新宿で建築巡り!建築好きがおススメする名建築30選

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11.新宿ALTA(戸田建設)

アルタ

新宿駅前に建つ新宿ALTAは、新宿で最もポピューラーな待ち合わせスポットといっても過言ではありません。
ALTの顔とも言える大型のモニターは、日本初の大型街頭ビジョンでもあり、7階のスタジオアルタでは長らくお昼の人気番組「笑っていいとも」の公開生収録が行われていました。
人々が集う待ち合わせスペースとしての足元のデザインは、すぐ近くに建つ紀伊國屋書店の影響も大きいのではと思います。
現在でも40年以上前の建物とは思えないほど人々で賑わい、古びた印象は全く受けない建築は、紛れもなく新宿駅東口のランドマークとなっています。

アルタ

設計:戸田建設
所在地:東京都新宿区新宿3-24-3
アクセス:新宿駅より徒歩約1分
竣工:1980年

12.新宿東宝ビル(竹中工務店)

新宿東宝ビル

新宿東宝ビルは新宿歌舞伎町のシンボルでもあった新宿コマ劇場の跡地周辺の再開発プロジェクトです。
地上30階地下1階建て、高さ約130mの建物にはホテル、映画館、店舗といった用途が複合していますが、単なる一建築だけではない影響力を生み出しているのは特筆すべきところ。
その為に地元や行政とも綿密に連携し、建物が建つ敷地内だけでなく、エリア一体の動線や景観も考慮しながら建物をデザインしていて、生まれ変わった歌舞伎町を象徴する建物となっています。

新宿東宝ビル

設計:竹中工務店
所在地:東京都新宿区歌舞伎町1-19-1
アクセス:新宿駅より徒歩約6分
竣工:2015年
備考:第58回BSC賞
   2015年度グッドデザイン賞受賞

ちなみに建物上層部に入る歌舞伎町の真ん中のホテルグレイスリー新宿 はアクセス抜群の最新ホテルです

13.東急歌舞伎町タワー(永山祐子建築設計)

東急歌舞伎町タワー

東急歌舞伎町タワーはかつて歌舞伎町にあった老舗映画館 新宿ミラノ座の跡地に建てられた映画館・劇場・レストラン・ホテルなどからなる高層複合施設です。
地上48階地下5階建て高さ約225mの建物は、水が湧き出したような独特なデザインとなっていていますが、これはかつて沼地だった土地から発展を遂げた歌舞伎町の歴史や新宿ミラノ座のトレードマークだった噴水の記憶を継承したもの。
幾重にも重ねられたパターンが折り重なることで、不定形でその時々によって表情を変えるデザインとなっているのも面白いです。
綺麗でスマートなデザインの中に、どこか露悪的でおどろおどろしさを感じるデザインとなっているのが歌舞伎町らしくもみえます。

東急歌舞伎町タワー
東急歌舞伎町タワー

外装デザイン:永山祐子建築設計
設計:久米設計+東急設計コンサルタント
所在地:東京都新宿区歌舞伎町1-29
アクセス:新宿駅より徒歩約2分
竣工:2023年

14.新宿区役所旧本庁舎(明石信道+明石乃武+内藤多仲)

新宿区役所旧本庁舎

新宿区役所旧本庁舎は安与ビルと同じく明石信道と、東京タワーの設計者としても知られる内藤多仲らによって1966年につくられた新宿区の庁舎です。
60年代当時としては先進的な工業部材を用いながら、新宿の庁舎にふさわしい装飾性と美しさ、堅実さを兼ね備えた新宿の隠れた名建築です。
一時期は老朽化等の理由から取り壊しの危機にありましたが、耐震補強と免震化により現在も現役で使われています。

新宿区役所旧本庁舎

設計:明石信道+明石乃武+内藤多仲
所在地:東京都新宿区歌舞伎町1-4-1
アクセス:新宿駅より徒歩約6分
竣工:1966年

□旧新宿区役所第二分庁舎(吉本興業東京本部)
ちなみにゴールデン街を挟んだすぐ近くに建つ旧新宿区役所第二分庁舎は、元々は1934年に四谷第五小学校として建てられた建築。

