茅場町で建築巡り!建築好きがおススメする名建築12選

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8.山ニ証券(西村好時)

フィリップ証券の隣に建つ山ニ証券も同じく西村好時が手掛けた証券会社。
西村好時は大正~昭和初期に数々の銀行建築を手掛けていますが、今や現存する建築は全国的に見てもかなり少なくなっていいて、2棟並びの西村建築はかなり貴重です。
フィリップ証券と違って山ニ証券は褐色のスクラッチタイルや屋根の装飾が特徴的なスパニッシュ風のデザインが特徴的。

以前大森の旧高橋診療所の記事でも少し触れましたが、大正末期~昭和初期はアメリカを経由してスパニッシュ風のデザインが大流行していて、山ニ証券も当時の建築潮流をいち早く取り入れていることが分かります。
丸窓の装飾や地上部と上階で変化する素材感などに大正時代のおしゃれでハイカラな雰囲気を感じるのもいいですね。

設計:西村好時
所在地:東京都中央区日本橋兜町4-1
アクセス:茅場町駅より徒歩約7分
竣工:大正時代

9.K5(SPEAC+三菱地所設計+CLAESSON KOIVISTO RUNE+ADX)

山ニ証券の向かいに建つK5は1923年に銀行建築として建てられ、2020年にスウェーデンの建築家グループCLAESSON KOIVISTO RUNEによってリ・デザインがなされました。
外観と躯体は既存のものを利用しつつ、地下1階から地上階は飲食店、上階はホテルに生まれ変わりました。
100年近い時を刻んできた躯体と、北欧風デザインのセンスと日本文化へのリスペストが絶妙にミックスした空間は、これからの時代に向けてこの建築がまだまだ現役でいることを宣言しているようでワクワクします。

地下に入るブルックリン・ブルワリーのフラッグシップ店「B」も、荒々しい躯体とをうまく生かしていてとてもいい雰囲気でした。

K5

また、1階のカフェSWITCH COFFEEもスタイリッシュな内装をたっぷりと堪能できるおススメのスポットです。
古い建物と、現代的な素材と植物とが組み合わさった内装が対比されるような空間で頂くコーヒーは格別です。

K5

改修設計:
 設計:SPEAC+三菱地所設計
 内装:CLAESSON KOIVISTO RUNE+ADX
所在地:東京都中央区日本橋兜町3-5
アクセス:茅場町駅より徒歩約7分
竣工:1923年(2020年改修)

10.日証館(横河工務店)

K5の少し先に見える日証館は1928年(昭和3年)に建てられた建物で、設計は当時旧帝国劇場や東京株式取引所も手掛けた横河工務店によるもの。
シンプルな構成ではありますが、先ほどまで見てきた銀行や証券会社の建物と比べても見劣りしない堂々としたファサードと細やかなデザインはまさに一級品です。
現在は首都高速道路によって見づらくなってしまっていますが、道路と反対側の日本橋側もしっかりデザインされていて、近代建築好きにはたまらない建築となっています。

日証館

また、2021年には1階のスペースが改装されてチョコレート・アイスクリームショップTealがオープンしました。
歴史的な建物物と話題の最新スイーツをたっぷりと堪能できる茅場町・兜町エリアの新たな注目スポットです。

日証館

設計:横河工務店
所在地:東京都中央区日本橋兜町1
アクセス:茅場町駅より徒歩約8分
竣工:1928年

11.白水社(北山孝二郎)

続いて永代通りを南下して程なくのところに建つのが、商業施設や展示ブースなどの設計・施工会社の白水社の本社ビルです。
外観は建物の道路際にはコンクリート打ち放しの巨大な壁が建てられているのが特徴で、この壁によって地下へと続く吹抜空間が建築と街とのバッファーゾーンになっているのが面白い建築です。
また、半地下の構成をうまく使いながら1階と2階の表面をうまく街と接続させているのも注目です。

設計:北山孝二郎/K計画事務所
所在地:東京都中央区日本橋茅場町2-2-8
アクセス:茅場町駅より徒歩約5分
竣工:1984年

ちなみに白水社は本社ビルからすぐの場所に建つ白水社アネックスも同じく北山孝二郎氏が手掛けた建築。
先ほどの本社ビルがコンクリート打ち放しの簡素な外観だったのに対して、8年後に建てられたこちらのアネックスはガラスのカーテンウォールとピンクのタイルが可愛いです。

パッと見た感じは全然違う印象を持ちますが、ピンクの外壁やガラスのスクリーンによって建築と街との間に緩衝帯をつくっていたりと実は本社ビルとの共通点も多く、同じ設計者ならではの共通点に着目してみると面白い建築です。

設計:北山孝二郎/K計画事務所
所在地:東京都中央区日本橋茅場町2-4-1
アクセス:茅場町駅より徒歩約5分
竣工:1992年

12.日本ペンクラブ新館(北川原温)

白水社からさらに南下したところに建つのが建築家北川原温氏が設計した日本ペンクラブ新館です。
四角いオフィスビルが立ち並ぶ都心の一等地の中で緩やかな曲線を描く黒い建物はちょっと異様な光景ですが、不思議に浮いた感じはなく、3方に隣接する道路と不思議と馴染んでいるのが面白い建築です。
さまざまな文筆家や文学関係の団体が関連するペンクラブらしく、単なる経済性や合理性だけではない建築となっているのはとても好感が持てます

設計:北川原温/北川原温建築都市研究所
所在地:東京都中央区日本橋兜町20-3
アクセス:茅場町駅より徒歩約7分
竣工:2002年

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いかがでしたでしょうか。
茅場町の建築は派手さはないもののどの作品も味わい深い建築ばかりですので、機会があれば是非訪れて、そのいぶし銀のような魅力を味わってみて下さいね。


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