三鷹「国立天文台」キャンパス内に点在する旧観測施設群をレポート

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今日は三鷹市にある国立天文台三鷹キャンパスを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・国立天文台を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・国立天文台の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント

1.国立天文台のキャンパス内にある近代建築群を見学

今日訪れた国立天文台は明治時代に旧東京帝国大学によってつくられ、大正時代にここ三鷹に移転された研究機関です。
国立天文台の拠点がここ三鷹の地に移ってきたのは大正時代のことで、1914年に工事を開始してから1924年に移転するまでの間に建てられた建物をはじめ10の登録有形文化財と1つの三鷹市登録有形文化財がキャンパス内に点在しています。

国立天文台表門

最寄駅のひとつである武蔵境駅からバスで約15分ほど進み、天文台前停留所を降りると、国立天文台の正門が見えてきます
1925年築の正門を見学しつつ、まずは正門入ってすぐの所にある門衛所で受付を済ませます。

国立天文台門衛所

門衛所は1924年に建てられた洋風建築で、小さいながらもハーフティンバー風のデザインになっているのが特徴。
ここで受付時に外部の見学者と分かるシールと見学可能範囲が記されたマップをもらい、キャンパス内の天文施設を見学していきます。

2.キャンパス内に点在する歴史的建造物が面白い

正門から向かって左手に程なく歩くと見えてくるのが1921年に建てられた第一赤道儀室です。

国立天文台第一赤道儀室
国立天文台第一赤道儀室

三鷹キャンパス内に観測施設で現存する最も古い建物は、昭和初期からは太陽黒点のスケッチ観測に使用され、20世紀末まで現役で使われていました。
現在は内部も含めて一般公開しながら、年に数度黒点の観測イベントも行われています。

国立天文台大赤道儀室

こちらの大赤道儀室は1926年に建てられたもので、鉄筋コンクリート造2階建ての建物に木製のドームが架けられています。

国立天文台大赤道儀室

近くでみると、予想以上の迫力のドームは、建築だけでなく造船技術も駆使しながら建設されました。
巨大な望遠鏡が鎮座する内部は資料館にもなっていて、観測の歴史や機器などについて知ることができます。

キャンパスの南の奥地にひっそりと建つのがこちらの太陽分光写真儀室(アインシュタイン塔)です。

国立天文台太陽分光写真儀室(アインシュタイン塔)
国立天文台太陽分光写真儀室(アインシュタイン塔)

地上5階地下1階建て、高さ約20mの建物自体が望遠鏡となりドームから入った光を地下室で観測する施設となっています。

こちらは太陽分光写真儀室(アインシュタイン塔)と同年に建てられた旧図書庫です。

国立天文台旧図書庫
国立天文台旧図書庫

大赤道儀室に対して左右に配置された建物は共にスクラッチタイル貼りのデザインとなっていて、昭和初期の特徴がよく現れた建物となっています。

旧図書館を進んだ先に見えてくるのがこちらのレプソルド子午儀室です。

国立天文台レプソルド子午儀室

この施設はその名の通り子午線上を通過する天体を観測する施設で、1925年に建てられたもの。

国立天文台レプソルド子午儀室

端正なデザインの小さな建物ですが幾何学的な造形や、観測の為に開閉可能にデザインされた屋根等の特徴的な意匠や機構をみることができます。

ゴーチェ子午環室は1924年に建てられた半円形の観測施設です。

国立天文台ゴーチェ子午環室
国立天文台ゴーチェ子午環室

こちらの屋根も開閉式になっています。
他の建物もそうですが、観測施設という実用性・機能性がそのまま建築に表れ、それがユニークで美しい姿となっているのが面白いです。

キャンパス内には他にもゴーチェ子午環第一子午線標室とゴーチェ子午環第二子午線標室が登録有形文化財となっていますが、見学範囲にないので今回は見学できずでした。

ゴーチェ子午環室の先に建つのがこちらの天文機器資料館です。

国立天文台天文機器資料館
国立天文台天文機器資料館

こちらの建物は1982年に建てられ、天体の精密位置観測が行われていましたが、現在は資料館となっています。
国立天文台ではこのように内部も含めて公開されている建築が多く、天体好きの人でなくてもワクワクしながら巡ることができます。

3.旧官舎を改修したブックスポットを堪能

最後に訪れたのが、1915年築の旧1号官舎を2009年に復元・改修した三鷹市星と森と絵本の家です。

三鷹市星と森と絵本の家(旧1号官舎)

旧1号官舎は国立天文台の職員家族がら暮らした旧官舎で、官舎の手前に受付や休憩スペース、ギャラリーを増築して一般公開されています。

また、旧1号官舎部分の各部屋では3000冊近い絵本が並ぶブックスポットとなっています。

館内には建築展示室としてこの建物自体の歴史や図面が展示されていたり、壁の一部が取り払われて建物の構成を直に見ることができます。

三鷹市星と森と絵本の家(旧1号官舎)

館内には市民から寄贈された昭和の日用品も置かれていたり、「ほし」「もり」「ひと・くらし」とジャンル毎に分かれた本棚に並ぶ本を自由に読むことができます。

その他にも星や自然をテーマにした展示や昔ながらのおもちゃスペースがあったりして、親子連れを中心に賑わっていました。

素敵な建築をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメのスポットですので、興味のある方は是非訪れてみてくださいね。

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国立天文台三鷹キャンパス
設計:東京帝国大学営繕課(第一赤道儀室、大赤道儀室、太陽分光写真儀室他)
所在地:東京都三鷹市大沢2-21-1
アクセス:武蔵境駅よりバスで約18分
竣工:1915年(旧1号官舎/2009年復元・改修) 、1921年(第一赤道儀室) 、1924年(門衛所、ゴーチェ子午環室) 、1925年(表門、レプソルド子午儀室)、1926年(大赤道儀室)、1930年(太陽分光写真儀室/アインシュタイン塔、旧図書庫)、1982年(天文機器資料館)
備考:国登録有形文化財(第一赤道儀室、門衛所、ゴーチェ子午環室、表門、レプソルド子午儀室、大赤道儀室、太陽分光写真儀室/アインシュタイン塔、旧図書庫)
三鷹市登録有形文化財(旧1号官舎)


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