新宿区役所第二分庁舎

少し前まで第二分庁舎として使用されていましたが、現在は吉本興業の東京本部に改修されるというちょっと変わった歴史を持つ建物です。
シンプルなデザインの校舎ですが、ガラス張りの階段室や、インターナショナルスタイルの面影を残す外観などかなり貴重な建築でもあります。
現在は吉本興業のオフィスとなっているので、たまに吉本興業の芸人さんが出演している番組・映像で建物内部の様子が映っていたりするのも見逃せません。

設計:東京市
所在地:東京都新宿区歌舞伎町5-18-21
アクセス:新宿駅より徒歩約6分
竣工:1934年

15.林原第5ビル(リチャード・ロジャース+アーキテクトファイブ)

林原第5ビル

歌舞伎町の東端エリアの細い路地の先にある林原第5ビルは、ガラスと金属による機械細工のような建物です。
設計者のリチャード・ロジャースはパリのポンピドゥー・センターや、後に汐留の日本テレビタワービルなどを手掛けた建築家ですが、この建築では彼の得意とするハイテク建築が遺憾なく発揮されています。
竣工から30年近く経っていることもあり、かなり老朽化していておどろおどろしさすら感じますが、妖しく輝く雰囲気は昔の歌舞伎町らしい妖しさと緊張感を纏い続けているようにも見えます。

林原第5ビル

設計:リチャード・ロジャース+アーキテクトファイブ
所在地:東京都新宿区歌舞伎町2-1-5
アクセス:新宿駅より徒歩約7分
竣工:1993年

16.一番館(竹山実)

1番館

一番館は新宿歌舞伎町に建つ商業ビルで、日本におけるポストモダン建築の最初期の建築でもあります。
白黒縞縞のラインで分節されたラインによって街の雑多なスケールに呼応しつつ、街の広告塔ともいえるオブジェのような建築となっています。
ちなみに竹山氏はこの8年後に建てられるSHIBUYA109をはじめ、街のランドマークになるようなビルを次々と生み出していきます。
また、建物の外装のパターンは日本を代表するグラフィックデザイナーの粟津潔氏がデザインしている点も注目ポイントです。

1番館

設計:竹山実
所在地:東京都新宿区歌舞伎町2-20
アクセス:新宿駅より徒歩約8分
竣工:1970年

□二番館

2009年ごろの2番館ビル

ちなみにすぐ近くに建つ二番館も一番館完成の数か月後に同じく竹山実氏の設計でつくられた建物です。
一番館と同じく建物の外皮に施されたグラフィックが特徴の建築でしたが、こちらは数年前に外装が一新されて、現在では当時の面影はほとんど感じません。

2番館
現在の2番館ビル

設計:竹山実
所在地:東京都新宿区歌舞伎町2-30-14
アクセス:新宿駅より徒歩約8分
竣工:1970年

17.京王プラザホテル(日本設計+武藤研究室+鹿島建設、日建設計)

帝王プラザホテル

京王プラザホテルは新宿副都心の最初の超高層ビルとして計画された地上47階地下3階建てのホテルです。
日本で初めての超高層ホテルとしても知られるこちらの建物は、先ほどの新宿三井ビルディングを計画中だった日本設計(日本設計事務所)と、最大手ゼネコンの鹿島建設によって実現しました。
プラザの名の通り、低層部には様々な性格の共用スペースが設けられていることも大きな特徴。
それぞれのスペースは、それぞれ立体的に街と接続されていて、新宿三井ビルディングにも通じる超高層ビルの設計哲学を感じます。

また、豪華で上質なインテリアや館内の随所に設けられたアート作品など、当時の日本の技術の最先端でありながら、名実ともに世界に誇れるホテルです。

帝王プラザホテル
京王プラザホテル
設計:日本設計+武藤研究室+鹿島建設(本館)、日建設計(南館)
所在地:東京都新宿区西新宿2-2-1
アクセス:新宿駅より徒歩約7分
竣工:1971年(本館)、1980年(南館)
備考:第13回BCS賞
   第14回JIA25年賞

18.新宿住友ビル(日建設計)

