入間周辺で建築巡り!おススメの名建築15選を紹介

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今回は埼玉県の入間周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・入間エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・入間エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ

1.旧石川組製糸西洋館

旧石川組製糸西洋館

旧石川組製糸西洋館は、大正時代末期に石川組製糸の迎賓館として建てられた洋館です。
地上2階建ての本館と奥につながる平屋建ての別館からなる建物は煉瓦調のタイルによる木造建築で、和と洋が折り重なり合うデザインが随所に散りばめられています。
壁に埋め込まれたステンドグラスから各部屋で異なる床の組細工、職人技が光る天井の装飾など和洋問わず様々な意匠が凝縮した建物は圧巻の一言。
春から秋の週末を中心に一般公開日が定められているので、入間を訪れる際には是非チェックして、見学してみてほしい建築です。

旧石川組製糸西洋館
旧石川組製糸西洋館

設計:室岡惣七
所在地:埼玉県入間市河原町13-13
アクセス:入間市駅より徒歩約3分
竣工:大正時代末期
備考:国登録有形文化財

2.日本キリスト教団 武蔵豊岡教会

日本キリスト教団武蔵豊岡教会

日本キリスト教団 武蔵豊岡教会は、国道16号線沿いに建つ教会です。
このエリアでのキリスト教の布教は石川組製糸の創業者である石川幾太郎の弟であった石川和助がはじめ、大正時代末期の1923年に現在の教会の元となった建物がつくられました。
グリーンの切妻屋根に天に伸びる塔屋がアクセントとなった建物は、2014年に国道の拡幅工事の為に曳家による移動と増築工事が行われました。
建物のシルエットや内部の設えは当初の面影を強く残していて、当時の風景を今に引き継ぐ貴重な建築遺産となっています。

日本キリスト教団武蔵豊岡教会
日本キリスト教団武蔵豊岡教会

原設計:ヴォーリズ建築事務所
所在地:埼玉県入間市河原町8-6
アクセス:入間市駅より徒歩約5分
竣工:1923年、2014年(移築・改修)

3.石川洋行事務所・蔵

石川洋行事務所

国道16号線から1本脇道を入ったところに建つ石川洋行事務所・蔵は、石川組製糸の工場事務所と繭を保管する繭蔵として建てられた建物です。
現在の建物は最盛期には1000人以上が働いていた本店工場(現在のUR入間黒須団地)の事務所として明治時代に建てられた和風建築で、現在地へ曳家してその姿を残しています。
大正時代に建てられた土蔵も現存していて、明治・大正期に大いに繁栄した産業の記憶を現代に伝えています。

石川洋行事務所

所在地:埼玉県入間市黒須1
アクセス:入間市駅より徒歩約10分
竣工:明治時代(事務所)、1918年(蔵)

■新道の家
石川洋行事務所・蔵のすぐ南には、石川幾太郎の妹であり石川組の女工総監督を務めた石川つめの邸宅 新道の家も残されています。

新道の家

小ぶりなスケール感の建物ですが、水平庇やアクセントとなる窓枠や縁材のデザインなどさりげなくも可愛らしい意匠がところどころに見られるのが面白い建物です。

所在地:埼玉県入間市黒須1
アクセス:入間市駅より徒歩約8分
竣工:大正時代

4.蓮花院観音堂

蓮花院観音堂

入間市駅の北側エリアに建つ蓮花院観音堂は、寺 鎌倉時代のはじめに歌人としても知られた寂蓮法師が創建したとされる由緒ある寺院です。
鳥居をつぐった先に建つこの蓮花院観音堂は江戸時代の後期の1835年に建てられたもので、入間市の指定有形文化財にもなってます。
三角形のシルエットが印象的な建物はよく見ると寄棟屋根なのも興味深く、彫りの深い深遠な表情や内部の格天井などさりげない見所が多く散りばめられている入間の注目寺院建築となっています。

蓮花院観音堂

所在地:埼玉県入間市春日町12-9-1
アクセス:入間市駅より徒歩約15分
竣工:1835年
備考:入間市指定有形文化財

5.細芳織物工場

細芳織物工場

細芳織物工場は、国道299号線から1本路地を入った所に建つ工場です。
細芳織物は太平洋戦争の最中であった1944年に創業され、こちらの工場も同時期に建てられたのこぎり屋根の建物が現存しています。
入間・所沢エリアでは、江戸時代から織物が盛んに織られ、所沢織物としても知られていますが、洋服などの普及で一度は衰退した織物産業は近代化により再び賑わいをみせます。
こちらの工場ではトヨタ自動車グループ創始者である豊田佐吉氏が大正時代に考案した「Y式」を現役で使っていて、古き良き狭山織物を現代に伝えています。

