加古里子さんの「だんめんず」は建築好きには堪らないスゴ本だった【建築絵本】

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突然ですが、「断面図」をご存知でしょうか。
建築に関わったことのある人であれば誰もが知っている断面図ですが、一般にはあまりなじみのないものかもしれません。
断面図は建物などを垂直に切断した図面で、通常では見れない内部の構成や、つながり、しくみを表すものです。
そんな断面図を絵本にしたのが加古里子(かこ さとし)さんの「だんめんず」です。
 
  「断面図」を知っていますか。何かを切った時の切り口を「断面」といいますが、大きなものや硬いものなど、実際に切れないものも、もし切れたら、と考えて描いてみる図のことです。この絵本には、たくさんの断面図が出てきます。花瓶、バイオリン、エスカレーター、車、家……。断面図を見たり、描いてみたりすると、見えない部分の様子がよく分かります。工事をしたり、物を作ったりする人たちは、断面図をよく使うので、見ただけで元の形を考えられるほどです。断面図の性質がわかったところで、後半にはクイズ形式で「これは何の断面図か」を楽しく考えます。最後にはごほうびとして、美味しそうなあるものの断面図が……! 工学博士という顔も持つ絵本作家・加古里子さんが、断面図の便利さと面白さを伝えます。断面図という新たな視点によって、子どもたちは日常の見え方が変わってしまうほどに刺激的な経験をし、好奇心の対象を大いに広げることでしょう。

著者の加古里子さんは、1926年生まれの絵本作家で児童文化の研究者でもあります。
2018年に亡くなられた際にメディア等で取り上げられたのを見た方もいるのではないでしょうか。東京大学出身の工学博士でもある加古さんは「あなたのいえ わたしのいえ」や「かわ」、「地下鉄のできるまで」など建物や都市のインフラなど建築や都市に関わる様々な絵本を創作している建築絵本作家でもあります。


その中でも今回おススメする「だんめんず」は一押しの作品の一つです。建築に少しでも興味がある人には是非読んでいただきたい本です。


普段は目に見えなく、特に意識していなかった都市や日常の中のいろいろなものが、「だんめんず」で表現されることで紐とかれていくのは何事にも変えられないくらいドキドキする体験です。

子供だけでなく、大人であるからこそ、身の回りにあるあれこれの「見えない部分」をスルーする技術が身についてしまっていると思いますが、それをゆっくりと解きほぐしてくれる本です。

後半には「これは何の断面図か」クイズもあり、一切飽きさせず最後まで読んでしまいます。
身の回りの物について考え、想像する楽しみを存分に味わえる一冊です。
加古さん
の本はどれも好奇心と発見に溢れているので、建築に関わる人もそうでない人も是非チェックしてみてみて下さい。


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