葛西臨海公園は建築に注目!名建築が一挙に巡れる公園を徹底レポート

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エスカレーターを降りると、吹抜けをうまく使った大水槽の中を縦横無尽に泳ぐ魚たちが目に入ってきます。
自分の背の何倍もある水槽からは、海のスケールの大きさとそこに広がる世界の多様性をまさに身体感覚で体感できます。

中でも圧巻なのはドーナツ型の水槽の中を群泳するクロマグロが間近で見られるアクアシアター。
水槽に入る水の量は2200tに及ぶそうで、建築当時としては日本最大だったそうです。
2200tもの水槽となるとガラス面に掛かる水圧もかなりのものとなりますが、この水圧を安全に受け止めるために透明度の高い厚さ50mmのアクリルパネルを複数接着して260mmの厚みを出しているそう。
これは世界的にみても最先端を行く技術だったそうで、当時の日本の技術力の高さと苦労が窺えます。

水族館の中では太平洋、インド洋、大西洋、北極海など世界各地の海の生き物が一同に鑑賞できます。
普段見ることのできない深海魚や極地の海の魚たちの姿は、普段の自分たちが考える常識の外側の合理的をもって進化していて、見ていてワクワクしてしまいます。

内部の水槽を鑑賞した後は一度外部に出るルートを通って渚の生物ペンギンの鑑賞エリアに映ります。
ここでも暗い通路に徐々に階段で地上に近づくようなデザインになっているのが面白いですね。

葛西臨海水族園のペンギン展示施設は国内最大級。
陸上からだけでなく、階段を下りて水中からも間近でペンギンが鑑賞できるのは大人でもテンションが上がってしまいます。

最後に巡る浅瀬のような展示室では、東京湾の海と海鳥の展示コーナーが見られます。
意外と東京湾にも多様な生物が住んでいることが知れて意外と勉強になります。

水族館を巡り終えるとちょうどお昼時だったので、葛西臨海水族園内のレストラン シーウィンドでランチ。
シーウィンドでは海にちなんだメニューが盛りだくさん。実際に魚が泳ぐのを見た後でマグロカツカレーやイクラのパスタを頼むと少し複雑な気持ちになりますが、折角なので注文しました 笑
いくらとサーモンのクリームスパゲティ(\900)。とても美味しかったです。

■葛西臨海水族園
設計:谷口吉生/谷口建築設計研究所
竣工:1989年
開園時間:9:30~17:00
休園日:水曜日、年末年始
入園料:
 一般 700円
 中学生 250円
 65歳以上 350円

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4.最後に水上バス待合所を見学!クリアで軽やかな建築を堪能

葛西臨海公園での建築巡りの最後の3つ目は水上バス待合所です。
こちらの発着所からは様々なコースの水上バスが運行されていて、両国やお台場、竹芝などと連絡するほか、トワイライトクルーズなども開催しています。

ヨットの帆のような軽やかの屋根とガラスの箱によるシンプルなデザインは、小さいながら谷口氏の魅力が凝縮されているようです。

こちらは鋼管の柱が等間隔に並ぶ代わりにガラスの透明度と抜け感はクリスタルビューよりも高め。
さりげなく天井の形が開口部に向けて高くなっていて、ガラスのほうを向いた時の開放感を倍増させています。

少し離れてみると空中に浮いているかのような白い屋根は建物から見妙に縁が切られていて、船上のデッキに建つ帆のような軽やかさがあります。
こちらの待合所はクリスタルビューや水族園と比べるとマイナーな存在ではありますが、葛西臨海公園の建築巡りの際には是非訪れてほしい名建築です。

■水上バス待合所
設計:谷口吉生/谷口建築設計研究所
所在地:東京都江戸川区臨海町6-2
アクセス:葛西臨海公園駅より徒歩約7分
竣工:1993年

5.最後は葛西臨海公園を散策!

一通り建築を巡り終えた後は葛西臨海公園をのんびり散策。

今回は建築中心の紹介になりましたが、葛西臨海公園は広大な敷地の中に芝生広場ゾーン、汐風の広場ゾーン、鳥類園ゾーンなど様々なエリアが広がっています。

一度訪れただけではすべては観きれないかもしれませんが、公園内を散策しているとその時その時の発見や出会いがいっぱいあります。

実は昔葛西臨海公園の近くに住んでいたこともあり、この公園は幾度となく訪れているのですが、季節ごとに代わる自然の姿や、それらの自然を映しこむようにして建つ谷口建築はいつ来ても楽しい体験ができます。

桜の季節の葛西臨海公園

皆さんも機会があれば是非訪れて、その自然と建築を堪能してみて下さいね!

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