渋谷で建築巡り!建築好きがおススメする名建築30選

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22.ヒューマックスパビリオン渋谷公園通り

ヒューマックスパビリオン渋谷公園通りは渋谷の公園通りに建つ地上10階地下3階建ての複合施設です。
一度見ると忘れられない宇宙船の様な建築は、 一度意識すると忘れられないメタリックで近未来的な建築です。

これだけ個性的な建築ですが、建物を眺めていると意外と街ゆく人々はこの特異な建築を気に留めていない様子だったりするのも面白いところ。渋谷に紛れ込んだ宇宙人に自分だけが気付いてしまったかのような不思議な感覚です。
街の中で特異性を持ちながら、環境に溶け込むという相反する2つのことを実現している不思議な魅力を持つ建築です。

設計:若林広幸/若林広幸建築研究所
所在地:東京都渋谷区宇田川町20-15
アクセス:渋谷駅より徒歩約3分
竣工:1992年

23.西武渋谷店

渋谷の老舗の百貨店である西武渋谷店は、建築好きとしても見逃せない建築です。
1968年に建てられたA館・B館は、50年以上経った現在でも現役に使われる百貨店。レトロヒューチャー感溢れる建物は、時間や天気によっても刻々と表情を変えていて、何度見ても飽きない大好きな百貨店建築です。

SEED館(現モヴィーダ館)
LOFT館

LOFT館・SEED館(現モヴィーダ館)は、建築家の菊竹清訓氏が設計を手掛けていて、渋谷の地形と呼応しながら建物と街とが一体にデザインされているのが特徴です。

竣工からかなりの年月が経っていますが、モヴィーダ館のリニューアルデザインをトラフ建築設計事務所が手掛けていたり、A館・B館5階の内装デザインを永山祐子建築設計が手掛けていたりと、若手建築家によるリニューアルデザインにも注目です。

設計:菊竹清訓/菊竹清訓建築設計事務所(LOFT館・SEED館)
所在地:東京都渋谷区宇田川町21-1
アクセス:渋谷駅より徒歩約3分
竣工:1968年(A館・B館)、1986年(SEED館)、1987年(LOFT館)
公式HP:https://www.sogo-seibu.jp/shibuya/

24.日本基督教団東京山手教会

日本基督教団東京山手教会は、渋谷の公園通りの中腹に建つ教会です。
日本の近代建築を牽引してきた建築家山口文象氏が手掛けた教会は、大きなピロティ状のエントランスを通って4階の礼拝堂まで人々を導く正に都市型の教会となっています。

特徴的なV字のスリット状の立面にはいくつもの開口が開けられていて、内部はさぞ劇的な光の効果があるのだろうと想像するとワクワクします。

設計:山口文象/RIA建築綜合研究所+毛利建築設計事務所
所在地:東京都渋谷区宇田川町19-5
アクセス:渋谷駅より徒歩約5分
竣工:1966年

25.RISE

RISE(ライズ)は、渋谷のスペイン坂とペンギン通りに挟まれた場所に建つ映画館と店舗の複合施設です。
ドレープカーテンのような屋根、建物の内臓が剥き出しになったような外壁、様々な部材が猥雑に重なり合う様は唯一無二。
この建築を手掛けたときに設計者の北川原温氏は35歳だったそうですが、ここから渋谷の文化を発信し、創り出していくんだという野心と情熱を感じます。

時代の空気をそのままパッキングしたような建築は、時代や文化が移り変わってもそのまま残り続けます。
現代では絶対につくられないであろうこの時代ならではの建築をたっぷりと堪能しましょう。

設計:北川原温/北川原温建築都市研究所
所在地:東京都渋谷区宇田川町13-17
アクセス:渋谷駅より徒歩約5分
竣工:1986年

26.渋谷PARCO

RISEのすぐ向かいに建つ渋谷PARCOは、2019年に建て替えられた地上19階地下3階のパルコの旗艦店です。
渋谷の街を巻き込むように建物外周に設けられた立体街路が建物の上下を繋げているのが最大の特徴

また、立体街路の他にもナカシブ通りという歩行者専用通路を設けるなど、街を取り込み、街と共に成長するような建築が目指されています。

設計:竹中工務店
所在地:東京都渋谷区宇田川町15-1
アクセス:渋谷駅より徒歩約5分
竣工:2019年
備考:第64回BCS賞

27.hotel koe tokyo

hotel koe tokyoは渋谷の公園通りを5分ほど登ったところにあるライフスタイルブランドの旗艦店兼ホテル・レストラン等の複合施設。
hotel koe tokyoは単なる独立したアパレルショップや宿泊施設とは一線を画し、生活・ファッション・音楽・食事・アートといった様々な要素が連動しあい、刺激合うような施設が目指されているのが最大の特徴。
建物を構成する要素はとてもシンプルですが、シンプルな中でも見る位置や昼夜によってガラリと印象が変わるデザインも魅力の1つ。

hotel koe tokyoは残念ながら2022年に閉業してしまいましたが、今後この建築がどのように使われていくのか注目です。

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設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE
所在地:東京都渋谷区宇田川町3-7
アクセス:渋谷駅より徒歩約5分
竣工:2018年
公式HP:https://hotelkoe.com/