細芳織物工場
細芳織物工場

所在地:埼玉県入間市春日町2-1-4
アクセス:入間市駅より徒歩約12分
竣工:1944年

6.繁田家住宅長屋門

繁田家住宅長屋門

繁田家住宅長屋門は、江戸時代から地元の名士として知られる繁田家本家の長屋門です。
国道に沿うように水平に伸びる切妻屋根の門は江戸時代後期に建てられたもので、門柱には1866年に起こった武州世直し一揆の際に傷つけられた鉈の痕が残されています。

繁田家住宅長屋門

また、長屋門の奥にはキッコーブ醤油で知られる繁田醤油の醸造倉や家屋がありますが、近年この後紹介する地元の設計事務所 独楽蔵によって大規模な改修が行われて、西山荘STREETとして生まれ変わっています。

繁田醤油

改修設計:独楽蔵(西山荘STREET)
所在地:入間市宮前町1-9
アクセス:入間市駅より徒歩約10分
竣工:江戸時代後期(長屋門)
備考:国登録有形文化財(長屋門)

ちなみに繁田家住宅長屋門の向かいには1909年に建てられた旧黒須銀行もあります。
私が訪れた時は大規模復元修理工事中でしたので、工事が終わったら再訪したいと思います。

7.独楽蔵

独楽蔵は、地元入間の設計事務所 独楽蔵(こまぐら)のアトリエとして1989年に建てられた建物です。
入間市役所から目と鼻の先に建つ建物は、豊かな雑木林を抱くようにデザインされていて、分散されたボリュームがブリッジやテラスで接続されています。
建築は長い年月の中で周辺環境との関係性を築いていきますが、このアトリエもそうした環境との応答を繰り返し、育んできたことがよく伝わってきます。

設計:独楽蔵
所在地:埼玉県入間市豊岡5-1-7
アクセス:入間市駅より徒歩約10分
竣工:1989年

8.プリーツドットアイ

プリーツドットアイ

プリーツドットアイは、国道463号線と会館通りの交差点に建つ結婚式場です。
建物の外観はヴェールを思わせる半透明の素材がひだ(プリーツ)状に建物を覆いつつバッファゾーンをつくりだしていて、建物を閉じながら街に開いたデザインとなっているのが大きな特徴。
このヴェールのような外装は見る方向や距離、季節や時間帯によって様々な表情に変化し、街角のランドマークにもなっています。

プリーツドットアイ
プリーツドットアイ

設計:小川博央建築都市設計事務所
所在地:埼玉県入間市豊岡4-1-1
アクセス:入間市駅より徒歩約13分
竣工:2013年
備考:2025年閉館

9.入間市産業文化センター・入間市立図書館

入間市産業文化センター

入間市産業文化センター・入間市立図書館は、入間市市民体育館から程なく歩いたところに建つホール、会議室、図書館等の複合施設です。
台形の敷地に対して、市民の為の様々な諸機能が角度を振ったり高さを変えながら分散配置されているのが特徴となっています。
それぞれのボリュームの合間が広場やロビーなどのバッファゾーンとなっていて、建物の内外を都市的な公共空間が連なりながら繋げているのが面白かったです。

入間市産業文化センター
入間市産業文化センター

設計:千代田建築研究所
所在地:埼玉県入間市向陽台1-1-7
アクセス:入間市駅より徒歩約17分
竣工:1984年

■入間市市民体育館
ちなみにすぐ近くの入間市運動公園内に建つ入間市市民体育館も同じ設計事務所が同年代に手掛けた建築です。

入間市市民体育館

大きなかまぼこ型の屋根の体育館は、各種競技の要求するボリュームや採光などの諸条件を合理的に満たしつつ、力強さとランドマーク性を兼ね備える80年代らしいデザインとなっています。
半円形のボリュームのシンプルな建物は平成期には退屈に見えたかもしれないですが、現代の視点で改めて見てみると住宅街と田園風景の広がる郊外の風景に対して不思議なフィット感と安心感が感じられるのが面白かったです。

入間市市民体育館

設計:千代田建築研究所
所在地:埼玉県入間市豊岡4-2-1
アクセス:入間市駅より徒歩約15分
竣工:1981年

10.入間市児童センター アイクス

入間市児童センター アイクス

入間市児童センター アイクスは、入間市産業文化センター・入間市立図書館の北側に建つ地上2階建ての児童センターです。
建物前面の広場を大屋根が軽やかに覆いつつ、広場がそのまま屋内のロビー・展示スペースに繋がるような構成となっているのが特徴。
内部はこのロビー・展示スペースを中心に遊戯室やプラネタリウム、図書室や集会室が立体的に納められていて、まさに小さな宇宙のような街の延長線上の施設が形作られています。

