越谷で建築巡り!オススメの名建築12選を紹介

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今日は埼玉県の越谷市で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築をレポートしたいと思います。
旧日光街道の宿場町としても栄えた越谷市は、江戸時代から明治時代に建てられた商家や蔵、著名な建築家が手掛けた大学建築、地元の住宅会社による現代建築など様々な建築をみることができる建築パワースポット。
一体どんな建築と出会ったのか、早速紹介したいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・越谷市での建築巡りを写真と文字でレポート
・越谷市の著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・越谷市の建築の見どころや注目ポイントを解説

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1.横田診療所(旧越ヶ谷郵便局)

横田診療所

まず初めに訪れた横田診療所は旧日光街道沿いに建つ昭和初期築の診療所です。
この建物は元々は越ヶ谷郵便局として使われていた建物を改修した診療所ですが、この建物が診療所となったのは戦後の1949年のこと。ピンクの下見板張りの建物は昭和初期の雰囲気を色濃く残しています。
簡素なデザインですが、地元の市民の為の施設らしくリズミカルに並ぶ可愛らしい屋根のデザインや、内部に明るい光をもたらす大きな建具など、見どころ満載の建物となっています。

旧越ヶ谷郵便局
旧越ヶ谷郵便局

所在地:埼玉県越谷市越ケ谷3-2-30
アクセス:越谷駅より徒歩約7分
竣工:1935年

2.まち蔵(旧油長内蔵)

まち蔵(旧油長内蔵)

続いて紹介するまち蔵は、江戸時代末期に建てられた旧油長内蔵を改修したカフェ・まちづくり相談所・コミュニティスペース等の複合施設です。
元々この蔵は数10m離れた場所に建っていたのですが、地元の住宅メーカーである中央住宅が分譲住宅の開発を行うにあたり、貴重な建築遺産を後世に残し活用するために、3棟あった蔵のうち1棟を曳家・改修して新たな施設に生まれ変わりました。
内部は特に2階は巨大な木の架構がかなりの迫力で、様々な時代を経てきた力強さを感じます。

まち蔵(旧油長内蔵)

2階のスペースはまちづくりや地元の歴史の資料館兼イベントスペースとしても利用されているので、訪れた際には是非2階も立ち寄ってみることをオススメします。

まち蔵(旧油長内蔵)

詳細記事
・越谷「まち蔵」江戸末期に建てられた蔵を改修した寄合所&カフェをレポート

所在地:埼玉県越谷市越ヶ谷3-2-19-5
アクセス:越谷駅より徒歩約8分
竣工:江戸時代末期
開館時間:10:00~17:00
休館日:水曜(カフェは金曜、土曜、日曜に営業)
備考:2015年度グッドデザイン賞

3.木下半助商店

木下半助商店

木下半助商店は、明治時代後期から大正時代に建てられた木造2階建ての店舗・蔵で、越谷市ではじめて国の登録有形文化財にもなった建物です。
商店・2つの蔵が段々と連なる姿がユニークで明治・大正時代の面影をそのまま現代につたえつつ、独特の重厚さと深みを感じさられる建築です。

木下半助商店

所在地:埼玉県越谷市中町7-20
アクセス:越谷駅より徒歩約11分
竣工:明治時代後期~大正時代
備考:国登録有形文化財

4.塗師屋(小泉邸)

塗師屋(小泉邸)

塗師屋(小泉邸)は木下半助商店の斜向かいに建ち、元々は呉服店、その後は漆を扱う塗師屋として親しまれてきた店舗です。
明治時代に建てられた店舗と蔵が連なる姿は、旧日光街道に建つ古い建物の中でも一際目立つ存在となっています。
蔵の左手には煉瓦造りの防火壁も残されていて、長い時代の中で残されてきた堅牢で慎重な工夫を垣間見れます。

塗師屋(小泉邸)

