今回は桜新町周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築をレポートしたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・桜新町周辺エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・桜新町周辺エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
1.長谷川町子美術館

まず初めに紹介する長谷川町子美術館は、サザエさんなどの作品で知られる長谷川町子氏のそのお姉さんのコレクションを展示する美術館です。
褐色煉瓦の外装が特徴の建物は1985年に建てられたもので、向かいに建つ記念館と同じくエントランス部分がV字に切り取られたデザインとなっているのが特徴です。
高低差を利用した立体的な建物内部では長谷川町子さんとお姉さんの毬子さんが収集した美術品が展示されて、時期ごとに様々な企画を楽しめます。

設計:鹿島建設
所在地:東京都世田谷区桜新町1-30-6
アクセス:桜新町駅より徒歩約7分
竣工:1985年
2.長谷川町子記念館

続いて紹介する長谷川町子記念館は、長谷川町子氏の生誕100年を記念して2020年に建てられた記念館です。
向かいに建つ美術館と調和する褐色のスクラッチタイルの外壁とV字に開いたデザインが特徴の建物は、開かれた本の中に入るように訪れた人を中に迎え入れてくれます。
館内ではパネルや再現展示といったアナログな展示に加え、デジタルサイネージやプロジェクターなど新しい技術を使った展示が取り入れられているのも面白く、長谷川町子の世界をたっぷりと味わうことができます。


設計:伊佐ホームズ
所在地:東京都世田谷区桜新町1-29
アクセス:桜新町駅より徒歩約7分
竣工:2019年
3.旧ディアレンス深沢

ディアレンス深沢は、桜新町の住宅街に建つ地上2階建て全6戸からなる賃貸住宅です。
日本に暮らす外国人を主なターゲットにしながら、眼前に連なる桜並木と小川の風景と調和する「深沢の京町家」をコンセプトにデザインされているのが特徴。
欧米の生活スタイルに寄り添った設備やデザインの中に路地をモチーフにしたアプローチをはじめ日本の伝統的な建築要素やデザインを援用さらているのが面白い建築です。


設計:尺田可規/スクエア
所在地:東京都世田谷区深沢7
アクセス:桜新町駅より徒歩約12分
竣工:2009年
備考:2009年度グッドデザイン賞
4.NAOTO FUKAGAWA ATELIER

NAOTO FUKAGAWA ATELIERは、世田谷の住宅街に建つデザイナー深澤直⼈⽒のアトリエです。
目の前には緑道と小川が流れ、さらに向かいには小さなポケットパークを望める豊かな周辺環境に建てられた2階建ての建物は、白い外壁と徹底的なディテール処理がされた開口部が印象的な建物となっています。
周りの自然と人工物としての建築のコントラストが鮮やかで、一見すると相反する要素がお互いをより引き立てているのが魅力的でした。

設計:深澤直人+竹中工務店
所在地:東京都世田谷区新町
アクセス:桜新町駅より徒歩約10分
竣工:2021年
5.清明亭

清明亭は、都立深沢高校の敷地の一角に建つ和風建築です。
元々は1929年に創業した薬品メーカーのわかもと製薬の社長の邸宅の離れとして1931年に建てられた近代和風建築で、戦後に東京都が土地を取得して都立高校を建てる際にこちらの離れが残されました。
日光東照宮の修復や伊勢神宮の造営はじめ数々の伝統建築を手掛けたことでも知られる建築家の大江新太郎。
高低差のある崖地に大きく張り出すように建てられた建物は迫力満点です。


設計:大江新太郎
所在地:東京都世田谷区深沢7-3
アクセス:桜新町駅より徒歩約12分
竣工:1931年
備考:東京都選定歴史的建造物
6.世田谷住居

世田谷住居は、世田谷区の閑静な住宅地に建つ2世帯住宅です。
内部を見学することはできませんが、建物の中心の中庭や南北の端部の庭空間に設けられたヴォイドによって建物内の境界や、建物と街との関係性が再定義されているのが興味深いところ。
ナンシー・フィンレイ氏や千葉学氏が住宅建築の中で度々試みてきた空間手法が凝縮された、平成を代表する住宅建築です。


設計:ナンシー・フィンレイ+千葉学/ファクター・エヌ・アソシエイツ
所在地:東京都世田谷区桜新町
アクセス:桜新町駅より徒歩約5分
竣工:1999年
7.桜新町の集合住宅

桜新町の集合住宅は、桜新町駅の北西エリアに建つ地上4階建ての集合住宅です。
一見すると一般的な片廊下型の集合住宅に見えますが、よく見ると床壁による躯体の工夫によってほとんど柱型や梁型がてでいない抽象的なデザインや、ゆとりのある勾配の外部階段など細やかな配慮の元に魅力的な住環境がつくられていることに驚きます。
道路側からは壁によって閉じたデザインとなっていますが、この壁も時間や見る角度によって豊かな表情を見せてくれるのが面白いです。


設計:岡部憲明/岡部憲明アーキテクチャーネットワーク
所在地:東京都世田谷区桜新町2-27-12
アクセス:桜新町駅より徒歩約7分
竣工:2002年
8.桜新町の集合住宅 SAKRAS

桜新町の集合住宅 SAKRASは、桜新町駅から程なく歩いた住宅地に建つ地上4階建て総戸数12戸の集合住宅です。
扇型の限られた面積の敷地の斜線制限や日影規制をクリアするために3つの棟に分けつつ各棟を路地状の通路で繋いだ構成が特徴で、一般的な集合住宅にはない魅力的な共用空間と独特のフォルムによる景観をつくり出しているのが注目ポイント。
内部も門型の仕切り壁で空間を隔てつつ繋げるデザインが随所に散りばめられていて、限られたスペースを最大限に活用した空間づくりが試みられているのが面白いです。


設計:エイバンバ
所在地:東京都世田谷区弦巻3-9
アクセス:桜新町駅より徒歩約6分
竣工:2018年
備考:2018年度グッドデザイン賞
9.MESH

MESHは、桜新町の集合住宅 SAKRASから程なく歩いた所に建つ地上3階建ての集合住宅です。
大きなワンルームが積み重なった黒いボリュームとメゾネットを含むやや小さな部屋が積み重なった白いボリュームで構成された建物は、街のスケール感に寄り添いながらもエッジの効いたデザインで目を引いています。
各住戸は外周部分にキッチンやトイレ、風呂などの水回りが配置されて、それら生活に必要な空間を境界とした中に住空間が浮かび上がってくる構成となっているのもユニークです。

設計:千葉学/千葉学建築計画事務所
所在地:東京都世田谷区新町
アクセス:桜新町駅より徒歩約6分
竣工:2004年
備考:2005年度グッドデザイン賞
10.駒沢給水所配水塔

駒沢給水所配水塔は、桜新町駅から程なく歩いた住宅街に建つ高さ約30mの配水塔です。
この2体の巨塔は明治時代から大正時代の急激な人口増加に対応すべく1924年に建てられたもので、浄水所でつくられた水をこちらの巨塔にポンプで貯めその後は自然重力で町内に送水していました。
頂点に据えられた王冠のようなデザインも魅力的で、堅牢なコンクリートの構造物に西洋の空気感と気品高い雰囲気を纏わせています。


設計:中島鋭治
所在地:東京都世田谷区弦巻2-41-5
アクセス:桜新町駅より徒歩約7分
竣工:1924年
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