両国で建築巡り!おススメの名建築15選を紹介

当サイトは、アフィリエイト・アドセンス広告を利用しています

スポンサーリンク

9.すみだ北斎美術館(妹島和世)

続いて訪れたすみだ北斎美術館は両国駅からほどなくにある1250㎡程の小さな敷地に建てられた美術館です。
鏡面のアルミパネルの外装と、地上レベルにあけられたスリット状の通路が特徴で、全面の公園や三周の道路からアクセスできます。
スリットの中に入っていくと外の鏡面パネルからは一転して、ガラス張りの通路空間が広がります。

まるで内臓の中に入ったかのように建物内部に引き込まれるギャップが面白かったです。
江戸東京博物館といい、強大な異物も受け入れて街の風景の一部としてしまうという点で、いかにも両国らしい大胆さと粋感をもつ建築です。

設計:妹島和世
所在地:東京都墨田区亀沢2-7-2
最寄駅:JR総武線両国駅より徒歩約8分、大江戸線両国駅より徒歩約3分
竣工:2016年
開館時間:9:30~17:30
休館日:月曜
観覧料(常設展示室):
 一般 400円
 高校生、大学生、専門学校生、65歳以上 300円
備考:第59回BCS賞
公式HP:https://hokusai-museum.jp/

10.ヨシダ印刷東京本社(妹島和世)

ヨシダ印刷東京本社はすみだ北斎美術館から北斎通りを少し進んだところにある印刷会社の本社ビルです。
建物をドレスのようなエキスパンドメタルで覆っているのが特徴ですが、以前の記事でも取り上げたディオール表参道のドレス感を想起させてくれます。

金属という固くて冷たい素材を使いながら、建物の中と外を分断しながら光や視覚的には繋げているのも特徴で、固いような柔らかいような、閉じているような開いているような建築ですが遠くから見たときと、近づいた時で印象がガラッと変わって見えました。
関連記事
・ディオール表参道はドレスを纏った建築!?表参道の注目建築に迫る!【東京表参道】

設計:妹島和世/妹島和世建築設計事務所
所在地:東京都墨田区亀沢3-20-14
最寄駅:JR総武線両国駅より徒歩約13分、大江戸線両国駅より徒歩約8分
竣工:2014年

11.YKK60ビル(槇文彦/槇総合計画事務所)

YKK60ビル(旧YKK R&Dセンター)はヨシダ印刷のすぐ後ろに建つYKKグループのオフィス、研修施設、ホールなどの複合施設です。
様々な機能が美しい立体として組み合わさっていて、見る方向によっても様々な表情を見せてくれます。
地上レベルや上空にせり出す庇もポイントの1つで、建物と街との間にバッファーゾーンを創り出している点も注目です。

設計:槇文彦/槇総合計画事務所
所在地:東京都墨田区亀沢3-22-1
アクセス:JR総武線両国駅より徒歩約13分、大江戸線両国駅より徒歩約8分
竣工:1993年

12.金属プレス健保会館(鈴木恂/鈴木恂建築研究所+松井源吾)

金属プレス健保会館

金属プレス健保会館は両国の京葉道路沿いに建つホール・会議室等の複合施設です。
縦横17m角の建物の内部は3階までがホールとラウンジ、4階から8階までの5層が会議室やスタジオとなっていて、中央の1本の柱が各フロアの床を支えています。
知らないと通り過ぎてしまいそうですが、正型で知的な佇まいの建物は、周りのビルと比べてもバッチリとその美しさが際立っています。

金属プレス健保会館

設計:鈴木恂/鈴木恂建築研究所+松井源吾
所在地:東京都墨田区両国4-30-7
アクセス:両国駅より徒歩約4分
竣工:1987年

13.両国大川屋 両国四丁目店(黒川雅之建築設計事務所)

大川屋

両国駅から清澄通りを南下したところに建つ大川屋 支店は明治2年創業の老舗の和菓子店です。
黒い外装と三角形のイエガタのシルエットは、受け継がれる伝統と、現代を生き抜くシャープでスタイリッシュさの両方を表現しているようです。
シンプル故に今から35年以上前の昭和の時代に建てられたとは思えない普遍性を感じる建築です。

大川屋

設計:黒川雅之建築設計事務所
所在地:東京都墨田区両国4-18-6
アクセス:両国駅より徒歩約5分
竣工:1985年

14.フクシマ質店

フクシマ質店

フクシマ質店は江戸時代に創業した現存する都内最古の質屋さんです。
関東大震災の後に建てられた蔵は、当時はまだ珍しかった鉄筋コンクリート造3階建てでつくられました
これは当時は蔵があることが質屋の営業条件の一つとだったことを物語っていて、100年近い年月が経った現在でも堅牢で堂々とした姿で両国の地に鎮座しています。

フクシマ質店

所在地:東京都墨田区緑1-14-20
アクセス:両国駅より徒歩約6分
竣工:1927年(西蔵)、1934年(東蔵)

15.喫茶ランドリー本店(ブルースタジオ+石井大吾デザイン室)

喫茶ランドリー 本店

喫茶ランドリー本店は1960年代に建てられた元手袋卸屋さんの作業場を改修したカフェ・ランドリーです。
喫茶ランドリーの名の通り、気軽に立ち寄れるカフェの他に、街の家事室とよばれるランドリーやアイロンスペース、作業スペースが併設されているのが特徴です。
街の人が気軽に立ち寄れて、集まれる公民館のような場所が目指されていて、まちづくりの新たな起点となることが期待されています。

喫茶ランドリー 本店

設計:ブルースタジオ+石井大吾デザイン室
所在地:東京都墨田区千歳2-4-10
アクセス:両国駅より徒歩約8分
竣工:2018年
営業時間:11:00~18:00
公式HP:http://kissalaundry.com/

【読むだけで建築について詳しくなれるイチオシの漫画】

実際に一級建築士の資格を持つ人気R18漫画家が描く、唯一無二の建築漫画が話題になっています。
話ごとに建築のデザインはもちろん、法規や構造、施工や不動産に渡って幅広く扱っていて、建築好きなら毎回ワクワクしながら読めて、建築の知識も吸収できる超おススメ漫画です
Amazonで詳細が読めます

また、当ブログでも漫画のレポートと、漫画と舞台となった亀戸の建築巡りについて紹介していますので、是非併せてご覧ください。
関連記事
・建築本「一級建築士矩子の設計思考」がスゴい!話題の本格建築漫画をレポート

Amazonで詳細が読めます

2023年4月18日には「一級建築士矩子の設計思考」第2巻が発売になりました。

いかがでしたでしょうか。
昭和から平成までのあらゆる建築が集う両国が何気にすごい街だったと改めて実感できました。
今回国技館の隣にある両国公会堂だけが訪れられなかったのですが、次の機会に訪れた際は是非ご紹介したいと思いますのでよろしくお願いします。

※時間や料金は記事執筆時点のものです。実際に訪れる際は公式HPなどで最新の情報などをご確認ください。


建築学ランキング
にほんブログ村 美術ブログ 建築・建築物へにほんブログ村

↑建築系のブログランキング。よければクリックして応援してもらえると嬉しいです。
建築やデザイン好きな人は、他にも面白いブログや参考になるブログがいっぱいあるので是非見てみてください^^

■他にもこんな記事がおススメです
・2023年オープンの都内の注目建築を総まとめ!話題の最新スポットを徹底レポート
・白川郷を満喫!建築好きが巡る世界遺産満喫ツアー【岐阜県白川村】
・本のプレゼントで「超」おススメしたいギフト本20冊【ジャンル別】

タイトルとURLをコピーしました