今日は愛知県名古屋市にあるグランドメゾン御園座タワーを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
建築家の隈研吾氏がデザインを手掛け、老舗劇場の建て替えプロジェクトとしても大きな注目を浴びた御園座タワー。いったいどんな建築だったのか、早速紹介していきたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・御園座タワーを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・御園座タワーの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・御園座タワーの建築的な見どころや注目ポイント
1.建築家隈研吾氏が手掛けた注目建築を見学
今回の名古屋旅行で是非訪れたいと思っていた建築が、名古屋市の中心地の伏見駅から歩いて1分の所にあるグランドメゾン御園座(みそのざ)タワーです。
グランドメゾン御園座タワーは明治時代より100年以上に渡って名古屋の文化を支えてきた劇場「御園座」の建て替えプロジェクトで、2017年に御園座の劇場の他全304戸の分譲住宅や商業施設で構成される複合施設として生まれ変わりました。
超高層マンションを併設した隈研吾建築と言えば、以前このブログでも紹介した東京都豊島区のとしまエコミューゼタウンがありますが、今回のプロジェクトは老舗の劇場の再生計画。
金属ルーバーや紺と朱色のカラーを上手く使って伝統的な要素と現代的な建築との融合が試みられています。
明治時代から続く老舗の劇場御園座ですが、建物の老朽化に加えて経営不振が騒がれるなど近年では低迷が続きその存在が危ぶまれた時期もありました。
そんな中、40階建ての分譲マンションを含めた複合建築とするとこで敷地のポテンシャルを最大限引き出しつつ建設費を賄う建て替え計画がまとまり、今回の新しい建物が実現しました。
ちなみに写真手前に映る碧海信用金庫御園支店も隈研吾氏のデザインで、隣接する街区に隈建築が一挙に2つも見られるスポットとして建築好きの間では大きな話題になりました。
外装の金属ルーバーは元々の御園座の建物にもあった「なまこ壁」と呼ばれる瓦と漆喰による伝統的なデザインを踏襲したもので、現代的でスタイリッシュなデザインの中にかつての御園座の記憶を感じられるようになっています。
最近の隈研吾氏というと木を全面に押し出したデザインが注目されがちですが、現代的なデザインの中に上手く伝統的な要素を入れ込むのが得意な建築家でもあり、見れば見るほどなるほど隈研吾氏らしいデザインに見えてきます。
ひし形にクロスするルーバーは、重なり合うことで粗密が変わったり、場所によっては向こう側が透けて見えるように配置されていて、単純な要素ながら様々な使われ方と表情を見せてくれるのがとても面白いです。
紺の外壁と朱色のアプローチもよく映えていて、新生御園座の祝祭的な雰囲気を見事に演出しています。
個人的には低層部をフェイクグリーンで覆った としまエコミューゼタウンよりもこちらの建築のほうが断然好きです。
2.観光客も気軽に立ち寄れる御園小町も注目!
御園座の1階にある御園小町は様々なカフェや甘味処、お土産コーナーが複合するフードコート兼ショップとなっていて、御園座の劇場利用者だけでなく観光客も気軽に利用できます。
イートインスペースも複数用意されているので、ちょっとした休憩に気軽に立ち寄れるのがうれしいところ。
イートインの席も公演の終了時間を除けば比較的空いているのもうれしいポイントです。
御園小町は写真のような天井の光のラインによって回遊できるようにもなっていて、中を散策するだけでもとても楽しいです。
お土産も一通りのものがそろっている他、旅行の際にはホテルに戻って楽しみたいお酒やおつまみも入手できます。
床と天井は伝統と格式を感じさせる格子のデザインが引用されていますが、角度によっては外装のルーバーのデザインとも呼応して見えるのがとても面白いです。
床と天井がきれいな格子状のデザインになっているのに対して、ディスプレイやテーブルといった什器は緩やかにカーブする優しく回遊性のあるデザインになっているのも隠れた注目ポイント。
この辺りのデザインはとてもよく考えられていて、さすが数々の商業施設や観光施設を手掛けた隈研吾事務所が監修するだけありますね。
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3.名店×名建築!鰻う おか冨士で極上のひつまぶしを堪能
御園座タワーの1階でもう一つ注目したい店舗が、うなぎ料理の専門店である鰻う おか冨士です。
鰻う おか冨士は全国的にも名の知れる鰻の名店「うな富士」の暖簾分け店。
名古屋と言えばひつまぶしですが、折角の名古屋旅行なので、御園座タワーの中に入る名店でひつまぶしを堪能してきました。
御園座タワーの正面から一歩店内に入ると、路地状の通路と入れ子の状に配置された座席がまるでもう1つの街のようでもあります。
店内はこうした路地状のバッファーゾーンによって緩やかに街から距離が置かれていますが、光や雰囲気は伝わってくる絶妙な距離感です。
漆黒の壁面に木の家具と天井が浮かび上がってくるデザインもとっても素敵でした。
テーブルの巨木は中央に溝のようなものがあって、感染予防の仕切りの下を跨いで通っているあたりにも高級店の家具らしさを感じます。
普段ここまで高級なお店はめったに来ないのですが、折角の名古屋旅行ということで贅沢な空間と食事をとことん堪能します。
いただいたのはイチオシメニューでもある上 ひつまぶし(4840円)
今回はじめてのひつまぶしだったのですが、ちょっとドキドキしながら食べ進めました。
食べ方は席の案内にも記載されていますが、中央のお茶碗に4回に分けて味わいを変えながら食べるのが定番の食べ方とのこと。
まずは普通に盛り付けて1杯、次にネギやワサビといった薬味を加えて1杯と食べ進めていくのですが、香ばしくてパリパリのうなぎはまさに絶品!今まで食べたうなぎの中でも一番おいしかったです。
3杯目はだし汁を注いでお茶づけのようなスタイルで頂きます。関東ではうなぎをお茶漬けのようにして食べることはありませんが、パリパリの身が程よくくずれてこれはこれでかなり美味しいです。
濃い目の味から出汁でちょっとあっさりな味わいに変わるので、するすると食べられます。
最後の4杯目は3つのうちのお好みのスタイルで頂き、大満足の初ひつまぶし体験でした。
日常的にはちょっとお高めのお店でしたが、名古屋旅行で名店のひつまぶしを堪能したいということであれば、味も空間もたっぷりと味わえるこちらのお店はまさにピッタリでした。
出前やテイクアウトも行っているようですので、名古屋を訪れた際は是非その味を堪能してみて下さいね。
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御園座タワー
設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:名古屋市中区栄1-6-15
アクセス:伏見駅徒歩約1分
竣工:2017年
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