今日は銀座にあるアートアクアリウム美術館 GINZAを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・アートアクアリウム美術館 GINZAを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・アートアクアリウム美術館 GINZAの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・アートアクアリウム美術館 GINZAの建築的な見どころや注目ポイント
1.銀座三越にオープンした常設のアートアクアリウム美術館を訪問
アートアクアリウムは、その名の通りアートとアクアリウムを組み合わせた造語で、様々なテーマに沿ってデザインされた水槽とそこに泳ぐ金魚を鑑賞する展示施設です。
元々金魚は古来より観賞魚として親しまれ、品種改良がなされてきた魚ではありました。
アートアクアリウムはアクアリウムアーティストの木村英智氏が企画・監修して生み出した新しい金魚展示で、ライトアップや音楽も組合せながら、まるでコンテンポラリーアートのような展示空間をつくりだしています。
このアートアクアリウムは2007年に生まれて以来、この15年で総計1000万人を動員する大人気の展示となっているので、その名前は聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。
2020年には初めて常設展示のアートアクアリウム美術館をオープン。この美術館は移転の為2021年に閉館となりましたが、常設美術館の第2段としてオープンしたのが今回訪れたアートアクアリウム美術館 GINZAなのです。
アートアクアリウム美術館 GINZAが入るのは銀座4丁目交差点に建つ銀座三越。
銀座三越といえばエントランスに鎮座するライオンの像が有名ですが、そんな銀座三越の8階につくられたのが今回の目的地のアートアクアリウムは。
美術館へのアクセスは、まずはエレベーターで新館9階 銀座テラスへ行き、その後エスカレーターで1つ下のフロアに降りるというちょっと変わったアクセスなので注意が必要。
銀座テラスでは専門の係の人が丁寧に案内してくれるので、迷うことなくエスカレーターを降りてアクアリウムの入口へ。
チケットのチケットカウンターでも購入できますが、事前にwebから購入しておくと少しだけ安くなります。
当日の混雑や空き状況も読めないので、訪れる際は可能であれば事前に入手して置くことをオススメします。
尚、料金はwebチケットは通常価格から100円引きの2300円でした。(2022年8月現在)
2.エンタメに全振り!?めくるめく非日常空間を楽しむ
中に入るとまず見えてくるのがを、お面蒐集(しゅうしゅう)という名のつけられた、無数のお面が浮かぶコーナー。
アートアクアリウムというからすっかり金魚鉢から始まると思っていたので、妖しく浮かぶお面は正直驚きます。
ここに単なる金魚鉢の展示空間ではなく、あの手この手で来場者を驚かし、非日常の世界に引き込もうとするアートアクアリウムの思想の一端が垣間見れます。
さらに銀座万燈籠という燈籠がつくり出すトンネル状の空間を通ってアートアクアリウムの世界へ。
ここから一筆書きの展示空間で、様々なアートアクアリウムがアトラクションのように連なっていきます。
列柱のようなアクアリウムから、複数の壁がレイヤー状に重なり合うアクアリウムなど、今まで見たことのない空間と金魚が楽しめます。
展示は日本的な文化イメージをモチーフにしたものが多く、日本古来からの伝統と現代的な要素が交錯しているのも面白いポイント。
例えばこちらのアクアリウムは盆栽と江戸切子による鉢に泳ぐ金魚が並べられていたり、こちらの予想の斜め上を行く展示が満載です。
こちらの新金魚品評では、ガラスのキューブが何十マスも連なるアクアリウムで、側面には着物の帯があしらわれています。
金魚を観賞するということを、ある種過剰といえるほど突き詰めた展示は、もはや現代アートのようです。
これはアートアクアリウム全般にいえることなのですが、見方によってはかなり以上で露悪的にさえ思える金魚の展示も、極限まで突き詰めてエンターテインメントにしてしまっているのがとても、面白かったです。
3.様々な種類のアクアリウムをたっぷりと堪能しよう
アートアクアリウムは、小さな水槽から巨大な金魚鉢まで様々です。
また、水槽の中身だけでなく、周りの装飾や音楽と合わせて演出されているのも特徴です。
暗がりの中に浮かび上がるアクアリウムは、浮世離れした非日常の世界を垣間見ているよう。
こちらは今回アートアクアリウム美術館 GINZAではじめてのお披露目となった華道家の假屋崎省吾氏がコラボレーションしたアクアリウムです。
常設展示ということで模造の草木が使われていたのは少し残念に思いましたが、今までの常識に囚われないアクアリウムをつくり出そうとしているのが伝わってきます。
様々なアクアリウムがあり展示の最後にはパネルでの振り返りもあるので、一緒に訪れた人とどのアクアリウムがよかったかを語り合うのも楽しみのひとつ。
展示をひと通り見終わった先にあるミュージアムショップのアイテムも充実していました。
老舗店とのコラボ商品や、こんなアイテムをつくってしまうのだと驚くものがいくつもありました。
幻想的で趣向を凝らしたアクアリウムをたっぷりと堪能して、はじめてのアートアクアリウム体験は大満足なものとなりました。
常設ということで季節は問わずに訪れることができるので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。
ちなみに銀座のおススメ現代建築についてはこちらの記事にまとめていますので、銀座を訪れる際は是非参考にしてみて下さい。
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アートアクアリウム美術館 GINZA
所在地:東京都中央区銀座4-6-16銀座三越 新館8階
アクセス:銀座駅直結
竣工:2022年
営業時間:10:00~19:00
入場料:WEBチケット 2300円(当日券 2400円)
公式HP:https://artaquarium.jp/
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