
羽田空港は、東京のみならず日本全体の空の玄関口として親しまれる空港です。
大きく第1~第3まである羽田空港のうち、建築好きとして見逃せないのがこの第2ターミナルです。
2004年に松田平田設計・NTTファシリティーズ・シーザーペリ共同企業体によって「海」をテーマとしてデザインされたターミナルは、2009年に建築家中村拓志氏によって、2020年には建築家隈研吾氏による増築デザインがなされています。

例えば3階にあるUPPER DECK TOKYOは羽田空港の中でも中村氏のデザインが一番よく垣間見れる注目スポット。
約250種類もの椅子が配置されていて、各店舗でテイクアウトした食べ物を各々が好きな席で食べられるように計画されています。
羽田空港でもう一つ注目したいのが、主に国際線のターミナルとして利用されている第3ターミナルです。
第3ターミナルは富士山の裾野や飛行機の筋雲をイメージしたという巨大な屋根が特徴のターミナルです。

この屋根は短辺の長さが約100m、高さも40m以上ある巨大な大屋根で、水平方向に広がる巨大な空港をひとつ屋根の下に収めています。
また、こちらのターミナルの商業ゾーンは、江戸の街をモチーフにした「江戸小路」と「空の庭園」という建物群によって構成されているのが面白いところ。

設計を手掛けたのは、京都の老舗数寄屋大工である中村外二工務店と建築家の岸和郎氏率いるK.ASSOCIATES/Architectsで、はるか昔の江戸の要素と現代的な空港が見事に融合しています。
羽田空港第2旅客ターミナル
設計:松田平田設計・NTTファシリティーズ・シーザーペリ共同企業体
商業空間デザイン監修:中村拓志/NAP建築設計事務所(2009年増築時)、隈研吾/(2020年増築時)
所在地:東京都大田区羽田空港3-4-2
竣工:2004年、2009年(増築)、2020年(増築)
備考:2005年度グッドデザイン賞
羽田空港第3旅客ターミナル
設計:羽田空港国際線PTB設計/監理共同企業体(梓設計・安井建築設計事務所・ペリ クラーク ペリアーキテクツジャパン)
商業空間デザイン監修(江戸小路・空の庭園):中村外二工務店(江戸小路)、岸和郎/K.ASSOCIATES/Architects(空の庭園)
所在地:東京都大田区羽田空港2-6-5
竣工:2010年
備考:2012年日本建築家協会優秀建築選



