大阪「梅田スカイビル」建築界の巨匠による夢の空中庭園をレポート

今日は大阪梅田に建つ梅田スカイビルを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

自己紹介
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・本職は建築の設計事務所で働く建築人

【この記事で分かること】
・梅田スカイビルを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・梅田スカイビルの基本情報と、アクセス方法や訪れる際のポイント
・梅田スカイビルの建築的な見どころや注目ポイント

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1.建築界の巨匠原広司が設計した梅田ランドマークを訪問

梅田のランドマークといえば定番中の定番といわれるのが、今日訪れた梅田スカイビルです。

設計を手掛けた原広司(はらひろし)氏といえば、建築を学ぶ者なら知らない人はいない建築界の重鎮で、京都駅ビル札幌ドームのような誰もが知る建築の実作の他、「集落への旅」などの著作でも知られる建築家です。


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かくいう私も学生の時に大阪を旅行した際に、これがかの有名な梅田スカイビルかと見に行った記憶があります。
梅田スカイビルは、バブルの終わり近い1993年に建てられた地上40階、高さ約170mの連結超高層建築
連結超高層という名の通り、ビルの頂上部が空中で繋がっているのが特徴で、こんな建築を他で建てることはないと思いますが、超高層ビルを空中で連結させた世界初の建物となっています。

学生の時はスケジュールの都合と、空中で連結しただけのビルの何がすごいの?という謎の偏見で展望台までは登らなかったのですが、今回の大阪旅行の要に再び訪れてみることに。

梅田スカイビルは、梅田駅の北口のいわゆる梅北エリアに建っていて、駅からは歩いて10分ほどの距離です。駅からは地下道を通って行くのが近道なのですが、今回はあえて正面も見てみたくて南側からアプローチしました。
住宅と雑居ビルの間から、ライトアップされた梅田スカイビルが出てきたときにはちょっと感動。
闇夜に紛れる黒いガラスのタワーの上に白く輝く空中庭園は、学生の時に見た以上にインパクトがあります。

私が訪れたのは夜の22時ちょっと前くらい。梅田スカイビルの展望台の営業時間は22時半までで、入場は22時までだったので正直かなり焦りながらチケットカウンターを目指します。

2.地上170m!近未来感あふれる展望ラウンジがスゴい

展望台のアクセスは、まずは向かって右側のタワーイーストに入り、その後足元のブリッジを通って反対側のタワーウエストへ。

入場時間ギリギリのためあたりに人はおらず、ピカピカの館内は誰もいない神殿のようでした。

エレベーターで35階へ。
35階まで登った後は、空中に架かるシースルーエスカレーターでチケットカウンターのある39階にあがります。

このエスカレーターは、シースルーの名の通り全面ガラス張りになっていて、上空150m以上の高さで2つのタワーの間の繋いでいます。私は高いところは苦手ではないのですが、それでもかなりの恐怖感がありましたが、それと同じぐらいの空中にいる浮遊感も感じます。

梅田スカイビルはイギリスのタイムズが発表した「世界を代表する20の建造物」にスペインのサグラダ・ファミリアやシドニー・オペラハウスと並んで日本で唯一ノミネートされたそうですが、実際にこの空間体験は、今までに感じたことのないはじめての身体体験でした。

ブルーにライトアップされたエスカレーターは、まさに未来の建物といった雰囲気満載で、これが30年近く前に建てられたとは信じられません。

エスカレーターを上がると改めて展望台のエントランスがあります。
壁に投影された雲のようなサインにテンションがあがります。
入場終了の3分前の21時57分に無事チケットをゲット。

39階はラウンジの他にも2つのレストランやギャラリーショップが入っていて、単純な展望だけでなく食事やショッピングが楽しめます。(ギャラリーショップは営業時間が終わって閉まっていました)

エスカレーターでさらに1階上がったところにあるのがzero gravityと呼ばれる展望ギャラリーです。

白を基調に間接照明の陰影によって濃淡が変わるインテリアは、シンプルですがとても美しいです。
外は大阪の夜景が一望でき、170mからみた大阪の街がたっぷりと堪能できます。

ギャラリーにはライトパネルによる展示があったりカフェスペースがあったりと中々充実しています。
窓際は、床や天井材が反射性の強い素材に変わっていて、浮遊感をより高めてくれます。

また照明の使い分けも巧みで、同じひと続きの空間でも明暗が上手く使い分けられていて、この空中ギャラリーそのものが作品といえるような美しい空間でした。

ギャリーは梅田スカイビルの建築について模型や図面、パネルで解説している部屋もあって、建築好きとしてはかなり見応えがあります。

梅田スカイビルガチャも大量に置かれています。
梅田スカイビルは、コロナ禍前は年間150万人が訪れ、特に外国人旅行客に人気のスポットだったそうで、こうしたガチャもお土産として喜ばれていたことが想像できます。

3.外にもでれる!上空の風を感じる空中庭園を堪能

展望ラウンジを堪能した後は、階段でさらに上へ登って、屋上の空中庭園へ。

屋上では空中に浮かぶ円形のデッキを自由に散策することができます。
外は上空だけあってやや強めの風が吹いていて、その風を感じながら歩く回廊はまるで天上人になったような不思議な感覚になります。

屋上に上がると円形の連結部分の形がよくわかります。
この展望デッキは、まず先に2つのビルをつくった後で、ワイヤーによって上空にリフトアップしたそう。
中央の穴は約30mほどの大きさがありますが、この穴は地上に落とす影を減らす為、庭園の浮遊感を演出する為、そして地上170mにリフトアップする為などの様々な理由に繋がっています。

空中で建物を繋ぐというアイデアは、日本の建築家らによる東京計画1960などでも度々描かれたモチーフどはありますが、それを超高層建築で実現してしまうのは、設計者の原広司さんの発想もさることながら、施工を行うゼネコンや、バブル経済といった様々な条件がすべて揃って成し得たのだと改めて思います。

東京の高層建築の展望台は、東京スカイツリー、サンシャインシティ、六本木ヒルズ渋谷スカイと数々体験しましたが、それらのどの超高層建築とも違った浮遊感と浮世離れした世界観は、この建築ならではの体験です。

梅田スカイビルをたっぷりと体験して出口へ。
出口のゲートのデザインもとにかくカッコいいです。

まさに未来の建築像を見せてくれるような不思議な魅力をもった名建築 梅田スカイビル。
皆さんも機会があれば是非訪れてみて、その空間を体験してみてくださいね。

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梅田スカイビル
設計:原広司/アトリエ・ファイ建築研究所+竹中工務店
所在地:大阪府大阪市北区大淀中1-1-88
アクセス:大阪駅より徒歩約8分
竣工:1993年
営業時間:9:30~22:30(最終入場は22:00)
公式HP:https://www.skybldg.co.jp/


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