横浜赤レンガ倉庫がスゴい!建築好きがその魅力をレポート

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今日は神奈川県の横浜にある横浜赤レンガ倉庫を訪れてきましたのでその模様をレポートしたいと思います。
100年以上の歴史を持ち、現在では大人気の観光スポットでもある赤レンガ倉庫、いったいどんなスポットだったのか早速紹介していきたと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・横浜赤レンガ倉庫を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・横浜赤レンガ倉庫の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・横浜赤レンガ倉庫の建築的な見どころや注目ポイント

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1.赤レンガ倉庫とは?その歩みに注目!

今回訪れたのは今や横浜港のランドマークとして広く知られ、週末には多くの観光客や買い物客で賑わう横浜赤レンガ倉庫。

2号倉庫外観

元々この赤レンガ倉庫は、明治~大正時代にかけて旧大蔵省の保税用倉庫(横浜新港埠頭倉庫)として建てられたのがその始まりです。

1号倉庫外観

2号倉庫の竣工が1911年(明治44年)、1号倉庫が1913年(大正2年)に竣工し、建物の設計は明治の建築界を牽引した妻木頼黄(つまきよりなか)氏を中心とした大蔵省が手掛けました。
妻木頼黄氏といえば1878年に工部大学校造家学科(現在の東京大学建築学科)に入学後、コーネル大学などの留学、ニューヨーク建築事務所を経て大蔵省に入省したさまに近代日本の超エリート。

妻木氏は旧横浜正金銀行本店(現神奈川県立歴史博物館)や、以前このブログでも紹介した旧醸造試験場第一工場など数々の建築を手掛けますが、こちらの赤レンガ倉庫はそんな彼のキャリアの中でも晩年の作品。
彼は1号館が完成した3年後の1916年に亡くなりますが、正に明治を代表する大建築家の代表作にして、当時の技術の集大成がこの赤レンガ倉庫なのです。

その後終戦後しばらくは米軍による接収期間もありましたが、1980年代まで横浜港の倉庫として使用されてきました。
近年になって保存運動の高まりと横浜みなとみらい21地区の再開発から、大規模な保存・改修がなされ、2002年に横浜赤レンガ倉庫として生まれ変わりました。

2.100年前に建てられた大迫力の煉瓦建築を堪能!

みなとみらい線の馬車道駅からほどなく歩いた横浜港の先端に今回訪れる2棟の倉庫が見えてきます。
倉庫の100年の歴史の中で、外壁の補修や耐震補強などは為されてきたそうですが、2002年の改修により見違えるようにきれいになった赤レンガ倉庫。
広大な敷地とその先に広がる横浜港湾がとても清々しいです。

改修に当たっては、建築当時の図面も僅かしか残っていなかったそうですが、基本的には建築当時の姿をそのまま残しています。
こちらの写真は1号館で、現在は文化施設の入るゾーンとして再生しています。
赤レンガ倉庫の建つ新港ふ頭はクレーンや鉄道などの設備を備えた日本初の近代港湾施設として長らく活躍してきましたが、今見てもその迫力と規模に圧倒されます。
現在は撤去されているため、ほんの一部しかその痕跡を残していませんが、日本初となるスプリンクラーなど設備面でも当時の最新鋭の技術を建つめてつくられたそうです。

1号倉庫外観

ちなみにこの建物が建てられた約10年後の1923年には関東大震災が起こり、こちらの赤レンガ倉庫も大きな被害を被ります。
1号倉庫は中央部分が大きく損壊した為、現在の倉庫は震災直後に約半分ほどの大きさに縮小された上で内部には鉄筋コンクリートの補強がされたものになっています。
最初は1号倉庫と2号倉庫で建物の大きさが随分違うことが疑問できたが、そんな歴史があってのことだったのですね。

2号倉庫外観

こちらは商業やレストランが入る2号館。2号館と言っても竣工は1号館より2年早い1911年。
建築に当たって使われた煉瓦の数は数百万個ともいわれ、国を挙げた一大事業であったことが窺えます。

明治期の煉瓦建築と言えば1914年に開業した東京駅の赤レンガ駅舎も有名ですね。陸の玄関口が東京駅ならば、日本の海の玄関口はこちらの横浜の赤レンガ倉庫だったのでしょう。

また、改修に当たってはこの歴史的な建造物を保存するという観点を前提としながら、新たな要素としてガラスなどの現代的な材料を用いているところもポイントです。
例えば2号館の広場側にはガラスのボックス状のテラス席が付加されていて、古い煉瓦と新しいガラスが対比されるようにデザインされています。
こうした新旧のコントラストも赤レンガ倉庫の大きな魅力の1つとなっています。

また、上階でも屋外には通路を兼用になったテラス席など施設としてもフル活用されていて、建物を巡っているだけで楽しい建築となっています。

3.内部もスゴい!新旧のコントラストが生み出す空間に注目!

こうした新旧のコントラストは建物の内部に入るとより実感が出来ます。
元々の煉瓦造りの建物の躯体や素材をうまく利用しつつ、現代の商業施設としても見事に成立していることに本当に驚きます。

赤レンガ倉庫では写真のようなガラスで囲われた階段など、現代的な要素が随所にみられます。
これらの要素がしっかりと新旧を対比するようなデザインとなっていることに、改修設計を手掛けた新居千秋氏の確かな手腕が感じられます。

こうした対比には煉瓦とガラスといった対比だけでなく、分厚い煉瓦と薄い鉄板が美しいこちらの階段やにも表れています。
また、もともと倉庫だった建物の内部は全体としてはかなり暗くなりがちなのですが、そういった倉庫建築のもつ暗さも、光と影のコントラストを生まく演出に変換しているのが素晴らしいですね。

ここまで新しい要素を中心に見てきましたが、もちろん旧来の建物が持っていた要素も随所で楽しめます。
こちらの防火扉などは他ではなかなか見られない特徴的な意匠に思わず見とれてしまいます。
赤レンガ倉庫は建設当初から防火対策がかなり丁寧になされていたそうで、関東大震災の際に構造的に崩れる部分はあったにせよ火災の被害が最小限に抑えられたのもこうした防火対策が功を奏してのことなのだと思います。

天井の波板状の鋼板や柱の細かい意匠なども必見です。
こうしたデザインは現代の建築で考えても中々見ることが出来るものではありません。
また、ここでも光の演出による陰影の効果や、重厚で歴史感じる柱に対比するような細く白い柱の対比などがしっかりデザインされています。

4.夜の姿も素敵。ライトアップされた建築に注目!

最後は夜の赤レンガ倉庫も満喫。
夜の赤レンガ倉庫は昼間の倉庫とはまた一味違った魅力があります。

100年以上に渡って横浜の風景を形つくってきた建物の躯体が浮かび上がってくるライトアップ風景は、本当に美しいです。
この建築が辿ってきた歴史に思いをはせながら、その美しさを堪能しつつ今回も大満足の建築巡りとなりました。

設計:妻木頼黄/大蔵省臨時建設部
改修設計:新居千秋/新居千秋都市建築設計
所在地:神奈川県横浜市中区新港1-1
アクセス:日本大通り駅徒歩7分、関内駅徒歩15分
竣工:1913年(1号館)、1911年(2号館)、2002年(改修)
開館時間:10:00~19:00(1号館)、11:00~20:00(2号館)
公式HP:https://www.yokohama-akarenga.jp/

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