
旧前田家本邸は、井の頭線の駒場東大前駅から程なく歩いたところに建つ旧前田家の邸宅です。
前田家といえば加賀百万石で知られる大名家の子孫であり、本郷に大名屋敷を構えていた名家であり、こちらの邸宅は前田家の16代当主であった前田利為氏の住まいとして1929年に洋館が、翌1930年に隣接する和館が建てられました。
東洋一といわれた邸宅は格調高い王朝風の装飾が多く見られますが、旧加賀藩当主らしい金箔の装飾や古九谷の調度品も織り込まれていて、和の要素が多くみられるのもとてもユニーク。スレンドグラスから降り注ぐ神秘的な光の演出や、随所に散りばめられたこだわりの装飾は、大開口部から降り注ぐ光と多種多様な照明によって豊かな表情を見せてくれます。
部屋ごとに素材やファブリックが全く異なるデザインとなっているのも面白く、扉をくぐる度に新しい世界に入り込むような、めくるめく空間体験が楽しめる、とっておきの邸宅建築です。

設計(洋館):塚本靖+高橋貞太郎
設計(和館):佐々木岩次郎+木村清兵衛(和室)
所在地:東京都目黒区駒場4-3
アクセス:駒場東大前駅より徒歩約8分
竣工:1929年(洋館)、1930年(和館)
備考:国重要文化財