所在地:埼玉県越谷市中町10-5
アクセス:越谷駅より徒歩約12分
竣工:1875年(蔵)、1899年(店舗)

5.鍛冶忠商店

鍛冶忠商店

鍛冶忠商店は、塗師屋の2軒お隣のに建つ日用品を扱う店舗です。
明治後半に建てられた店舗は、名前の通り元々は鍛冶屋だったそう。重厚で堅牢な外観ですが、左右の袖壁は鮮やかな赤や黄にカラーリングされていて、フレッシュな印象を受けるような改修がされているのも面白いです。
何より現役で営業している明治時代をみるとワクワクしてしまいますね。

鍛冶忠商店
鍛冶忠商店

所在地:埼玉県越谷市中町10-6
アクセス:越谷駅より徒歩約12分
竣工:1900年

6.はかり屋(旧大野邸 秤屋)

はかり屋(旧大野邸 秤屋)

はかり屋は、明治時代に建てられた旧商家の建物を改修してつくられた、ティースタンドやレストラン、セレクトショップ等の複合施設です。
道路沿いに建つ主屋を先頭に、石畳の細い路地に沿って邸宅や土蔵を改修した店舗が連なっていて、日光街道の宿場町の歴史を受け継ぎ、新たな街の拠点のひとつとなりつつある人気のスポットです。

はかり屋(旧大野邸 秤屋)

この日は、2023年7月にオープンしたばかりのお茶を贈る人で一休み。建築巡りの合間の休憩にもピッタリのスポットです。

お茶を贈る人

詳細記事
・越谷「はかり屋」明治時代の旧商家を改修した複合施設をレポート

所在地:埼玉県越谷市越ヶ谷本町8-8
アクセス:越谷駅より徒歩約15分
竣工:1905年(主屋)、2018年改修
営業時間:各店舗による
備考:国登録有形文化財
2018年度グッドデザイン賞
公式HP:https://hakari-ya.jp/

ちなみにはかり屋の正面には、明治時代後期に建てられた会田金物店や大正時代に建てられた蔵を改修し、国登録有形文化財にもなっている本のある蔵 糀屋などの古建築もあります。

7.越谷市日本文化伝承の館こしがや能楽堂

こしがや能楽堂

続いて紹介する越谷市日本文化伝承の館こしがや能楽堂は、越谷駅からバスで10分ほどのところにある能楽堂です。
隣接する日本庭園花田苑の景観と融合しつつ、庭園の自然と人工物の建物がお互いをより引き立てているような見事な建物となっています。
総檜造りの能楽堂や、日本の伝統建築の意匠があらゆるところに用いられていて、日本の伝統的な建築の知見や技術を集結させた見ごたえ抜群の建築となっています。

こしがや能楽堂

設計:越谷建築設計監理事業協同組合
所在地:埼玉県越谷市花田6-6-1
アクセス:越谷駅、新越谷駅よりバスで約10分
竣工:1993年
開館時間: 9:00~21:30
休館日: 水曜
備考:第8回彩の国景観賞特別賞
公式HP:https://nohgakudou.kosi-kanri.com/

こしがや能楽堂

ちなみに隣接する花田苑は、敷地面積約21000㎡の廻遊式池泉庭園で、作庭吉田茂や田中角栄など財政会の要人宅の庭園を手掛けたことでも知られる中島健氏が庭園の設計を行っています。
四季折々の草花が咲き誇り、高低差豊かな純日本庭園はとても気持ちがよく、周囲に高い建物がないことから実際の面積以上の広がりを感じるとっておきのスポットとなっています。

庭園設計:中島健
所在地:埼玉県越谷市花田6-6-2
アクセス:越谷駅、新越谷駅よりバスで約10分
開園時間:
4月1日~9月30日 9:00~17:00(土曜・日曜・祝日は〜19:00)
10月1日~3月31日 9:00~16:00
入園料:100円
竣工:1991年(花田苑)

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