昭和の竜宮城!ホテル雅叙園&百段階段がスゴい【東京目黒】

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今回はご紹介するホテル雅叙園東京・百段階段です。
ホテル雅叙園の百段階段は2019年末から耐震補強工事を行っていましたが、2020年1月17日(金)に耐震補強工事・修復が完了して再び見学ができるようになりました。

映画「千と千尋の神隠し」でも宮崎駿監督が参考にしていたり、結婚式の会場としても有名な雅叙園ですが実際に訪れたことはないという方も多いホテル雅叙園。
僕が見学したのは耐震補強前のものですが、実際に訪れたときの写真や感想を元に、百段階段って何?どんな建築?といった疑問に答え、その魅力をご紹介していければと思います。

1.ホテル雅叙園東京・百段階段って何?

ホテル雅叙園といえば東京都目黒区の目黒川沿いにある結婚式場・ホテル・レストランなどの複合施設で、結婚式場としても有名ですので都内近郊にお住まいの方であれば名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

その中で「百段階段」は現在の「ホテル雅叙園東京」の前身である目黒雅叙園として建てられた木造建築の通称です。
ホテル雅叙園東京は何度も増築が行われて現在の形となっていますが、こちらの百段階段のある建物が雅叙園で唯一の木造建築であり、2009年には東京都の有形文化財に指定されています。

当初建てられた目黒雅叙園は戦前の厳しい環境の中では考えられないくらい豪華絢爛、贅沢なつくりがされていたことから「昭和の竜宮城」ともいわれていました。
宴会場の各7各部屋は部屋ごとに豪華な装飾と細かい意匠が施され見る者を圧倒しますが、これらの部屋を繋ぐ階段が99段の階段となっていることが「百段階段」の由来となっています。

この百段階段は2019年11月から耐震補強工事を行っており閉鎖されていましたが、2020年1月17日に耐震工事を終え再び公開されるに至りました。

2.ホテル雅叙園/百段階段へのアクセス

ホテル雅叙園へのアクセスはJR山手線西口、東急目黒線、地下鉄南北線・三田線目黒駅の西側を出て徒歩約5分の位置にあります。
高低差がある場所なので駅から歩くと坂を下る形になりますが、距離は近いのですぐにアクセスできます。
また、JR目黒駅の東口からも定期的に無料のシャトルバスがでています。

百段階段へはロータリーのある正面玄関を入ってすぐを左に曲がるとアクセスできます。
館内には大きく案内も出ているので、正面玄関を入ればすぐにわかります。

3.百段階段の見学方法

百段階段の見学は主に定期的に行われている企画展で見学ができます。
最新の詳しい見学要綱は公式HPの確認が必要ですが、チケットの価格は主に以下の通りです。

一般:1600円(前売り1100円)
大学生・高校生:1000円(前売り800円)
中学生・小学生:600円

チケットは当日券も購入できますが、前売りチケットのほうが圧倒的に安いので可能であれば前売りチケットを購入することをおススメます。
また、通常のチケット以外にも会期前半入場限定ペアチケットやガイドブック付チケットも販売されており、こちらもかなりお得になっていますので上記のHPをご確認ください。

また、企画展での見学以外にも「ガイドツアーとお食事セット」という雅叙園公式のツアーも開催されており、百段階段に加えてホテル雅叙園内のレストランで食事をとれるプランもあります。
食事のプランも複数のレストランから選べ、食事の価格帯も5000円~10000円前後と同じお店でも複数用意されています。僕が見学したのは企画展ですが、機会があればこちらも参加してみたいところです。

4.早速見学!めくるめくデザインの宝庫

では早速見学してきたいと思います。
エントランスを入り左にいくと百段階段へ向かうエレベータがあるのですが、こちらが先ず豪華です。

緊張しながら エレベータの内部に乗り込んでいくと内部の装飾も豪華。普段なかなか見れない豪華なつくりの内装を百段階段に入る前から堪能できます。
エレベータを降りて建築を見る前に履物を脱ぎます。昭和35年の建物なので会場は基本的には畳敷となっているので、備え付けの靴袋に靴を入れて入場します。
僕は靴下で見て周ったのですが、室内履きの持参もお勧めとのことで、気になる人はマイルームシューズを持っていってもよいようです。

早速階段を上がりつつ各部屋を見て周りました。
こちらは一番下にある「十畝の間」。天井には前室に8面、本間に15面の四季の花鳥画が描かれていて圧倒されます。また、壁の格子や長押など近くで見るとその細かいデザインにも驚かされます。

全部で7部屋あるこれらの間は99段の階段に接続されていて、部屋を見ては階段を上がりを繰り返していきますが、どの部屋も全く異なる意匠なので全く飽きません。
また、階段もギシギシと音を立てながら登って行くのですが、ふと上を見上げると天井にも折々の絵が描かれた扇子があしらわれていて目が離せません。

こちらは「漁樵の間」で室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられています。
平面的でシンプルな空間の部屋があったかと思うと、彩色で木彫が立体的な部屋が続いたりと、まさにこの世のものとは思えない異世界を巡っている感覚を満喫できます。

絢爛豪華な間があったと思うと、こちらの静水の間のような静かでシンプルな間があったり、日本に伝わったあらゆるデザインを平面・立体・空間の全てで味わう体験はなかなかできるものではありませんでした。
まさにめくるめくデザインの宝庫にして匠の技を心行くまで味わえる特異な場所でした。

5.昭和の竜宮城を現代に継承したホテル部分も必見

百段階段を見学したらホテル雅叙園も合わせて見ることをおススメします。
現在の雅叙園は1991年に総工費850億円をかけて整備・改修したものが元になっていて設計は日建設計が行っていました。
これまであった膨大な美術品を修復・再利用するだけでなく、「雅叙園流」とも言えるようなその思想を現代において再構成することを方針としています。

僕は食事のみでしたのでホテルの客室部分は見れなかったのですが、単なる豪華だけではなく、上質さ・上品さも漂わせながら、しっかり「キッチュ」でもあるデザインは他に見たことはありません。

まさにすべてが一流でありながら唯一無二の空間。
雅叙園以外では決して味わうことができない不思議な空間を存分に味わうことができました。


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