入谷「レボン快哉湯」昭和初期に建てられた銭湯を改修したカフェをレポート

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今日は東京入谷にある昭和初期に建てられた銭湯を改修したカフェレボン快哉湯を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・レボン快哉湯を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・レボン快哉湯の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・レボン快哉湯の建築的な見どころや注目ポイント

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1.築90年以上の銭湯を改修したカフェを訪問

東京都台東区の入谷エリアに、築90年以上の銭湯を改修してつくられたカフェがあると聞き、早速訪れてきました。

入谷といえば上野駅から北に10分ほど歩いたところにあるエリアで、上野の喧騒からは少し離れた下町の住宅街といったイメージの場所。
このブログでは、以前入谷の旧坂本小学校の解体に伴うお別れ会のときのレポートを書きましたが、このとき合わせて訪れてたのがレボン快哉湯です。

入谷駅からは歩いて2分ほどの住宅街の中に建つのが今回の目的地であるレボン快哉湯。
閑静な住宅街を歩いていくと、いかにも昔の銭湯らしい外観が見えてきます。

そのルーツは1923年に起きた関東大震災の5年後である1928年に建てられた銭湯で、2016年まで現役で使われていたそうです。

入母屋造り瓦屋根の外観は神社仏閣を思わせるデザインとなっていますが、昭和初期には宮大工によるこうしたデザインの銭湯が都内を流行していて、レボン快哉湯もその一つといえます。

昭和初期は関東大震災によって多くの建物が倒壊し、その復興が急務となっていましたが、近所の人が集まりコミュニティの拠点かつ生活のライフラインの一つであった銭湯に、復興の願いを込めて神社仏閣を模したデザインが流行したのです。
また、銭湯は身を清め、湯に入ることで生まれ変わる場所としてのイメージもあったので、神社仏閣のイメージとも一致したのだと思います。

快哉湯は銭湯としては2016年に惜しまれつつも閉館してしまいましたが、この建築を残したいと願う様々な人達の努力によって2020年にカフェとして生まれ変わりました。

一見すると銭湯にしか見えないですが、入口には、おしゃれなカフェの看板があるギャップが面白いです。

2.古さと新しさが融合した味わい深いカフェに注目

まずは入口でロッカーに靴を預けて中に入ります。
下足スペースはまさに街とひと続きのような外部との連続感があります。
また、風格のあるロッカーや建具には惚れ惚れしてしまいます。

2016年まで営業していたこともあってこの辺は銭湯そのもの。
向かって右側が女湯の入口、左側が男湯の入口となっていますが、カフェの入口は女湯から入ります。

中にはいると脱衣所の空間がそのままカフェ空間となっています。
入ってすぐのところにある注文カウンターもレトロなタイルが素敵なデザインとなっていて、新しいのだけれど元の銭湯の空間と違和感なくマッチしているのが素敵でした。

まずは女湯の脱衣所にあるカウンターで注文し、男湯の脱衣所のテーブルに移動します。
2つの空間は番台の裏にある通路で繋がっています。
昔の銭湯は、番台で店主が女湯男湯両方に入る人たちから代金を受け取っていたとは聞いていましたが、こんな風になっていたとはちょっと新鮮です。

奥に見える銀色の機械は珈琲の焙煎機だそう。
その手前には快哉湯グッズが並びます。

天井の正方形のライン照明など新しく加わった要素と元の銭湯建築のコントラストも鮮やかで、この空間をより引き立てているのも印象的でした。

壁側は一面が本棚兼ギャラリースペースになっていて、銭湯ならではの高い格子天井の開放的な空間では、上部のハイサイド窓から自然光が降り注ぎます。
ふと視線を右手にやると、ガラスの建具の向こうに見事な富士山のペンキ絵が見えるのも素敵です。

3.マリアージュをコンセプトにした絶品アイス&コーヒーがスゴい

内部を堪能していると、注文していたアイスのセットが到着。
レボン快哉湯は「マリアージュ」をコンセプトにした珈琲とアイスのセットが看板メニューとなっています。

マリアージュの味わい方は、まずコーヒーをひとくち飲み、その後アイスクリームを食べ、口の中にアイスクリームが残っている状態でコーヒーを飲むことで、口の中で本当に驚くような味の変化を味わえます。

最後に残ったコーヒーをアイスクリームにかけて食べるのもオススメだそうで、今まで味わったことのないアイス&コーヒー体験ができました。

今回頼んだのはチョコレート&ニカラグアでしたが、その他にもブルーベリー&エチオピア湘南ゴールドみかん&コロンビアなどそれぞれの特徴を活かしたマリアージュのメニューが楽しめるようなので、次回は違った味を堪能してみたいです。

古き良き伝統と、新しい時代に向けた革新性の両方を楽しめるカフェレボン快哉湯。
とってもおススメのスポットですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみて、その空間と鰺を体感してみてくださいね。

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レボン快哉湯
設計:ヤマムラ+デザインオフィスクリソウ
所在地:東京都台東区下谷2-17-11
アクセス:入谷駅から徒歩約2分
竣工:1928年(2020年改修)
営業時間:10:00~18:00
座席数:16席
公式HP:https://www.rebon.jp/

※記載している営業時間や金額は記事執筆時点のものです。変更となっている場合もありますので、訪れる際は公式HP等をご確認ください。


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