新宿住友ビルは1974年に竣工した地上52階地下4階建てのオフィスビルで、中央に吹抜を有した三角柱状のプランが特徴の建物です。
当時の日本の技術の粋を集めて作られた新宿の記念碑的なビルですが、2020年には耐震工事や設備の増強とともにビルの足元に全天候型の大規模ホールを設けるという前例のない大改修が行われました。

新しくオープンした三角広場は全天候型の広大な屋内空間となっていて、建築というよりも都市の一部のような大きなスケールの空間が広がっています。

三角広場

実際に訪れてみると想像以上に空間の広がりと迫力があり、今後この広場で行われるイベントがどんなものなのか是非体験してみたいと思わせてくれる注目スポットです。
詳細記事
・新宿住友ビル「三角広場」リニューアルした全天候型広場をレポート

設計:日建設計
所在地:東京都新宿区西新宿2-6-1
アクセス:新宿駅より徒歩約7分
竣工:1974年(2020年改修)

19.新宿三井ビルディング(三井不動産+日本設計+武藤構造力学研究所)

新宿三井ビル

新宿三井ビルディングは1974年に三井不動産と日本設計によって計画された地上55階地下3階建ての超高層ビルです。
三井不動産といえば1968年に日本初の超高層ビルである霞が関ビルディングを計画していますが、その主要メンバーが立ち上げた日本設計(当時は日本設計事務所)と共に新宿につくり上げたのがこちらの新宿三井ビルディングです。
高さ約147mの霞が関ビルディングの6年後に生まれた新宿三井ビルディングの高さは約225mと大幅に高層化していて、当時日本一の高さの建物でした。
空に溶け込むような外装と宙にスラブが浮かぶようなデザイン足元につくられた立体的で豊かな共用空間など、高層建築の一つの方向性を示した記念碑的な建物でもあります。

設計:三井不動産+日本設計+武藤構造力学研究所
所在地:東京都新宿区西新宿2-1-1
アクセス:新宿駅より徒歩約6分
竣工:1974年
備考:第17回BCS賞
   第27回BELCA賞

20.東京都庁舎(丹下健三)

東京都庁舎はバブル末期の1991年に建てられた都庁舎で、設計を手掛けたのは20世紀の日本を代表する建築家である丹下健三氏。
新宿に聳え立つ2本の塔はフランスのノートルダム大聖堂から引用したもの。
江戸格子とコンピューター集積回路をモチーフにしたという内外装のパターンが、圧倒的な密度とボリュームで迫ってくるのはさすが丹下健三氏です。
建設前は巨額の建設費から反対論が騒がれていたそうですが、竣工してからはそういった声はほとんど聞かれなくなったそう。今では新宿のみならず東京を代表するランドマークとしてしっかりと定着しています。

設計:丹下健三/丹下健三・都市・建築設計研究所
所在地:東京都新宿区西新宿2-8-1
アクセス:新宿駅徒歩約9分、都庁前駅徒歩約1分
竣工:1991年

21.新宿NSビル(日建設計)

新宿NSビル

新宿NSビルはこれまで紹介した超高層ビル群の建設が一端落ち着いてきた1980年代初頭に建てられた地上30階地下3階建てのオフィスビルです。
新宿NSビルは70年代に建てられた他の超高層ビルに比べて高さは約130mほどと少し低いのですが、ロの字型に配置したオフィスの中央に高さ130mの巨大な屋根付きアトリウムを設けるデザインで大きな注目を集めました。
この巨大なアトリウム空間は建物の中に自然光を導き、換気を促す環境装置としても機能し、天候に左右されないイベントスペースとしても使え、防災面にも優れるなどの特性から高層オフィスの新たな可能性を示しました。

新宿NSビル

ちなみに吹き抜けに取り付けられた振り子時計は世界一の大きさで、ギネスブックにも認定されているそうです。

設計:日建設計
造園設計:荒木芳邦/荒木造園設計事務所
所在地:東京都新宿区西新宿2-4-1
アクセス:新宿駅より徒歩約7分
竣工:1982年
備考:第25回BCS賞
   1982年 日本建築学会賞

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