入間市児童センター アイクス
入間市児童センター アイクス

設計:山下設計
所在地:埼玉県入間市向陽台1-1-6
アクセス:入間市駅より徒歩約17分
竣工:1987年

11.入間市市民会館

入間市市民会館

入間市市民会館は、入間市役所から会館通りを南下した所に建つ市民会館です。
竣工から半世紀以上経ち近年は老朽化などの影響から閉館していますが、モダニズム建築らしい独特の形態やピロティによる大開口のエントランスなどからは、建設当時は最新鋭の公共建築として入間を代表する建物であったことが伺えます。
ホールの諸機能が表出した造形や、端正だけれどこだわりを感じる装飾、樋の納まりなどさりげない意匠上の工夫など噛めば噛むほど味わい深い入間の隠れた名建築です。

入間市市民会館

設計:カトー設計事務所
所在地:埼玉県入間市豊岡3-10-10
アクセス:入間市駅より徒歩約17分
竣工:1973年

12.入間市博物館 ALIT

入間市博物館 ALIT

入間市博物館 ALITは、入間駅からバスで15分ほどの所に建つ博物館や会議室、レストランや茶室などの複合施設です。
入間市は狭山茶の過半を超える生産量を誇りますが、この博物館は日本だけでなく世界各地のお茶文化に関する研究や展示を行っています。
大きな高低差のある丘陵の地形を感じる敷地にはシンボリックなデザイン博物館、高台から視線の抜けるレストラン、池や庭園と一体的につくられた茶室などが分散配置されていて、週末は地元の人々の憩いの場にもなっています。

入間市博物館 ALIT
入間市博物館 ALIT

設計:大栄建築事務所
所在地:埼玉県入間市二本木100
アクセス:入間市駅よりバスで約15分
竣工:1994年

13.盈進学園 東野高等学校

盈進学園 東野高等学校

続いて紹介する盈進学園 東野高等学校は、入間市博物館の西側に建つ私立の高校です。
広大な敷地に点在する建物群の設計は、ウィーン出身の建築家・都市計画家であるクリストファー・アレグザンダーが手がけたことでも知られており、建築史の教科書にも必ず出てくるほど建築関係者には馴染み深い建物となっています。
ここ盈進学園 東野高校ではアレグザンダーが提唱したパターン・ランゲージの理論を用いて関係者との対話の中で建物のデザインや配置が検討されていて、他のどの建築とも違うユニークな学校が誕生しました。
学校建築なので普段は非公開ですが、年に一度程度は一般公開もされているので、公開日に合わせて是非訪れたい入間の注目建築です。

盈進学園 東野高等学校

設計:クリストファー・アレグザンダー+日本環境構造センター
所在地:埼玉県入間市二本木112-1
アクセス:入間市駅よりバスで約15分
竣工:1985年
備考:1988年度彩の国景観賞

14.ジョンソンタウン

ジョンソンタウン

ジョンソンタウンは、旧アメリカ軍基地に隣接して地に建てられた元米軍向け住宅地を整備・リニューアルした住宅街です。
このエリアには戦後の1954年頃に建てられた米軍ハウスと呼ばれる住宅群が残されていましたが、近年は老朽化して荒廃していました。そんな住宅街を2000年代に整備・改修したのが現在のジョンソンタウンで、残された米軍ハウスを改修しつつそれらをベースにデザインされた新たな住宅が織り混ざる魅力的な街並みが形成されています。
住宅だけではなく広場や街路との関係性を織り込みながら、カフェやショップ、古書店などの店舗が連なっていて、多くの人々で賑わっている入間の注目エリアです。

ジョンソンタウン

改修設計・新築設計:渡辺治建築都市設計事務所
所在地:埼玉県入間市東町1
アクセス:入間市駅より徒歩約20分
竣工:1954年、2003年~
備考:2021年度グッドデザイン賞金賞

15.文化創造アトリエ アミーゴ

文化創造アトリエ アミーゴ

最後に紹介する文化創造アトリエ アミーゴは、入間市駅のお隣の仏子駅から程なく歩いたところに建つアトリエ、ギャラリー、ホール、カフェ等の複合施設です。
大正時代に建てられた埼玉県繊維工業試験場(仏子模範工場)をベースにした建物群は、赤いノコギリ屋根の工場棟を改修したホール、老朽化によってやむ無く取り壊した跡地を活かした中庭、旧建物の素材やデザインを受け継ぎつつ新築された円形のスタジオ等、新旧の要素が織り混ざりながら地域の人の為の文化施設へと再生されているのが大きな特徴。
広場や眼前に流れる入間川等の周辺環境との関係性も魅力的で、週末には多くの地元の人で賑わっています。

文化創造アトリエ アミーゴ
文化創造アトリエ アミーゴ

改修設計:独楽蔵
所在地:埼玉県入間市仏子766-1
アクセス:仏子駅より徒歩約5分
竣工:1916年(2001年改修・一部新築)
備考:2003年度彩の国景観賞

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