西日暮里駅ではJR東日本が推進する東京感動線プロジェクトの一環として、「まちをまぜ、駅から新しい学びを」をコンセプトにした駅・駅周辺施設のリ・デザインが進められています。

コミュニケーション・ウォール エキマドはJR西日暮里駅の改札と地下鉄出入り口を結ぶ通路に設けられた共用スペースです。
このエキマドはL字の通路の壁面を駅利用者同士のコミュニケーションを創発する場としてデザインしたもので、地域の情報や取り組みを紹介するポスターから誰でも書き込める黒板スペースまで、様々な「マド」がデザインされています。

この窓は単に文字や絵による情報の掲示だけではなく、人がちょっと腰掛けられるようなくぼみになっているマドもあります。
ここに腰掛けてちょっとした立ち話をしたり、待ち合わせに使ったりと、人が介在するコミュ二ケーションを生み出すことを目指しているのがよく伝わってきます。
エキマドの向かいにあるのはイベントやワークショップのためのスペースであるエキラボniriです。

地下鉄に向かう階段のちょうど真上のスペースに設けられたエキラボniriはイベント以外でも解放されているので、隣のカフェで買ったコーヒーや軽食を食べる人や参考書を開いて勉強する学生までいろいろな人が利用していました。
西日暮里駅でもう一つ見逃せないのが、駅を出てすぐのところに建つ2階建ての建物 西日暮里スクランブルです。
この建物は一部が高架下に食い込むようにして建てられた駅の付随施設で、数年間未使用のまま放置されてきましたが、今回のリニューアルで計7店舗を有する小さな複合商業施設として蘇りました。

駅前の再開発やリノベーションというとどうしても規模が大きくなったり、綺麗でおとなしい紋切り型のものになりがちですが西日暮里スクランブルはその辺がうまくデザインされていいて、そこにしかないオリジナルティを発揮しているのが面白いところ。
また、大胆に塗られた外装からは西日暮里を少しずつ変えていく力強さと気概のようなものを感じます。

設計:HAGI STUDIO
エキマド サウンドアート:及川潤耶
所在地:東京都荒川区西日暮里5-24-1
竣工:2019年(西日暮里スクランブル、エキラボniri)、2020年(コミュニケーション・ウォール)
備考:2020年度グッドデザイン賞



