後半も有名建築がズラリ!隈研吾はじめ話題の建築家の作品を堪能せよ【東京表参道】

まとめ記事

今回は前回の記事の続きとなります。

表参道の建築見学におススメの建築後半!
それでは早速見ていきましょう。

9.TOD’s表参道(伊東豊雄)

後半ではじはじめに紹介するのはTOD’s表参道です。
設計したのは建築界のスーパースターである伊東豊雄氏で、表参道の建築家による商業施設の中でも代表格といっていい建築です。
この建築が建てられた2000年代初期は近代建築が打ち出した水平垂直に繰り返される階構成や、壁や窓といったそれまでの建築の常識をいかに乗り越えるかといったことが大きなテーマでした。
TOD’s表参道ではケヤキ並木からとったとされるコンクリートの構造体が樹木のように立ち上がっていて、その隙間がガラスの開口部となっています。
けやき並木のシルエットが柱であり壁であり入口の開口であり窓でもあり、それがブランドイメージを特徴づける広告にもなっていて、新たな事態の到来を予感させた記念碑な作品です。

設計:伊東豊雄
所在地:東京都渋谷区神宮前5-1-15
最寄駅:表参道駅徒歩3分
竣工:2004年

10.日本看護協会ビル(黒川紀章)

日本看護協会ビルは地上部に設けられた巨大な広場空間と三角錐が特徴的なオフィス、ギャラリー、店舗の複合施設です。
道路ギリギリにめいいっぱい建てられることの多い表参道のビルの中で、セットバックした外観や地上に空いた穴はとても目立ちますが、気持ちのいい抜け感と優雅さを感じます。
黒川紀章氏のアイコンといってもいいガラスの三角錐も自然と上空のラインに沿って消えていく感じがして、商業施設の中にありながら、黒川氏のいう環境との共生というテーマが垣間見れる作品となっています。

設計:黒川紀章
所在地:東京都渋谷区神宮前5-8-2
最寄駅:表参道駅徒歩5分
竣工:2004年

11.表参道ヒルズ(安藤忠雄+森ビル)

表参道ヒルズは関東大震災後の復興住宅として建てられた同潤会アパートの建て替えによってできた商業施設です。
地権者も多いことから建て替えまでにはかなり紆余曲折した経緯がありますが、世界のANDOこと安藤忠雄氏の参画もあって大きな注目を得て完成しました。
高さを抑える為に内部では地下空間を上手く使いながら、けやき並木の勾配に合わせた200mを超えるスロープに店舗がくっつく構成になっているので、建物内部はけやき並木の延長のようになっています。
端には同潤会アパートの一部が再現されていて、かつてここにあった歴史的な建築の残り香を微かに感じることができます。

設計:安藤忠雄+森ビル
所在地:東京都神宮前4-12-1
最寄駅:表参道駅徒歩5分
竣工:2006年

12.GYRE(MVRDV)

GYRE(ジャイル)は表参道とキャットストリートが交差する角地に建つ商業施設です。
設計は話題のオランダ・ロッテルダム出身の建築家集団MVRDVによるもので、一層一層がねじれて回転したように構成されていることが特長の建物です。
2000年代前半に表参道に多く建てられたビルが、「表層」のみが派手なデザインの箱になっているという批判からか、建物の各層を渦のように回転させながら積み重ねることで建物全体に変化をもたらせています。
層がずれることによって、その隙間に生まれるテラスや余剰空間が豊かな空間の変化を生み出しているのが面白いです。

設計:MVRDV
所在地:東京都渋谷区神宮前5-10-1
最寄駅:表参道駅徒歩6分
竣工:2007年

13.東急プラザ表参道原宿(中村拓志)

東急プラザ表参道原宿は大地からにょきっと飛び出したような高層部とガラスの低層部が特徴的な商業ビルです。
表参道の交差点を吸い込むミラーワールドのようなエスカレータで内部に入っていきますが、このミラーに刻々と映し出される表参道を行きかう人々の風景は必見です。
屋上は提案になっていますが、ここが表参道であることを忘れてしまうような木々が溢れるのが何とも不思議です。
商業施設の上に根鉢を乗せたような建築は、栄養や水分を吸い上げるように地上から人々を建物内に引き込んで潤わせています。
2000年代に流行した洗練されたブランド建築のイメージとは違って、癒し感があって、しかしワクワクするような新たな商業建築像を感じさせる建築です。
関連記事
・東急プラザ表参道に潜入!その建築の魅力を徹底紹介

設計:中村拓志
所在地:東京都渋谷区神宮前4-30-3
最寄駅:表参道駅徒歩7分
竣工:2012年

14.サニーヒルズ南青山(隈研吾)

サニーヒルズ南青山は南青山の住宅地の中に建つ地上3階のパイナップルケーキ店です。
設計は隈研吾氏によるもので、表参道では10年前に建てられたONE表参道に継ぐ建築なのですが、何といっても気になるのが一度見たら忘れられないその外観です。
それまでは隈研吾氏も「負ける建築」を標榜して、木や自然素材を使った建築を生み出していましたがここまで派手な建築は初めての建築です。
しかしテーマは近年の隈建築と一貫していて、日本の木造建築に伝わる「地獄組み」という組み方を使いながら森のような、雲のような強くて柔らかい建築をつくりだしています。
一面ガラスやコンクリートを使った商業建築とは違った可能性を模索した、新たな時代への突入を感じさせる建築でした。

設計:隈研吾
所在地:東京都港区南青山3-10?20
最寄駅:表参道駅徒歩10分
竣工:2013年

15.Miu Miu青山店(ヘルツォーク&ド・ムーロン+竹中工務店)

最後に紹介するMiu Miu青山店はプラダ・ブティック青山の目の前に建つMIU MIUの店舗です。
一見すると、プラダのガラス張りの外観とは大きく印象が変わって、大屋根とも庇ともとれる外装が特徴的な建物です。
しかし、微妙に開いた開口部から店内が見え隠れしていて、まるで宝石箱を開けようとした瞬間のような建築です。
プラダ青山店は「街によって切り出された原石」のようだと感じましたが、こちらも宝石箱のイメージが感じられるのがとても面白いです。

設計:ヘルツォーク&ド・ムーロン+竹中工務店
所在地:東京都港区南青山3-17-8
最寄駅:表参道駅徒歩5分
竣工:2015年


↑表参道の建築についてはこちらの「表参道を歩いて分る現代建築」もおススメです。是非合わせてみてみて下さい。
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いかがでしたでしょうか。
見どころ満載の表参道の建築でしたが、年代別に見ていくと時代によって建築に求められる役割が大きく変わっているのが面白いですね。
これからも新しいおススメ建築を見つけたら随時追加していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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