今回は世田谷にある大谿山 豪徳寺を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・豪徳寺を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・豪徳寺の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
1.世田谷に建つ話題のお寺豪徳寺を訪問
今回訪れた大谿山 豪徳寺は、江戸時代の初頭の1633年に世田谷が彦根藩の所領地となった際に、この地にあった弘徳院を彦根藩主の井伊家が江戸菩提寺と定めたことにルーツを持つお寺です。
さらに1659年に2代藩主であった井伊直孝の法号から豪徳寺と改称され、大規模な整備が行われて現在の豪徳寺の形ができあがりました。

また、豪徳寺は「招き猫」発祥の寺とする説があることでも知られています。
寺伝によれば、彦根藩の2代藩主であった井伊直孝がこの地を通りかかった際に、寺の門前にいた猫に寺に招き入れられられたことで雷雨を避け、和尚と出会うことができたそうで、このことがこのお寺を復興するきっかけになったとこのこと。
今も境内にはたくさんの招き猫が並べられていて、豪徳寺の名物にもなっています。
数え切れないほどの招き猫が並ぶ様には、訪れた人も皆驚いていて、この招き猫を目当てに訪れる観光客も多くいます。
世田谷線の宮の坂駅から約5分ほど歩くと、豪徳寺の山門が見えてきます。
豪徳寺へのアクセスは、小田急線の豪徳寺駅(世田谷線山下駅)からも歩いて10分ほどですが、山門に近いのは宮の坂駅となっています。

山門の扁額には「碧雲関」という文字が書かれています。
碧雲関とは「外界と境内を隔てる門」という意味であり、門をくぐるときにはちょっとだけ緊張感がありました。
山門を進んだ先に建つ仏殿は、1677年に建てられた建物です。


豪徳寺に残る建物の中で最古の建築で、世田谷区指定有形文化財にもなっている建物は、正面だけでなく側面や裏側も雄大な姿となっているので、ぐるりと周ってみてみるのがオススメです。

仏殿の向かって右手にある梵鐘は、仏殿竣工の2年後の1679年に藤原正次により鋳造されたもの。
区内最古ともいわれる梵鐘は、こちらも仏殿と同じく世田谷区指定有形文化財となっています。
仏殿の向かって右手に建つ三重塔は、2006年に建てられた高さ約22.5mの塔です。

三重塔には釈迦如来像などの他、招福猫児観音像が置かれているのが面白いところ。
また、棟の側面には猫の彫り物が随所に掘られているのも注目ポイントです。

2.猫、猫、猫。多くの招き猫が並ぶ境内を散策
仏殿の左手にある招福殿は、太平洋戦争がはじまる1941年に建てられ2022年に改修されたもので、参詣者が奉納した多くの招き猫が並ぶ豪徳寺一の人気スポットです。


大小さまざまな招き猫が所狭しと並べられていている様は、圧巻です。
招福殿の裏手にある赤門も見逃せません。

こちらの赤門は、元々は井伊家の上屋敷にあった長屋門を明治時代に移築したもので、当初は境内の東側にありましたが、現在は招福殿の裏手のこの場所に移築されています。

仏殿の奥に建つこちらの法堂は、1967年に建てられたもの。
鉄筋コンクリート造で作られた建物は、大きな屋根が両翼に広がる雄大なデザインとなっています。

彩度を抑え低層に広がる建物は、派手さはないですが、幽玄な姿がとても印象的でした。
法堂の左手に建つ納骨堂は、戦前の1937年に建てられた鉄筋コンクリート造の建物です。

鉄筋コンクリート造らしい端正なデザインに、軽やかな唐破風が印象的でした。

境内には他にも江戸時代末期に建てられた書院が少しだけ見れたり、2020年に建てられ、地蔵菩薩半跏像が安置される地蔵堂など各年代に建てられた建築が点在しています。

もとより豪徳寺は招き猫発祥の由来のあるお寺として知られていましたが、現在ではインターネットやSNSの普及により若い世代や外国人にも広く知られるようになったようです。
境内を散策すると、訪れる人も増え、改修工事や新しい建物の建設などの整備が進んでいるのを実感できます。
世田谷の閑静な住宅地に囲まれた豪徳寺は、周囲に高い建物も少ないので、境内の中を歩くと江戸から令和までタイムトリップするように各建物を巡ることができるのも面白かったです。
素敵な建築と招き猫をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメのスポットなので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。
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大谿山 豪徳寺
所在地:東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
アクセス:宮の坂駅より徒歩約5分
竣工:1677年(仏殿)、1679年(梵鐘)、江戸時代後期(赤門)、1937年(納骨堂)、1941年(福招殿)、1967年(法堂)、2006年(三重塔)、2020年(地蔵堂)
備考:世田谷区指定有形文化財(仏殿、梵鐘)
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