四谷「珈琲ロン」建築好き必見の至高の純喫茶をレポート

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今日は東京四谷にある喫茶店 珈琲ロンを訪れてきましたので、その模様をレポートしたと思います。
珈琲ロンは半世紀以上前に建てられ、まるでタイムスリップしたかのような懐かしい雰囲気漂う喫茶店。
いったいどんな建築のなのか、早速見ていきたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・東京都内の純喫茶も30店以上訪れる純喫茶好き

【この記事で分かること】
・珈琲ロンを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・珈琲ロンの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・珈琲ロンの建築的な見どころや注目ポイント

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1.50年以上の歴史を持つ四谷のモダンな珈琲店を見学

四ツ谷駅を出て約2分、東西に走る新宿通りを程なく歩いたところにあるのが、今回訪れた建築 珈琲ロンです。

珈琲ロン外観

整然と並ぶビル群の中で他の建物とはちょっと違ったコンクリートの外観が特徴的な建物は、今から約半世紀以上前の1969年に建てられた建物です。

この建物は建築好きの間では知る人ぞ知る建物で、私も以前からいつかは訪れてみたいと思いつつ、土日がお休みということもあって今まではいつも外観だけ眺めていましたが、今回たまたま平日休みが取れたので、せっかくの機会と思い訪れてきました。

珈琲ロン外観

この建物を設計したのでは建築家の池田勝也氏で、この作品は独立後まもなくの作品。
外観を見るとリブ付きのプレキャストコンクリートの外壁がとても味わい深い建物となっていて、太陽の光の変化によって微妙に生まれる陰影が建物に表情をつくり出しています。

プレキャストコンクリートとは、あらかじめ工場で作られたコンクリートを現場で組み立てる工法で現在も広く用いられてるメジャーな素材ですが、珈琲ロンの外壁を見ていると同じ工場生産の部材でも古き良き時代の工業製品を見ているような趣があります。
工業製品というと現代的な感じもしますが、例えるならiphoneに対してレコードやカセットテープをみているような感覚でしょうか。

珈琲ロン

道行く人を柔らかく引き込むような斜めの壁と、螺旋階段を覆う円柱状の壁との間にスリットのように開けられたガラス部分がエントランスです。
入り口のガラスは周囲の風景を反射して中を窺い見ることはできないのですが、決して人を拒絶しているわけではなく、何かに誘い込まれるように中に入ってみたくなる不思議な外観に、ドキドキしながら中に入ります。

2.いざ店内へ!タイムスリップしたような至高の空間を堪能

少し緊張しながら中に入ると、武骨なコンクリートの外観からイメージが一転。
真っ赤なレザーのソファーと鈍く光る木質の内装、包み込むような暖色の照明による空間が広がります。

珈琲ロン
珈琲ロン

まるでここだけが時が止まっているかのような空間はまさに別世界。
非日常的なのだけど、決して居心地は悪くない、安心感とワクワクがミックスした空間が堪能できます。

席は一階と二階に分かれていて、真ん中には外観にあったスリット窓と連続する吹き抜けが2つの空間を繋いでいます。

珈琲ロン
珈琲ロン

上下の移動はこちらの螺旋階段で行うのですが、丁寧に取り付けられたタイルや木の踏み板が何とも味わい深いです。
竣工から50年以上経っていて、補修なども行っているとは思いますが、丁寧にメンテナンスしながら使い続けられていることが伝わってきます。

珈琲ロン

谷間のような吹き抜けからは前面からの自然光が降り注いでいて、時間によっても変化する明暗のコントラストが、レトロな家具をより際立たせています。

また、店内にはビートルズの曲が流れているのですが、近くに座っていた2人組の女性の1人が、物凄く小さな声でビートルズの曲を口ずさんでいました。
本人も気づいていないくらい無意識だったと思いますが、すっかりリラックスして寛いでいる姿にちょっとほっこりしてしまいました。

珈琲ロン

最初はちょっと暗いかな?と思っていた店内も、時間が経つとともに目が段々と店内の明るさに慣れてきて、とてもしっくりくる心地いい店内に変わっていく体験もとても味わい深かったです。

3.定番メニューから細かい気づかい、工夫まで至高の時間と空間を堪能

建物内に入ると最初に外観で見た特徴的な建物ファサードの効果を知ることができました。
建物の前面の斜めの壁面と丸い円柱状の壁面は、店内に落す光の影や方向にさりげない変化を生み出していて、一律ではない表情豊かな陰影をつくり出しています。

珈琲ロン
珈琲ロン

また、濃いめの色で落ち着いた雰囲気のインテリアも、写真のように道路側の壁面と天井は淡い色に塗られていて、空間に明るさとちょっとした開放感を生み出しているのは注目ポイントです。

珈琲ロン

今回頂いたのは喫茶店の定番メニューともいえるクリームソーダ。
エメラルドグリーンの美しいソーダと、お楽しみのアイスクリームはテンションが上がります。
ちょっと大きめの氷や、強すぎない炭酸も昔ながらの喫茶店といった感じでとてもよかったです。

こちらは別の日に頂いたハムサンド(750円)です。
ランチメニューはサンドやトーストといったパン系メニューが中心。
食事の時間帯は、注文する前はサンドだとお腹がすくかもと思っていましたが、実際頼んでみると2枚のハムを挟んだ9切れのサンドは結構なボリューム。十分お腹も満たさました。

こちらは一緒に頼んだブレンドコーヒー(700円)
午後のひと時にゆっくり頂くコーヒーほど幸せなものはないですね。

珈琲ロン

こちらのジャムトーストも定番の人気メニュー。
食べやすくカットされたトーストにたっぷりのジャムが乗った王道メニューです。

珈琲ロン

昔ながらの喫茶店といえば、1階席・2階席共通で、店内の全席が喫煙可能というのも大きな特徴。
灰皿には匂い消しに引いたコーヒーの豆が添えられているのも素敵な気遣いです。

珈琲ロン

細かいですが、伝票もシンプルかつ丁寧にデザインされていて、これだけでうれしくなってしまいます。

最初はちょっと入りにくいと思い躊躇していた珈琲ロンでしたが、一度体験してみるとぜひまた訪れてみたくなる極上の空間にすっかりファンになってしまいました。

皆さんも機会があれば是非訪れて、その空間と味を体験してみて下さいね。

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珈琲ロン
設計:池田勝也
所在地:東京都新宿区四谷1-2
アクセス:四ツ谷駅より徒歩約2分
竣工:1969年
営業時間:11:00~18:00
定休日:土曜、日曜、祝日

ちなみに四谷の建築巡りについてのレポートも書いていますので、興味のある方は是非合わせてお読みください。
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