駒込「東洋文庫ミュージアム」東洋の歴史の詰まった素敵な建築をレポート

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今日は東京駒込にある東洋文庫ミュージアムを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・東洋文庫ミュージアムを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・東洋文庫ミュージアムの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・東洋文庫ミュージアムの建築的な見どころや注目ポイント

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1.100年の歴史を持つ東洋文庫ミュージアムを訪問

今回訪れた東洋文庫ミュージアムは、文京区の駒込に建つ東洋の書籍・文化を専門としたミュージアムです。

その母体となる東洋文庫の歴史は、大正時代の1917年に三菱財閥の3代目当主であった岩崎久弥氏が、中華民国総統府顧問であったG.E.モリソン博士の所有する24000点のコレクションを購入したことに始まります。
その後、1924年に財団法人東洋文庫が設立され、東洋学に関する様々な資料のコレクションや研究が続けられてきました。

現在の建物は2011年に建てられたもの。国宝や重要文化財を含む約100万点のコレクションの中から、時期毎の企画に合わせて様々な企画が催されている東京都内の隠れた注目スポットとなっています。

東洋文庫ミュージアムはJRの駒込駅より南に程なく歩いたところに建っています。
駒込といえばこのブログでも以前紹介した六義園が有名ですが、東洋文庫ミュージアムは六義園の南側に走る不忍通り沿いに建っています。
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道路から見ると、宙に浮いたような巨大なボリュームが見えてきます。
タイル張りの細かい陰影が印象的な外観は、何十年という時間をかけて集められた膨大なコレクションを予感させるようなデザインとなっていて、これだけで期待感が高まります。

2.様々な演出方法による展示空間で、貴重な書物や資料を心ゆくまで味わう

正面のエントランスは木目を移したコンクリートの柱、シックな足元のタイル、真っ赤な石のアクセントウォールと、シンプルですが素材のコントラストがとても印象的。
向かって右手の入口から中へ入ります。

内部はマッス感のある外観とは対照的で、気持ちのいい吹抜けと自然光あふれる明るいエントランスとなっています。
手前にミュージアムショップとチケットカウンター奥に展示室という分かりやすい構成で、一番奥のガラスの大開口からは芝生の広場が見えます。

振り返ると人口の水盤になっていて、上空からの自然光が水面に反射して内部に降り注いでいるのも明るさの秘密。

入場料は一般で900円で、常設展示・企画展示含めすべての展示室を見ることができます。
また、六義園の入園料とセットにすると少しだけ安くなるので、六義園を訪れる人は是非割引を使いましょう。

チケットを購入し、来館者マークのシールを胸に貼って早速中へ。
ますはじめにチケットカウンターからも見えていたオリエントホールがお出迎え。

オリエントホールは東洋文庫の全容を分かりやすく展示するイントロダクションゾーン。
こちらは階段を上った2階から撮ったものですが、壮大なスケールの空間と、書が持つ歴史の積み重ねが上手くマッチしています。

ちなみに東洋文庫ミュージアムでは、基本的に館内の写真撮影も自由となっているのも嬉しいポイントです。

階段を上がった先にあるのが、1917年に岩崎久彌氏がG. E. モリソン博士から買い取った2万4千点のコレクション「モリソン書庫」です。

まさに人類の知の結晶を思わせる書棚は、100年前から受け継がれた貴重な書籍がぎっしりと詰められています。

実際に手に取ることはできないですが、煌々と光る書棚の迫力は想像以上でした。
また、天井の開口部から入る北側からの自然光の光も素敵で、人工的な空間に優しい自然光が表情を与えているようです。

モリソン書庫の奥には照明を抑えた「回顧の路」があったりと展示方法も様々。
この暗闇は展示物を保護するためでもあり、資料の種類によって様々な演出がなされています。

展示室にはその時期ごとのテーマに合わせて馴染みのある書物から、初めて目にするような珍しい書物まで様々な書や資料が展示されていて、好奇心をそそられます。

東洋という広くも限定された括りで改めて展示を見てみると、それぞれの書物の流れや共通点、違いが浮かび上がっときてとても興味深かったです。

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3.離れのカフェも注目!こだわりのメニューを堪能しながら余韻に浸ろう

再び1階のオリエントホールに戻って、ホール横の出口からレストランに向かいます。

広場を挟んだ別棟のレストランへは、知恵の小径と呼ばれる回廊を通っていけます。
この小径では、アジア各地の名言がそれぞれの言語で刻まれていて、時空を超えて各地を旅するような体験ができました。

小径の先にあるのが東洋文庫と小岩井農場がコラボレーションしてつくられたオリエント・カフェです。

オリエントカフェではランチ・ディナー共にこだわりの食事を楽しむことができます。
私が訪れたのは残念ながらちょうどランチタイムが終わった時間だったのですが、人数限定の特別メューなども人気とのことなので、次回訪れた時にリベンジしようと思います。

今回頼んだのは人気のケーキセットであるオリエントセット(1200円)
濃厚なチーズケーキと爽やかなブルーベリーのソースがとっても美味しかったです。
私が訪れたのは9月だったのですが、併せて添えられた梨などの旬のフルーツも美味しかったです。

展示も空間も、素敵なカフェもたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足で終了。
とってもオススメのミュージアムですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。

東洋文庫ミュージアム
設計:三菱地所設計
所在地:東京都文京区本駒込2-28-21
アクセス:駒込駅より徒歩約8分、千石駅より徒歩約7分
竣工:2011年
定休日:火曜
開館時間:10:00~17:00
入場料:
 一般 900円
 65歳以上 800円
 大学生 700円
 中・高校生 600円
 小学生 290円
公式HP:http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/museum_index.php
備考:2012年日本建築家協会優秀建築選
2013年度グッドデザイン賞


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