中野で建築巡り!おススメの名建築12選を紹介

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今日は東京の中野駅周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築について紹介したいと思います。
都心と郊外の両方の性格を併せ持つ中野は、大規模な再開発からひっそりと建つ近代建築、ディベロッパーの挑戦的な建築から著名建築家の作品まで幅広い建築が見られる建築パワースポットでもあります。
いったいどんな建築があるのか、早速紹介していきたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・中野エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・中野エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・中野エリアの建築の見どころや注目ポイントを解説

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1.中野サンプラザ(林昌二)

中野サンプラザ

まず初めに訪れた中野サンプラザは、中野駅の北口に建つホール、ホテル、事務所、商業施設などの複合建築。
低層部の三角形のアトリウムをはじめ、建物全体が上部に向かって競り上がりながら巨大な三角形をつくり出していて、まさに中野のランドマークというにふさわしい建物です。
当時これだけの規模の複合建築はほとんど例がない中で、ホールを中心として様々な諸機能を1つの象徴的な形にまとめ上げ、その後の街の発展に大きく貢献した記念碑的な建築でもあります。

中野サンプラザ

中野のアイコンと言っても過言ではない建築ですが、残念ながら老朽化等の理由で2024年ごろに解体される予定となっています。

設計:林昌二/日建設計
所在地:東京都中野区中野4-1-1
アクセス:中野駅より徒歩約2分
竣工:1973年
公式HP:https://www.sunplaza.jp/

2.中野セントラルパーク(東京建物+鹿島建設+戸田建設)

中野セントラルパーク

中野セントラルパークは中野駅北口に広がる警察学校跡地の再開発プロジェクトです。
敷地の約半分を占める中野四季の森公園を中心とし、広大なオープンスペースを取り囲むようにオフィス、大学、行政、商業が一体に整備されていて、平日・休日を問わずに賑わいを見せています。
広大な床面積を明快に整理して配置しつつも、低層部では公園をキーにして「ひだ」のように公園と交わる商業スペースを設けたり、ボリュームを分節化して吹抜けから公園の緑を取り込んだりといった工夫が満載。
中野という都心とも郊外ともいえる独特の土地に合わせた豊かで余裕のある空間づくりは一見の価値ありです。

中野セントラルパーク

設計:東京建物+鹿島建設(サウス棟)+戸田建設(イースト棟)
所在地:東京都中野区中野4-10-1・2
アクセス:中野駅より徒歩約5分
竣工:2012年
備考:2014年度グッドデザイン賞
公式HP:https://www.nakano-centralpark.jp/

3.シティハウス中野レジデンス(住友不動産)

シティハウス中野レジデンス

シティハウス中野レジデンスは早稲田通り沿いに建つ地上10階総戸数122戸の賃貸マンションです。
一見するとありがちなデザイナーズマンションにも見えますが、よく見ると細かく分節化されたボリュームや、3方を道路に囲われた各面によってデザインに変化をもたらすなど、工夫が溢れた住宅となっているのが大きな特徴。
単に効率化・単純化したマンションをつくるのではなく、街並みへの意識やこれからの市場における問題意識からあえて複雑なデザインに挑戦しているのはとても頼もしいです。複雑な構成はその分コストを挙げる要因になりますが、コスト増を魅力的な建築デザインによってカバーして、成立させているのもさすがです。

シティハウス中野レジデンス

設計:住友不動産
所在地:東京都中野区
アクセス:中野駅より徒歩約10分
竣工:2013年
備考:2013年度グッドデザイン賞

4.NSPビル(宮崎浩)

NSPビル

NSPビルは早稲田通りからビル1つ隔てた場所に建つ住宅併用のオフィスビルです。
採光や法規制など厳しい敷地条件をクリアするために、矩形のブロックを組み合わせた丘のような構成となっているのが特徴の建築。
建物を演出する吹き抜けやトップライト、テラスや外部空間などのしかけは、これらの厳しい制約条件をクリアするために生み出されたものですが、そんなことは全く感じさせない美しい構成や形態に惚れ惚れしてしまう建物です。

NSPビル

設計:宮崎浩/プランツアソシエイツ
所在地:東京都中野区新井2-30-7
アクセス:中野駅より徒歩約8分
竣工:1997年
備考:2000年日本建築学会作品選奨

5.旧中野刑務所正門(後藤慶二)

旧中野刑務所正門

旧中野刑務所正門は1915年(明治43年)に建てられ、1983年(昭和58年)まで使われた正式名称 豊多摩刑務所の正門で、現存する豊多摩刑務所唯一の構築物です。
中野刑務所は思想犯・政治犯が多く収容されていたことでも知られ、プロレタリア文学の作家小林多喜二などが収容されていたこともある場所。
設計者を手掛けたのは1909年に東京帝国大学建築学科を卒業し、司法省に入省した後藤慶二氏。後藤慶二氏は将来を切望されながら中野刑務所竣工の4年後に若干36歳の若さで亡くなっており、中野刑務所正門は後藤の代表作にして現存する唯一の作品でもあります。
この建物で特に注目したいのは、今ではほとんど見られない覆輪(ふくりん)目地を施した堂々としたデザイン。

旧中野刑務所正門

覆輪目地は煉瓦の間の目地をふっくり盛り上げて施工する日本独自の技術で、 覆輪目地を設けることで煉瓦の目地が強調されて陰翳と立体感のある外観に仕上がります。
駅からはちょっと遠い建物ですが、その歴史的価値も1級品ですので、近くを訪れた際には是非立ち寄ってほしい建築です。

設計:後藤慶二/司法省
所在地:東京都中野区新井3-37
アクセス:中野駅より徒歩約15分
竣工:1915年
備考:中野区有形文化財

6.旧BEYOUビル(柴田知彦)

テクノグローバル

早稲田通りを東に程なく進んだところに建つ旧BEYOUビルは地上7階建てのオフィスビル。
元々は街とのつながりをテーマとした建物としてデザインされ、正面には街路と繋がる2層吹き抜けや街並みとの調和を意識した列柱が配される建物でした。
現在は大きく改修されて、トランクルームの看板が主張している悲しい状態になっています。
側面などは旧来の建物のままですが、タイルなどの状態も悪く、メンテナンスも十分にされていないみたいでした。

テクノグローバル

設計:柴田知彦/SKM設計計画事務所
所在地:東京都中野区中野5-5-11
アクセス:中野駅より徒歩約10分
竣工:1992年

7.中野区環境リサイクルプラザ・中野区消費センター(西野建築研究所 ZENPLAN)

中野区環境リサイクルプラザ・中野区消費センター

中野区環境リサイクルプラザ・中野区消費センターは省エネルギー・リサイクル活動の拠点として建てられた地上6階の建物。
建物自体にもソーラーパネルや風力発電をはじめとする様々な省エネ技術が導入されているのが特徴です。。
しかし竣工からわずか10年ちょっとで中野区環境リサイクルプラザとしての役割を終えて、現在は1階に保育園が入っている以外はほとんど使われていない様子。
本当の省エネルギーは無駄な建物を建てないことだといわれてしまいそうな建物ですが、建ててしまった以上はどうにか有効活用してほしいものです。

中野区環境リサイクルプラザ・中野区消費センター

設計:西野建築研究所 ZENPLAN
所在地:東京都中野区中野5-4-7
アクセス:中野駅より徒歩約12分
竣工:1997年

後半も注目の中野の建築が盛り沢山です

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