茅場町で建築巡り!建築好きがおススメする名建築12選【東京茅場町】

今日は東京都中央区の茅場町周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築について紹介したいと思います。
実は茅場町は100年近く前に建てられた近代建築から話題の建築家による作品まで、見どころ満載の建築がたくさんの隠れ建築パワースポットでもあります。
いったいどんな建築があるのか、早速紹介していきたいと思います。

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1.澁澤シティプレイス(山下設計)

まず初めに訪れたのは澁澤シティプレイスです。
澁澤シティプレイスとはその名の通り、日本資本主義の父・渋沢栄一にルーツを持っていて、渋沢栄一が自邸内で創業した澁澤倉庫部の南茅場町出張所を1909年に開設したことに始まります。
澁澤倉庫は1923年に本店事務所を茅場町に移転していて、1991年に建てられたこちらの建築も2009年まで本社機能が置かれていました。
建築としての特徴は写真左手のB棟が先に建てられ、その後建てられたA棟が中央のアトリウムで繋がれていること。

建物の設計はすぐ近くに東京本社を構える山下設計が手掛けているのですが、以前このブログでも紹介した大森ベルポート(1991年竣工)も同年の竣工で、期間をおいて建てられた各棟をアトリウムで繋ぐ構成となっていて、2つの建物の共通点に注目してみると面白いです。

設計:山下設計
所在地:東京都中央区日本橋茅場町1-14-10
アクセス:茅場町駅徒歩約1分
竣工:1991年

2.第2井上ビル

澁澤シティプレイスから東に歩いてすぐのところにある第2井上ビルは昭和初期である1927年に建てられた鉄筋コンクリート造の建物です。
少し前には阿部寛氏が建築家の役で主演した「まだ結婚できない男」のロケ地として使われたこともあるので、見たことがあるという人もいるのではないでしょうか。
以前私が見学したときは外装の工事中で囲いで覆われてしまっていましたが、再訪すると綺麗に外壁が補修されていて、内外は古い建物を活かしつつ現役で使われ続けています。

所在地:東京都中央区日本橋茅場町2-17-13
アクセス:茅場町駅徒歩約3分
竣工:1927年

3.サンアイ茅場町(竹中工務店)

第2井上ビルから東に1分ほど歩いた新大橋通り沿いに建つのは地上10階のオフィスビルであるサンアイ茅場町です。
このビルの特徴は道路側の外観全面に取り付けられた大きなルーバーです。オフィスビルと言えばガラス張りの外観でつい単調になりがちですが、陰翳をテーマにしたこの建物では、深いルーバーによって奥行き感と見る方向や時刻によって異なる表情を生み出しています。
見学の際はいろいろな方向から見てみると表情の違いが分かって面白かったです。

設計:竹中工務店
所在地:東京都中央区日本橋茅場町2-13-11
アクセス:茅場町駅徒歩約2分
竣工:2014年

4.東京証券会館(三菱地所)

続いて永代通りに移動してすぐのところに見えてくるレトロな外観の建物が東京証券会館です。
地上9階地下4階の建物は、今は建て替えによって少なくなってしまった高度経済成長期に建てられたオフィスビルのレトロで堂々とした装いを味わえます。
彫りの深い彫刻のような外装も美しいですが、1階部分の外装をあえて黒色とすることで、巨大なコンクリートの建物が宙に浮いているように見えるのも面白いところです。
この時代の建物ならではの1階天井の立体的な三角形のパネル装飾など、近くで見るといろいろな見どころがあって楽しい建築です。

設計:三菱地所
所在地:東京都中央区日本橋茅場町1-5-8
アクセス:茅場町駅徒歩約2分
竣工:1966年

5.KABUTO ONE(三菱地所設計)

KABUTO ONEは永代通り沿いに建つ地上15階地下2階のオフィス・商業・ホール等の複合施設です。
元々この敷地には山種美術館(設計:谷口吉郎/1966年)が建っていましたが、老朽化等の理由から2021年に周辺の街区を含めた再開発が行われました。

中でも注目なのは永代通りと平成通り交差点を意識して高さ約14mの3層吹抜けのエントランスアトリウムに設置された大型3Dディスプレイ。
一種の美術品のように輝く3Dディスプレイには金融情報の他様々な情報が映し出されていて、建物の内外で建築と街とが交信しているようです。

昼間と日没後で大きく建物の印象が変わるのも面白く、茅場町・兜町の新たなランドマークになりそうな建築です。

設計:三菱地所設計
所在地:東京都中央区日本橋兜町7-1
アクセス:茅場町駅徒歩約4分
竣工:2021年

6.光世証券兜町ビル(アトリエ北野建築計画)

光世証券兜町ビルは茅場町駅からほど近い兜町に建つ証券会社のオフィスビルで、フランス積みの煉瓦を凹凸を持たせながら積むことで生まれる陰影が美しい建物です。
上部の塔には時計があしらわれていますが、陰影による表面が時間によって刻々と変化していくので、この建物自体が時を刻む装置のようでもあります。
古い建物にも見えますが意外と新しい建物なのも面白いですね。

設計:アトリエ北野建築計画
所在地:東京都中央区日本橋兜町9-9
アクセス:茅場町駅徒歩約5分
竣工:1999年

7.フィリップ証券(西村好時)

兜町エリアには大正末期から昭和初期に建てられた近代建築が数件残っています。
はず初めに見えてくるフィリップ証券(旧成瀬証券)ビル証券会社の建物らしい堂々としたシンメトリーの古典主義風のデザインが特徴的な建築です。
都心の一等地の小さな敷地に最大限の面積をとるために、余計な要素を最小限に抑えたデザインとなっているのも注目です。

設計:西村好時
所在地:東京都中央区日本橋兜町4-2
アクセス:茅場町駅徒歩約7分
竣工:1935年


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