神戸「メリケンパークオリエンタルホテル」ウォーターフロントと一体化した素敵なホテルをレポート

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今回は、兵庫県神戸市にある神戸メリケンパークオリエンタルホテルを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・神戸メリケンパークオリエンタルホテルを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・神戸メリケンパークオリエンタルホテルの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・神戸メリケンパークオリエンタルホテルの建築的な見どころや注目ポイント

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1.神戸の埠頭に建つ不思議な形のホテルを訪問

今回訪れたのは東京から少し離れた兵庫県神戸市です。
せっかく神戸に宿泊するなら、面白い建築に泊まりたいと思い、予約したのが神戸メリケンパークオリエンタルホテルです。

神戸メリケンパーク オリエンタルホテル

神戸メリケンパークオリエンタルホテルは、神戸の三宮からもほど近く、元町駅から歩いて15分ほど歩いた神戸港の先に建つホテルです。
ホテル建設に際しては1992年に中突堤旅客ターミナルの老朽化に伴いコンペが行われ、大手ゼネコンの竹中工務店の案が当選して実現に至りました。1995年に竣工した建物は、同年1月に阪神・淡路大震災に見舞われながらも無事オープンしました。

神戸の市街地を抜けて、神戸ポートタワーをさらに南下すると、神戸メリケンパークオリエンタルホテルの外観がみえてきます。

神戸メリケンパーク オリエンタルホテル

独特のフォルムの建物は高さが約60mほどあり、実際眼の前に立ってみるとかなり迫力がありますが、流れるような曲線のデザインが、遥か彼方まで広がる海や神戸ポートタワーのサイズとよく馴染んでいるのが印象的でした。

このフォルムは海からせり上がる波のようでもあり、空に架かる虹のようでもあり、神戸に連なる山を連想させもして、建物のスケールを超えた風景に感じられました。

神戸メリケンパークオリエンタルホテルは地上14階地下1階建ての建物ですが、単なるホテルの機能だけでなく、埠頭のフェリーの発着場としての機能や結婚式場やホールも兼ね備えていることも特徴です。
また、最上部には灯台も有していて「日本で唯一の灯台が建つホテル」としても知られています。

ホテルの照明デザインは、東京タワーや東京駅、レインボーブリッジなどの照明デザインを手掛けた石井幹子さんがデザインしています。
神戸ポートタワーが赤、神戸海洋博物館が白なので、合わせてみるとトリコロールのような青い照明が夜空に浮かび上がっています。

また別棟として、ホテル内とは別のアクアホールというチャペルも増築されていたりと、様々なシーンで利用される建物となっています。

神戸メリケンパーク

ホテルのエントランスは長いエスカレーターを上がった3階にあります。
エスカレーターをあがる途中では停泊していたフェリーから汽笛の音が聞こえてきたりと、埠頭に建つホテルならではの趣を感じられました。

こちらはホテルのエントランスです。
入口に飾られた鬼瓦は、阪神・淡路大震災を期に旧オリエンタルホテルから受け継いだもの。

また、この低層部は巨大な駐車場にもなっていて、ホテルを訪れた人やフェリーに乗る人々の車がぎっしりと停められていました。

2.大胆かつ豪華な非日常空間をたっぷりと堪能

ホテルの内部は中央の吹き抜けを中心とした空間構成となっています。
まずはロビーで受付をしつつ、吹き抜けにあるドリンクコーナーでウェルカムドリンクをいただきます。

バブル経済の終わりの時期に計画されたホテルは、大胆な空間構成と豪華な設えが施されていて、30年後の今見ると異国のリゾートにきたような非日常感があります。
ぐるりと3方を海に囲まれているので、外周部には眺めの良いレストランやラウンジが配置されています。

客室に向かうエレベーターはもちろんガラス張りで、吹き抜けの大空間を味わいながら上昇します。

中層階は宴会場や結婚式場があり、私が訪れた時も結婚式の披露宴が行われていました。
キラキラと輝く内装と、深みのある陰影のコントラストが美しく、閉じた屋内空間でも奥行きと広がりを感じます。

ホテルの客室は吹抜けを中心に、4方向に広がっていて、予約時にどの方角の部屋にするかを選べました。
今回宿泊したのは神戸ポートタワーや神戸の街を望めるノースビューの部屋にしました。

神戸メリケンパーク オリエンタルホテルの客室

部屋の内装はシンプルですが落ち着くデザインとなっています。
水回りは洗面、トイレ、浴室が一体となっていましたが広さも十分で、何より清潔なので快適に過ごせました。

神戸メリケンパークオリエンタルホテルには大浴場がないので、足を伸ばせる浴槽や、大きな鏡の洗面スペースや補助ミラー、温水便座のトイレなど、部屋内の設備が充実しているのは嬉しいです。

神戸メリケンパーク オリエンタルホテルからの夜景

窓からはメリケンパークをはじめとする神戸の夜景が堪能でき、かなりの絶景でした。
朝の写真がわかりやすいですが、バルコニーもゆったりしたつくりで、夜風に当たりながら夜景を楽しむ贅沢な時間が過ごせました。

神戸メリケンパーク オリエンタルホテル

素敵な非日常の建築をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメのホテルですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。

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神戸メリケンパークオリエンタルホテル
設計:竹中工務店
所在地:兵庫県神戸市中央区波止場町5-6
アクセス:元町駅より徒歩約15分
竣工:1995年
備考:第38回BCS賞
2002年度グッドデザイン賞(アクアホール)
公式HP:https://www.kobe-orientalhotel.co.jp/


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