大阪「OMO7大阪」西成の街にできたエンタメホテルを建築好きがレポート

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今回は大阪の新今宮駅前にできたホテルOMO7大阪ホテルby星野リゾートを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・OMO7大阪を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・OMO7大阪の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・OMO7大阪の建築的な見どころや注目ポイント

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1.西成にできた星野リゾートのホテルを訪問

今回訪れたのは、通天閣がある新世界まで徒歩5分、労働者の街西成としても知られる新今宮駅前にできたホテルOMO7大阪ホテルby星野リゾートです。

OMO7大阪

西成といえば日本最大級のドヤ街としても知られる地域。
危険なイメージやマイナスイメージがありつつも、高度経済成長期やその後のバブル期の日本の成長を支えた労働者が多く暮らす街として存在してきました。

このブログでも東京のドヤ街 山谷のレポートをしましたが、西成のドヤ街は山谷と比べても緊張感がありました。
関連記事
・山谷のドヤ街がスゴい!今も残るディープな街を探訪

西成の街も山谷と同様労働者の高齢化等の理由からかつての賑わいは薄れていると聞いていましたが、実際に歩いてみると今でもピリついた独特の空気が流れていて、要塞のような警察署があったり、夜は眼の前で立ち小便をしている人がいたりと、日本最大のドヤ街としての存在感は健在でした。(訪れた際には十分に注意と敬意を払って歩きました)

西成のドヤ街

そんな西成の最寄駅である新今宮駅(動物園前駅も隣接)の北側エリアに、星野リゾートの開発でつくられたのがOMO7大阪です。

新今宮駅は新世界からほど近く、梅田や難波へのアクセスもよい駅。
今回の開発も様々な議論や障壁がありましたが、2021年に地上14階客室数436部屋のOMO7大阪がオープンするに至りました。

敷地面積約1万4000㎡の台形の敷地は、駅に面した大部分がみやぐりんと名付けられた広場となっていて、北西側に高層のホテル棟がまとめられています。
ホテルの外装は特殊素材の膜材で覆われていて、日射負荷を低減しつつそれ自体が映像を映すスクリーンにもなっています。
広場は原則利用者のみ入れるゾーンとなっていますが、広場だけでなく高架の新今宮駅のホームもこのスクリーンを眺める客席のようになっているのが面白いです。

また、広場の下は駐車場になっていて、マイカーやレンタカーを使って家族や友人グループで訪れることも想定されているようでした。

2.トンネルの先にあるとっておきのエンタメ空間を堪能

ホテルのエントランスは広場横を西に移動した南西側にあります。
エントランスはシンプルな設えですが、光と影の演出を上手く取り入れた落ちたデザインです。

そこからエスカレーターで2階にあがると受付カウンターに続くトンネルが見えてきます。

ポップなトンネルのデザインは先程までの雰囲気とギャップがあって驚きましたが、ここをくぐることで非日常的な世界にトリップするための装置となっています。

OMO BASEと名付けられたラウンジスペースでまずは受付をしますが、上質かつポップで楽しげな雰囲気漂う空間に一気にテンションがあがります。

受付はデジタル端末を使ってスムーズにできました。
館内には大阪の街の観光情報やオススメのグルメスポットが大きなサインでレコメンドされていて、「大阪の街、心ゆくまで楽しんでってな〜」といわれているみたいで、なんだか嬉しくなります。

2階のスペースは、外の広場空間みやぐりんにむけてジグザグのラインを描きながら開かれていて、街の一部と繋がるような開放感と連帯感があります。

ラウンジスペースも充実しているので、客室に荷物を置いた後は、深夜でも家族や友達と大阪の夜を思い思いのスペースで過ごせるような空間となっていました。

広場みやぐりんとの境界には屋外で過ごせるスペースがあったり、時間は限れていますが縁日のような屋台がでていたりと極上のエンターテイメント空間が広がっています。
印象的だったのは、若者のグループやファミリー層が多かったことで、皆活き活きとした表情で、このエンタメ空間を楽しんでいるようでした。

OMO7大阪のみやぐりん
OMO7大阪のみやぐりん

客室とは別に広場には湯屋があります。
湯屋の混雑状況はスマホでも確認できるのも、利用者としてはとても便利でした。

3.日本らしさとスタイリッシュさが融合した客室を堪能

楽しげな共用スペースからエレベーターで客室に向かいます。
客室の廊下は、先程までとは変わって照度を落とした落ちた空間となっています。

客室は部屋のタイプごとに、それぞれ趣向を凝らしたデザインとなっています。
私が泊まったのはツインルームでしたが、こちらのお部屋はスタイリッシュな和モダンデザインとなっています。

OMO7大阪のツインルーム

洗練されたデザインと、気配りの効いた合理性を兼ね備えた客室はとても快適でした。

OMO7大阪のツインルーム

日本らしさを演出しつつ、大胆でポップな色使いやデザインが共存していて、客室にもテンションがあがります。

備え付けられたソファでは、次の日の予定を練ったり、一緒に泊まった人とおしゃべりするのに十分なスペース。
ソファベッドにもなっているので、ツインルームですが3人まで泊まれます。

OMO7大阪からの眺め

こちらは夜明けの客室からの眺めです。
窓を覆う膜材の間から、電気がつき始めた駅のホームや、その向こうにあべのハルカスと朝日が見えます。

朝ご飯は2階のカフェ&バルでモーニングをいただきました。

OMO7大阪のモーニング

5種類から選べるモーニングセットは、フレンチトーストセットをチョイス。

ふわふわトロトロのフレンチトーストといちごの甘酢っぱさがとってもマッチしていて美味しかったです。
モーニングセットは他にもクロックおかんセットやパンプレートセットなど個性的なメニューがあるので連泊する場合も楽しめそうです。

OMO7大阪のモーニング

モーニングの後は朝のみやぐりんを散策しました。
朝のみやぐりんは夜とはまた違った雰囲気です。

OMO7大阪のみやぐりん

改めてみてみると、高低差や軒下空間、角度の異なる配置や素材の切り替えなどの工夫により、様々な空間をつくり出していることに気付きます。
限られたスペースの中で、様々に景色や空間の抜け感が変わっていく体験がとても面白かったです。

素敵な建築をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメの建築ですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。

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OMO7大阪
設計:日本設計+東環境・建築研究所+岩田尚樹建築研究所
所在地:大阪府大阪市浪速区恵美須西3-16-30
アクセス:新今宮駅より徒歩約1分
竣工:2021年
公式HP:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo7osaka/


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