四万のゲストハウス ルルドがスゴい!話題の注目建築をレポート【群馬県四万】

今回は群馬県有数の温泉地である四万温泉にオープンしたスパゲストハウス ルルドに訪れてきましたので、建築好きの視点からレポートしたと思います。
温泉×ゲストハウスをコンセプトにしたという建築は、まさに現代の湯治宿。
いったいどんな建築だったのか、たっぷりと紹介していきたいと思います。

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1.古い旅館をリノベーションしたゲストハウスに注目!

ゲストハウス ルルドはJR中之条駅からバスで約30分、四万温泉バス停を下車後歩いて約15分ほどの四万温泉エリアの中腹にある宿泊施設です。
四万温泉と言えば古来から4万もの病に効くと、多くの人から親しまれてきた群馬を代表する温泉地。湯宿の歴史は古く、その歴史は戦国時代末期にまで遡るといいます。

スパゲストハウス ルルド外観
ゲストハウス ルルド外観

そんな中、倒産した旅館をリノベーションしてつくられたのが今回訪れたゲストハウス ルルド。
「温泉×ゲストハウス」をコンセプトにし、資金調達にはクラウドファンディングも活用しながら2020年末にオープンした四万温泉でも最も新しい旅館です。

ちなみにルルドを経営する株式会社エスアールケイは、四万温泉エリアで他にもグランピング施設やカフェを手掛けていて、 ルルドから5分ほどのところにある温泉×グランピングをテーマにしたshima blueは 2018年度のグッドデザイン賞も受賞しています。

温泉グランピングshima blue

シンプルな造形の施設が自然の地形に沿って配置されたこちらの施設は、温泉地の現代的なデザイン例としても面白く、若者を中心に人気の施設にもなっています。

■温泉グランピングshima blue
設計:トコツク建築設計事務所
所在地:群馬県吾妻郡中之条町四万4355-9
アクセス:中之条駅からバス約30分、四万温泉下車徒歩約20分
竣工:2017年
備考:2018年度グッドデザイン賞
公式HP:https://shimablue.jp/

実は私がルルドを知ったきっかけは、大手クラウドファンディングサイトのキャンプファイヤーで去年行われた クラウドファンディングでした。
エスアールケイ代表の関良則氏は近年急速な勢いで衰退する温泉街に危機感を持っていたそうで、かつて湯治宿が素泊まりで長期滞在する人も多かったことに注目し、昔ながらの湯治宿を現代的な形で蘇らせ、若い人も気軽に利用できる新たな温泉宿を提案したとのこと。

いったいどんな施設になるのか楽しみにしていましたが、今回ちょうど訪れることが出来ましたので クラウドファンディングのリターンを使って訪れてきました。

2.早速突入!生まれ変わったゲストハウスは見どころが満載

施設内に入るとまず目に入るのが円柱型の光のオブジェ。
四万と言えば奥四万湖や四万川の水の色が四万ブルーと言われる美しい青色に輝く絶景スポットとしても知られています。そんな四万の水をコンセプトにしたエントランス空間に思わずテンションが上がります。

スパゲストハウス ルルド内観

ルルドのロゴデザインは、湧き出る温泉地の水を縦長のラインを強調したロゴデザインで表現しているそうですが、そんなサインのデザインが立体的な空間となって立ち上がったようなオブジェは訪れる人々が決まって記念写真を撮る人気のスポットになっていました。

スパゲストハウス ルルド内観

受付を済ませて施設内に入るとまず見えてくるのがシマノネと呼ばれるカフェ&ダイニング空間。

スパゲストハウス ルルド内観

元々この建物は大きな旅館だったこともあり、空間にはだいぶ余裕があってゆったりとしたイメージ。内装は全面的にリノベーションされているので、全く古びた様子は感じられないスタイリッシュな印象です。
窓際の席、プロジェクターのある席、大きなカウンターの席、ソファー席など様々なタイプの席が用意されていて、皆思い思いの時間を過ごすことが出来ます。

スパゲストハウス ルルド_ライブラリー

シマノネのさらに奥にあるのが吹き抜けに面したライブラリースペースです。
こちらは綺麗にデザインされた先ほどまでのスペースとは一味違って、元々の建物が持つコンクリートの躯体がとてもいいアクセントになっています。

スパゲストハウス ルルド_ライブラリー

本好きの私としてはテンションの上がるライブラリースペースですが、正直来館者にはほとんど使われていない印象だったのは少し残念なポイント。
こういった宿泊施設によくあるライブラリー空間は、計画されはしても中々うまく活用されない事例が多々ありますが、人が集う為にはもう一工夫が必要なんだと改めて感じるライブラリーでした。
例えば籠れるようなクローズドな家具であったり、スマホやIpadを充電しながら使えるような工夫とかがあればより良いのにななんて思ったりします。

ただ、スタイリッシュで洗練された新しい要素と、無骨で力強い旧来のコンクリートの両方がせめぎ合う空間は、この建物らしくて中々面白かったです。

3.客室に注目!余計なものを排除したシンプルな客室は好印象

ルルドの客室は、低価格で素泊まりができる宿というコンセプトの通りかなりシンプルです。
特にメインの客室であるコンパクトシングルルームとダブルルームは、通常のホテルにある水周りや冷蔵庫、テレビといった備品が一切ないのが特徴です。この辺はゲストハウスらしいですね。

