は建築家 芦沢啓治氏によってデザインされ、デスクスペースが大きく設けられていることが特徴です。
芦沢啓治氏と言えば家具ブランドを立ち上げ、素材にもこだわったインテリアデザインに定評がありますが、機能的なだけでなく上質で安らぎのある共用スペースは旅行で利用した際の散策計画や出張時のちょっとしたデスクワークにもピッタリの空間となっています。

設計:芦沢啓治/芦沢啓治建築設計事務所
所在地:東京都大田区蒲田5-24-4
アクセス:蒲田駅徒歩約5分、京急蒲田駅徒歩約7分
竣工:2018年

5.ヒュッゲカンダハイム(青木茂/青木茂建築工房)

ヒュッゲカンダハイムはJR蒲田駅と京急蒲田駅の間の住宅地に建てられた地上5階建て、21戸のワンルーム賃貸住宅+オーナー住宅です。
厳しい敷地条件から導き出されたボリュームに沿って放射状に広がるプランは同じ階の中でも1戸1戸異なっていて、部屋ごとの個性が煌めいています。
内部はビス打ち可能な壁などによって入居者が自分の住まいをカスタマイズできるように計画されていて、賃貸住宅ですが自らの住まいを自分らしく変えていけるようなオーナーと作り手の思いがこもった建築です。

設計:青木茂/青木茂建築工房
所在地:東京都大田区蒲田1-24-12
アクセス:蒲田駅徒歩約5分、京急蒲田駅徒歩約10分
竣工:2016年

6.Mクリニック(澤口直樹)

Mクリニック外観

ヒュッゲカンダハイムから西にすぐのところにあるのが皮膚科専門のクリニックであるMクリニックです。
住宅街の中のクリニックという性質上西側以外の壁面はコンクリートによって外部と隔絶しつつ、西側のガラス開口によって明るく透明感のある空間をつくり出しているのが特徴です。
西側のガラス開口側に余分な柱を設けない為に、各階の床は屋根からワイヤーで吊っているという徹底ぶり。
堅牢な壁でしっかりと内部空間を包み込みつつ、西側の空間が建築内と街とのバッファーゾーンとしても機能していて、魅力的な建築をつくり出しています。

Mクリニック外観

設計:澤口直樹/吉富興産
所在地:東京都大田区蒲田1-26-14
アクセス:蒲田駅徒歩約4分、京急蒲田駅徒歩約12分
竣工:2006年
備考:2007年度グッドデザイン賞

7.大田区産業プラザPiO(類設計室)

大田区産業プラザPiOは「技術の高度化と次代への継承」をテーマにデザインされた展示ホール、会議室、コンベンションホールなどの複合施設です。
熟練した職人技術によってつくられた工芸品のような建築が目指されていて、各素材らしさが存分に発揮された繊細で大胆なディテールはそれだけで見応え抜群です。
建物中央の5層吹抜けアトリウムをメインストリートとして、そのストリート沿いに各機能が配置されていて、まるでもう1つの大田区を凝縮したような建築です
古来の技術と最新技術の両方を遺憾なく駆使して組み立てられた、大田区の産業活性化拠点にふさわしい施設は、建築から四半世紀建った現在でも高い利用率で地域に愛されているそうです。

設計:類設計室
所在地:東京都大田区南蒲田1-20-20
アクセス:梅屋敷駅徒歩約2分
竣工:1995年


↑建築に興味がある人にイチオシの書籍は「世界でいちばん素敵な建築の教室」
本当に楽しくてわかりやすいので是非チェックしてみてください(Amazonで見る)
タイトルとURLをコピーしました