28.北谷公園・ブルーボトルコーヒー渋谷カフェ

北谷公園は、2020年に大規模なリニューアルが行われた渋谷で今一番注目されている公園です。
また、公園内にはブルーボトルコーヒー初の試みである公園内の店舗ブルーボトルコーヒー渋谷カフェが併設されているのも特徴。

ブルーボトルコーヒーと言えば珈琲の味も一級品ですが、建築好きとしては店内のインテリアや公園との関係性へのこだわりも見逃せません。
円弧を描くような中央カウンターの赤茶色のタイルは火山灰をつかった釉薬を使用したもので、白を基調とした店内の中で珈琲を淹れるカウンターを浮かび上がらせています

開放的に広がる公園の緑を借景に珈琲をいただくひと時はまさに至福のひと時。
私が訪れた時にはガラスの大開口も開けられて、気持ちのいい爽やかな風が店内に流れていました。

公園設計:日建設計
カフェ内装設計:芦沢啓治/芦沢啓治建築設計事務所
所在地:東京都渋谷区神南1-7-3
アクセス:渋谷駅より徒歩約7分
竣工:2021年
営業時間(ブルーボトルコーヒー渋谷カフェ):8:00~20:00
公式HP:https://shibuya-kitaya-park.tokyo/

29.北谷稲荷神社

続いて訪れたのは北谷公園から程なく歩いたところに建つ北谷稲荷神社です。
この一風変わった神社は、先程の西武渋谷店の他、江戸東京博物館や出雲大社庁の舎といった数々の有名建築を設計した建築家の菊竹清訓氏によってデザインされた神社です。

一見するとやや奇抜な神社に見えますが、側面の緩やかにカーブする屋根は、神社の型の一つである流造を原型にしたデザインとなっていて、古来の神社と現代建築の融合が模索されていることが分かります。

流造は多くの神社で見る伝統的な様式ですが、この建築が面白いのは横から見ると流造の屋根ですが、正面から見ると全く違った形に見えるようにデザインされていること。
神社としての伝統性と、この神社ならではのオリジナリティや象徴性が融合した神社はまさに建築家がデザインした神社ならではの味わいがあります。
詳細記事
・北谷稲荷神社が面白い!建築家菊竹清訓デザインの神社をレポート【東京渋谷】

設計:菊竹清訓/菊竹清訓建築設計事務所
所在地:東京都渋谷区神南1-4-1
アクセス:渋谷駅より徒歩約10分、原宿駅より徒歩約10分
竣工:1997年
公式HP:https://www.kitayainari.com/

30.LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)は、元々は前々回の東京オリンピックのあった1964年に建てられた歴史あるホールでしたが、老朽化等の理由から2019年に隣接する渋谷区役所と共にこちらの新施設に建替えが行われました。

多様性や祝祭性を表現したという外観デザインは、エネルギッシュでありながらどこか知的なイメージが漂います。

また、渋谷公会堂・渋谷区役所の建設に当たっては定期借地権付きの超高層住宅を計画することで建設費を賄う手法が取られていることもユニークです。
しなるようにカーブする外観は代々木体育館や明治神宮から着想を得たそうで、渋谷に新しい風景をつくり出しています。

デザイン監修:ホシノアーキテクツ
設計:日本設計
所在地:東京都渋谷区宇田川町1-1
アクセス:渋谷駅より徒歩約10分
竣工:2019年(渋谷公会堂・渋谷区役所)、パークコート渋谷 ザ・タワー(2020年)

おまけ:Bunkamura

Bnnkamuraは隣接して建つ東急百貨店をL字に抱き込むように建てられ、商業施設、ホール、映画館、美術館、スタジオなどを内包する総合文化施設ですが、現在東急百貨店の建て替えに際して長期休館中なので最後に紹介します。
街を敷地の中に引き込むようなアールの外壁が特徴的な建築に、引き込まれるように人々が入っていく様は私のとっても好きな風景です。
一段下がったエントランスを通って明るい外部から照明の落ちた内部に入ると、そこはまさに別世界。
さらに内部に入ると今度は上空より光の注ぐ中庭が見えてきて、光によって建物を縦に繋いでいます。

東急百貨店からもアクセスできますが、訪れた際には是非南側の入口から入って、その空間演出を体験をしてみてほしい建築です。

設計:石本建築事務所+東急設計コンサルタント+MIDI総合設計研究所+ヴィルモット・ジャポンJV
所在地:東京都渋谷区道玄坂2-24-1
アクセス:渋谷駅より徒歩約10分、神泉駅より徒歩約8分
竣工:1989年
公式HP:https://www.bunkamura.co.jp/cinema/

【おススメ推薦散策本紹介】

「東京都北区赤羽」の著者が、友人知人から聞いた「怪談」スポットに実際に訪れて、そこで「酒」を飲んじゃうという、前代未聞の街巡り漫画です。

「怖いけど、怖いけど、気持ちいいぃぃい」という変態的なまでの天才性に大爆笑してしまう傑作漫画。
異世界を垣間見るけど、リアルで好奇心満載、今まで見たことのない東京紀行、超おススメです。
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