今回は東京から遠く離れて、広島県の宮島に建つ厳島神社を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
世界でも珍しい海上に建てられた奇跡のような神社の魅力をたっぷりと紹介していきたいと思いますので、今後の建築巡りの参考やバーチャル建築ツアーとしてお楽しみいただけると幸いです。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・厳島神社を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・厳島神社の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・厳島神社の建築的な見どころや注目ポイント
1.海の上に建つ神社!?厳島神社を見学!
厳島神社は推古元年(593年)に創建され、平安時代に平清盛によって現在の形に造営された歴史ある神社です。
その特徴は何といっても海上に建築されたことによって自然の変化や潮の満ち引きによってその姿を変える建築方式。
一度は見てみたい建築としてずっと見学の機会を伺っていましたが、今回友人の結婚式という絶好の機会によって初めて訪れることが出来ました。
(ちなみに今回厳島神社に訪れたのは今から少し前の2017年なので、実は訪れてから結構時間が建っています)
厳島神社へのアクセス方法はいくつかありますが、今回は一番メジャーなJR宮島口駅で下車後フェリーで向かうルートで訪れました。
厳島神社は1996年に世界文化遺産に認定されたこと、数々の建築が国宝や重要文化財に指定されていることからも多くの観光客が訪れる人気のスポット。
本州からフェリーで10分ほどの離島ではありますが、約15分に一本程度の間隔で運行しています。
ちなみにフェリーの料金は大人片道180円(子供90円)とかなりリーズナブル。
この日は天気がとてもよかったので、デッキで海風に当たりながら宮島を目指します。
宮島に到着すると早速海の中に建つ大鳥居がお出向かいしてくれて、確かに厳島神社にやってきたことを実感させてくれます。
この大鳥居は本来は海から船を使ってくぐって参拝するものでした。厳島神社の建つ宮島は、古来は島全体が神の島として崇められていたことから、敷地を陸地から張り出した海岸上に選び、鳥居も潮の満ち引きによって現れる場所に建てられました。
こんな建築が今から1000年近く前に構想され、実際に建てられて今も尚残っているとは、俄かには信じられない奇跡のような建築です。
現在の参拝ルートはフェリー乗り場を降りて右手に進んだところにある御笠浜に建つ石鳥居を通って拝殿に向かいます。
2.圧倒的な自然の人の知性が融合した建築がスゴい
鳥居をくぐって見えてくるのは海の上に浮かぶ美しい建築群。
平安時代の寝殿造りを思わせる建築群は、優雅で気品の高さを感じます。
写真ではわかりづらいですが、水面にはうっすらと海上の建築の姿が揺らめいていて、まるであの世とこの世、現実と虚構の両方を垣間見るような不思議な気持ちにさせてくれます。
厳島神社を見ていると、圧倒的な自然の美しさと同時に、正に人類の英知の結晶というべき人工物の持つ知性と美しさを感じずにはいられません。
圧倒的な自然と人工物が切っても切り離せない形で融合されている、究極の建築の姿を見ているような高揚感を感じます。
神社の入口からは完全に海の上になっていて、朱色の柱の回廊の間を一方通行で巡っていきます。
この回廊は全体で数百mにも及んでいて、本殿、拝殿、客神社、能舞台といった境内の各建物を繋げています。
回廊を巡る、という本来は何でもない行為が、これらの建築の中ではとても深淵で意味のある行為のように感じられます。
光と影のコントラストもとても見事。
近年の厳島神社ではライトアップをはじめとした光の演出も多々取り入れられていますが、昼間は自然光と建築そのものが持つ陰影によって、その魅力が最大限に引き出されています。
神社の背後に見える五重塔は高さ27.6mですが、海面よりもさらに高い場所に建つのでより一層大きく見えます。
陸地にはこの五重塔(重要文化財)をはじめ多宝塔(重要文化財)、千畳閣(重要文化財)といった重要文化財建築が数多く点在しているので、訪れた際は是非厳島神社と合わせて見たい建築です。
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3.干潮時も必見!陸地に姿を現した建築に注目
満潮時に行われた厳島神社での結婚式を終え、宮島内にあるホテルの会場での披露宴に出席し終えた後に再び厳島神社に訪れてみると、干潮によって先ほどまでは海の中にあった神社が完全に地上のものとなっていました。
大鳥居は約2mほど海中に沈んでいましたが、干潮時には歩いてその足元まで向かうことが出来ます。
所々に残る水溜まりには、取り残された海の生き物が見え隠れしつつ、地上に聳え立つ建築を鏡のように反射しています。
高さが16m以上(マンションだと5階建てくらいですね)ある鳥居は近くで見ると圧倒的な存在感を放っていて、木造の鳥居としては日本最大の大きさだそうです。
クスノキの巨木でつくられた柱は太さ約10mほどもあり、ちょっといびつな形をしています。
海と共にあった本殿は、干潮時には背景の山々との関係性をより一層感じる姿へと変化します。
この頃になるとだいぶ日も傾いてきて、建物の表情もだいぶ変化しています。1つの建築で、環境によってここまで表情が変化する建築は厳島神社の他にはないように思えます。
日が落ちてくると、朱色だった鳥居のシルエットが段々と影に変化しています。
砂浜に落ちる鳥居の影がゆっくりと伸び、移動していくのを感じながら最後まで厳島神社を堪能します。
写真にはないですが、結婚式の後なので鳥居の足元でドレスアップして引き出物を片手にはしゃぐのは今思い返すとちょっとエモーショナルです 笑
この日は宮島内のゲストハウスで一泊したので、深夜に宿を抜け出して遠目からですが夜の厳島神社を見学。
夜には再び潮が満ちていて、黄金色に輝く大鳥居とが海面に反射する美しい姿を堪能することができました。
今回初めて訪れた厳島神社でしたが訪れて絶対に損はない建築ですので、皆さんも機会があれば是非訪れてその建築を堪能してみて下さい。
厳島神社
所在地:広島県廿日市市宮島町1-1
アクセス:宮島口駅下車後フェリーで約10分
竣工:平安時代(社殿、客神社他)、1875年(大鳥居/再建)
備考:ユネスコ世界文化遺産、国宝、国重要文化財
公式HP:http://www.itsukushimajinja.jp/index.html
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