スパゲストハウス ルルド客室

私が宿泊したダブルルームもベッドとソファーセット、テーブルセットの他には、ハンガーとゴミ箱があるというだけのミニマムな仕様でした。

トイレやキッチンなどの水回りは共有となっていて、客室内にはありません。
かなり思い切った割り切りだと思いますが、この割り切りは個人的には大賛成。

スパゲストハウス ルルド客室

元々ビジネスとテルなどの最小サイズのお風呂やトイレは使いにくくて嫌いですし、テレビも見ないで情報はスマホでキャッチする層にとっては、余計なものをなくしてその分シンプルで清潔な室内になるならばそちらのほうが良い!と考える人もきっと多いはず。
ちなみに宿泊者は全館フリーのWifiが使えるので(むしろ通常の電波はあまり入りません)、インターネットは快適に使えました。(しいて言えばコンセントの位置がソファやベッドから遠くて使いずらかった。延長コードを持っていくのがおススメです)

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3.館内を探検!スマートで便利な共用スペースに注目

客室内に水周りがない分、トイレや洗面は共用スペースにまとめて配置されています。

スパゲストハウス ルルド内観

共同部のドアは写真のようなシンプルなデザイン。先ほどロゴデザインが縦長のラインを強調しているということを書きましたが、この天井まで伸びる建具もロゴデザインのコンセプトと連動しているのは注目ポイントです。
そしてスタイリッシュなデザインはシンプルにカッコいい!

スパゲストハウス ルルド

こちらはシャワースペース。
ルルドには共用の大浴場があるのであまり利用することは少ないと思いますが、男女別にシャワーと洗面スペースが用意されています。

1階にある大浴場は浴室ということで写真は撮りませんでしたが、照明とミラーを効果的に使ったデザインはかなり見応えがありました。
男湯は水と滝、女湯は森をテーマにデザインされていて、サインにも使われている縦のラインを効果的に使ったグラフィックアートは一見の価値ありでした。

スパゲストハウス ルルド

こちらは自動販売機コーナー。
アルコールもありますが、ルルドの近辺には気軽に立ち寄れるコンビニなどはありませんので、訪れる際にはアルコールなどの飲み物は基本的には事前に用意しておくのがおススメです。

スパゲストハウス ルルド_シェアキッチン

ルルドでは宿泊者が自由に使えるシェアキッチンもあるので、材料を持ち込めばこちらで気軽に調理していただくことが出来ます。
今回私は使用しませんでしたが、夏にみんなで宿泊して、夜にスイカを切ってみんなで食べるとか面白そうですね。

スパゲストハウス ルルド_アメニティ
スパゲストハウス ルルド_ランドリー

アメニティグッズは大浴場の更衣室の前に歯ブラシなどが用意されています。
小さいですがランドリーも洗濯・乾燥2台ずつ用意されていて、川遊びなどで濡れた服やタオルを洗濯・乾燥できます。

スパゲストハウス ルルド

設備でいうとシマノネ の一角にはプリンターも用意されていていました。
ワーケーションなどビジネス目的で連泊する人などはうれしい設備ですね。

4.シマノネに注目!カフェ&ダイニングスペースで優雅な朝食

最初に紹介した1階のシマノネは、カフェタイムからランチ、ディナーまで使えるカフェ&ダイニングです。

スパゲストハウス ルルド

今回私は夕食は四万の他の飲食店で頂いたので利用できませんでしたが、フィレカツサンドや上州麦豚ホットドックなどの一品料理の他、地元群馬の食材を使ったコース料理など群馬の一流店と比べても遜色のないメニューを味わえます。

スパゲストハウス ルルド_朝食

朝食は事前予約制で、モーニングプレートと特製スープのセット(1650円)が頂けます。
こちらもちょっと値段が高い気がしますが、利用者に外国人観光客が多いことと、こだわりの食材を使っていることを考えれば妥当といったところでしょうか。

また、カフェメニューも高崎の人気店TOMOJIのトモジプリンや、四万ブルーをイメージしたという四万ブルーハーブティーなど、中々魅力的なラインナップとなっています。

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6.サインに注目!施設コンセプトと一体となったデザインに注目

最後に注目したいのが、ルルドの各所に施されたサインデザインとロゴデザインです。
縦長のラインを強調したロゴデザインに合わせて各所に配置されたデザインは、読みやすさを重視しつつもオリジナリティがあってとっても素敵なデザインでした。

スパゲストハウス ルルド_サイン

エントランスのオブジェや浴室の森や水のグラフィックデザインも、このサインやロゴのデザインと呼応するようにデザインされているのに注目ポイントです。

スパゲストハウス ルルド客室

これらの脱衣室への入り口のデザインは伝統と革新、古いものと新しいものが交じり合うルルドのイメージとピッタリ合っていて、建物の中に統一感と心地よいアクセントを与えていました。

いかがでしたでしょうか。
実際に訪れてみると従来の温泉宿とは違ったワクワク感と面白い発見が満載だったゲストハウス ルルド。
皆さんも機会があれば是非訪れてみて、その空間やデザイン、そして食を堪能してみて下さいね!

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■スパゲストハウス ルルド
改修設計:渕田泰明/VARITONE DESIGN
ブランドロゴデザイン・サインデザイン:成田可奈子/ナリカタデザイン相談室
所在地:群馬県吾妻郡中之条町四万4138-1
アクセス:中之条駅からバス約30分、四万温泉下車徒歩約15分
竣工:2020年(改修)
公式HP:https://lulud.jp/


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