荻窪で建築巡り!建築好きがおススメする名建築15選

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9.シャレール荻窪(山設計工房+集研設計)

りとるぱんぷきんずの南側に建つシャレール荻窪は、1958年に建設された荻窪団地の建替プロジェクトでつくられた集合住宅群です。
もともとの団地の住民や周辺住民とのワークショップを重ねつつ計画された団地は、人や車の動線だけでなく風や光の抜け方なども丁寧にデザインされていて、都心と郊外の中間のようなどちらのメリットも享受できる豊かな住環境が実現しています。
住戸のタイプも様々なタイプが設定されていて、敷地内を歩くと場所場所によっていろいろな風景や年齢層も様々な人に出会うことができるのも面白い建物でした。

設計:山設計工房+集研設計
所在地:東京都杉並区荻窪3-7-1
アクセス:荻窪駅より徒歩約14分
竣工:2011年
備考:2012年度グッドデザイン賞

10.ATLAS 荻窪の分譲集合住宅(渡辺誠)

荻窪駅方面に移動する途中の住宅に建つATLAS 荻窪の分譲集合住宅は、このブログでも取り上げた青山製図専門学校1号館(1990年)や大江戸線 飯田橋駅(2000年)をデザインした建築家 渡辺誠氏が手掛けた集合住宅です。
渡辺氏は諸条件をもとに一定のデザイン手続きを繰り返すことで複雑な形態を生み出すアルゴリズミックデザインの先駆者として知られる建築家ですが、こちらのATLASでも従来の集合住宅にはない多様性と個別解の提案が試みられています。
人々が集まって住まうことで生まれる様々な重なりや、一見すると理解できない複雑さの中に見えてくる秩序などが錯綜する刺激的な集合住宅でした。

設計:渡辺誠/アーキテクツオフィス
所在地:東京都杉並区荻窪3-41-21
アクセス:荻窪駅より徒歩約10分
竣工:1996年

11.杉並区立中央図書館(黒川紀章)

ATLASから少し歩いた先に建つのは、荻窪きっての注目建築である杉並区立中央図書館です。
この建物は世界的にも著名な建築家として知られる黒川紀章氏が設計を行った図書館です。
シルバーのフレームで囲いつつ、凹ませた正面の広場状のエントランスや、裏の公園に合わせて雁行しながら展開するガラスのカーテンウォールによって、建築と街や自然の境界が溶け合わさるような建築となっているのが中も好ポイント。
埼玉県立美術館や新国立美術館などの、後の黒川氏の公共建築にも通底する環境と共生する建築の原点を存分に味わえる隠れた荻窪の名建築となっています。
現在のどこまで残っているかわかりませんが、オープン当初の照明コンサルタントは東京タワーの照明等を手掛けた石井幹子氏だったのも興味深いです。

設計:黒川紀章/黒川紀章建築都市設計事務所
所在地:東京都杉並区荻窪3-40-23
アクセス:荻窪駅より徒歩約10分
竣工:1982年

12.三菱UFJ銀行荻窪支店(安藤忠雄)

三菱UFJ銀行荻窪支店

荻窪駅のホームからも見える三菱UFJ銀行荻窪支店は、最初は変わったデザインが印象的だなと思っていたのですが、よくよく調べてみたら安藤忠雄氏の設計でした。
安藤氏と言えばコンクリート打ちっぱなしのイメージが強いですが、ガラスや曲面を使って周辺環境を取り込むデザインが得意な建築家でもあり、近づくと思わず吸い込まれるような構成が面白かったです。
言われてみると安藤氏らしいデザインが随所に感じられる建築は、荻窪の隠れ名建築スポットとなっています。4階の屋上は市民が自由に利用できるオープンスペースになっているので、訪れた時には是非立ち寄ってみて下さいね。

三菱UFJ銀行荻窪支店

設計:安藤忠雄/安藤忠雄建築研究所
所在地:東京都杉並区荻窪5-28-9
アクセス:荻窪駅より徒歩約1分
竣工:2010年

13.杉並公会堂(佐藤総合計画)

杉並公会堂は、荻窪駅の北口から5分ほど歩いたところに建つホール・スタジオなどの複合施設です。
杉並公会堂といえば1957年竣工した旧建物は「東洋一の文化の殿堂」とも言われ、日本フィルハーモニー交響楽団の本拠地として、また数々の名演奏を生み出した名ホールとして親しまれてきました。
2006年に建て替えられた新しい建築は、光と風のハーモニーをテーマにデザインされ、最新鋭の設備と技術で最適な音響環境をつくりつつ、開放的で市民に親しまれるホールとして生まれ変わっています。
正面のガラスのスクリーンの向こうに利用者の動きが影絵のように見える外観デザインや、周りが薄暗くなると行燈のように街を照らす照明デザインなど、街と建築とが応答していくようなデザインにも注目です。

設計:佐藤総合計画
所在地:東京都杉並区上荻1-23-15
アクセス:荻窪駅より徒歩約5分
竣工:2006年
備考:2010年公共建築賞 優秀賞
公式HP:https://www.suginamikoukaidou.com/

14.赤川クリニック

杉並公会堂のはす向かいに建つ赤川クリニックは、コンクリートの丸い外観が印象的な産婦人科医院です。
堅牢なコンクリートの筒は環八通りの車の騒音や排気ガスから建物内部を守る為のもので、理路整然と並ぶスリット開口とダイヤ状の小さな開口部が内部に優しい光を導いています。
内部は2層吹き抜けの中庭が設けられていて、生命の誕生を思わせる小宇宙を想起させるようなデザインとなっています。

設計:村松デザイン事務所
所在地: 東京都杉並区上荻1-24-6
アクセス:荻窪駅より徒歩約5分
竣工:1990年

15.本屋title

杉並公会堂から青梅街道を10分ほど歩いたところに建つ本屋titleは昭和初期に建てられた看板建築を改修した本屋さんです。
看板建築とは関東大震災の復興期に流行し、木造の伝統的な商店建築の前面に銅板葺き等で西洋風のデザインをあしらった建築。こちらのtitleでは元々お肉や総菜の商店だった建物を本屋とギャラリーに改修しています。
店内には店主こだわりのセレクトの1万冊の本が並び、全国からこのお店を目的に訪ねてくる人がいるほどの人気書店となっています。

2階のギャラリーの他、店の奥には小さなカフェスペースも併設されているので、生まれ変わった古建築をたっぷり味わいつつ、建築巡りのひと休憩にもピッタリのお店です。

所在地:東京都杉並区桃井1-5-2
アクセス:荻窪駅より徒歩約10分
竣工:昭和初期(2016年改修)
定休日:水曜・第三火曜
公式HP:https://www.title-books.com/

【おススメ推薦散策本紹介】

「東京都北区赤羽」の著者が、友人知人から聞いた「怪談」スポットに実際に訪れて、そこで「酒」を飲んじゃうという、前代未聞の街巡り漫画です。

「怖いけど、怖いけど、気持ちいいぃぃい」という変態的なまでの天才性に大爆笑してしまう傑作漫画。
異世界を垣間見るけど、リアルで好奇心満載、今まで見たことのない東京紀行、超おススメです。
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