今回は成田山新勝寺の近くで、築100年以上の近代建築で鰻を食べられるお店があると聞き、実際に訪れてきましたのでその模様をレポートしたいと思います。
1.成田と言えば鰻!参拝客をもてなしたうなぎ料理を堪能したい
成田と言えば初詣の参拝者数が日本で2位を誇る成田山新勝寺が有名ですが、実は江戸時代から参拝客をうなぎでもてなしてきた歴史があるのはご存じでしょうか。
![新勝寺表参道](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店15-300x200.jpg)
成田市とお隣の印西市の間には利根川水系の豊かな水に恵まれた印旛沼があり、昔から川魚が豊富にとれていたそうです。
江戸時代に江戸でうなぎの人気が高まると、遠路から成田山に訪れた参拝客にふるまわれるうなぎ料理が人気となり、成田は関東でも話題のうなぎの街として発展するようになりました。
![成田山新勝寺](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/成田山新勝寺1-300x225.jpg)
前回の記事では成田山新勝寺の境内の中の建築について紹介しましたが、そんな建築巡りの後には噂の成田のうなぎを食べてみたいと密かに狙っていました。
関連記事
・成田山新勝寺で建築巡り!関東屈指の建築パワースポットをレポート【千葉県成田】
しかも新勝寺の表参道には明治44年(1911年)に建てられた建物を改修したウナギ屋さんがあると聞き、これは建築好きであれば是非訪れたいと思い、早速向かいました。
2.明治44年築!近代建築で鰻丼を堪能できるお店 川豊本店
![川豊本店](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店1-225x300.jpg)
新勝寺の表参道のちょうど真ん中あたりにあるのが、今回訪れたこちらの川豊本店です。
その建築は1911年(明治44年)に建てられたものだそうで、約110年前の建築というから驚きです。
ちなみに建築当初は2階建ての建物でしたが、1926年(大正15年)に増築がされて現在の3階建てとなっています。
![川豊本店](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店4-238x300.jpg)
お店の1階の道路面では職人さんがうなぎを捌いていく様を見ることもできて、ちょっとしたライブ感を楽しめます。
いちょうの巨木から切り出したという一枚板のテーブルがいい味を出しています。
![](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店2-300x200.jpg)
![](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店3-300x214.jpg)
川豊本店は数々のうなぎ屋さんが店を構えるこのエリアの中でも特に人気店。
行列覚悟で訪れたのですが、順番待ちはこちらのIpadで来店予約をして、あと何人待ちなのかをスマホで確認できるというシステム。
さすが人気店というだけあって、現代技術をしっかり使っているのはさすがですしとても有り難いです。
![川豊本店](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店5-300x225.jpg)
待っている間はお店の外観を中心に建築を観察。
大正時代に増築をしてからしばらくは旅館として運営していたそうですが、旅館時代を思わせる大きな開口部がとても素敵です。
看板ががかる正面の梁は樹齢数百年の地元産の木材を使ったもので、正真正銘の杉の木です。
10mに及びそうな大きな梁は迫力満点でした。
3.100年の歴史が蓄積した店内で絶品のうな重を堪能
![川豊本店内観](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店6-225x300.jpg)
15分ほど待って案内された店内は、所々改修されているところもありますが、構造体やポイントとなる内装を中心に明治~大正の面影を残す味わい深い店内となっています。
![川豊本店内観](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店7-225x300.jpg)
![川豊本店内観](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店9-215x300.jpg)
階段の下で履物を脱ぐと現れる急こう配の階段は、昔の旅館建築へとタイムスリップさせてくれるようです。
![川豊本店](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店13-300x258.jpg)
今回は2階に案内されましたが、席は2階の座敷席の他、先ほどの1階の奥が掘りごたつ席となっています。席について早速注文。
![川豊本店の鰻](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店11-300x225.jpg)
こちらが川豊のうな重(2700円)。建築巡りで疲れた体にピッタリの食事ですね。
運ばれてくると焼きたての香ばしい香りが食欲を刺激します。
うなぎのたれはもちろん創業以来継ぎ足しているという秘伝のたれとのこと 笑
![川豊本店のメニュー](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店12-300x225.jpg)
ちなみに今回はうな重だけを頂きましたが、うなぎ以外にも川魚を使った一品料理もある模様。
お腹いっぱいにうなぎを食べて大満足。うなぎを食べている時間って本っ当に幸せですよね。
![川豊本店内観](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店10-300x196.jpg)
店内を再び見渡すと、大正時代の改修時より受け継がれた内装を随所に見ることができます。
一番奥に見える建具も大正ロマンを感じるデザインとなっていて、左端にちらりと見えるのが唐笠で、桟によって雨と流れる水が表現されています。
また、手前に見える杉の欄間は虫食いの後を活かした、自然で有機的な味わい深いデザインとなっていたり、見どころが満載でした。
![川豊本店内観](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店8-300x215.jpg)
行きには気づきませんでしたが、矢印に沿ってうなぎが泳いでいるのが可愛らしくてほっこりします。
![川豊本店テイクアウト](https://yamakenlab.com/wp-content/uploads/2021/08/川豊本店14-225x300.jpg)
うなぎは店内でいただけるだけでなく、テイクアウトもやっているようですので、お土産に買っていくのもいいかもしれません。
建築とうなぎの両方が堪能できる川豊本店、成田を訪れた際には是非立ち寄ってみて下さいね!
ちなみに成田の建築巡りについてはこちらの記事でもレポートしていますので、興味がある方は合わせてご覧ください。
関連記事
・成田で建築巡り!門前町から電車道まで歴史ある街を満喫【千葉県成田】
【成田旅情報】
ちなみに成田周辺でホテルや宿を探すなら色々なサイトがありますが、結論としては大手サイトをみてみるのが断然便利でお得です。
まずはじゃらんや一休を見ると、候補となるような宿はすべてヒットしますし、スケールメリットによって結局一番お得になるのが大手のサイトなんです。
》じゃらんから成田周辺の宿を検索する
![](https://www16.a8.net/0.gif?a8mat=3BQW9V+59XAR6+14CS+BW8O2)
》一休から成田のホテル・旅館・おススメの宿を検索する
![](https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3BQW9V+86PL82+1OK+BW8O2)
スマホやPCから24時間アクセスできて、その時その時のお得な情報をゲットできるので、まずは気になった時にのぞいてみることをおススメします。
所在地:千葉県成田市仲町386-1
アクセス:成田駅、京成成田駅徒歩約10分
竣工:1911年(1926年増築)
備考:国登録有形文化財
営業時間:10:00~17:00
※7月~8月は10:00~18:00
公式HP:http://unagi-kawatoyo.com/
![建築学ランキング](https://blog.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_3530_1.gif)
![にほんブログ村 美術ブログ 建築・建築物へ](https://b.blogmura.com/art/architecture/88_31.gif)
↑建築系のブログランキング。よければクリックして応援してもらえると嬉しいです。
建築やデザイン好きな人は、他にも面白いブログや参考になるブログがいっぱいあるので是非見てみてください^^
■他にもこんな記事がおススメです
・2023年オープンの都内の注目建築を総まとめ!話題の最新スポットを徹底レポート
・白川郷を満喫!建築好きが巡る世界遺産満喫ツアー【岐阜県白川村】
・本のプレゼントで「超」おススメしたいギフト本20冊【ジャンル別】