千鳥ヶ淵・番町で建築巡り!おススメの名建築12選を紹介

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8.パークマンション千鳥ヶ淵(内藤廣+鹿島建設)

パークマンション千鳥ヶ淵

パークマンション千鳥ヶ淵は千鳥ヶ淵公園のすぐ向かいに建つ地上15階地下3階建ての分譲マンションです。
周辺の建物の外観とは一線を画す明るい御影石の外壁は、皇居の自然や千鳥ヶ淵の桜とマッチしていますが、景観に溶け込みつつも埋没しない独特の個性を放っています。

素材の質感、細かい細部の処理、外溝や庭園といったあらゆる部分で一流の仕事が完工されていて、日本の最高グレードのマンションの名に恥じない建築となっています。
ちなみに家賃を調べてみると月80万円台から100万円から借りられるようですが、一般の人にはとても手が出ないですね 笑

パークマンション千鳥ヶ淵
パークマンション千鳥ヶ淵

設計:内藤廣/内藤廣建築設計事務所+鹿島建設
所在地:東京都千代田区九段南2-4-3
アクセス:半蔵門駅より徒歩約8分、九段下駅より徒歩約6分
竣工:2004年
備考:2005年度グッドデザイン賞受賞

9.イタリア文化会館ビル(ガエ・アウレンティ)

イタリア文化会館

パークマンション千鳥ヶ淵の裏手に建つイタリア文化会館はイタリア文化の普及と他国との文化交流を目的として建てられた地上12階地下2階建ての複合施設です。
その特徴は何といっても真っ赤な格子が特徴の外観デザインですが、建設当初は皇居周辺の景観問題として大きな議論を呼んだそうです。

皇居に関する論争はさておき、この真っ赤な格子状の立面デザインは日本的感覚とは少し離れた鮮やかなインパクトを持ちながら、整形の格子によって知性と品格のようなものも感じるデザインになっていると思います。
また、ついつい外観に目が行きがちですが、地上部分を立体的な建築に導く建物構成など、箱型の建物に様々な諸機能が見事に納められ、相互作用を発しているのも注目ポイントです。

イタリア文化会館
イタリア文化会館

設計:ガエ・アウレンティ+鹿島建設
所在地:東京都千代田区九段南2-1-30
アクセス:半蔵門駅より徒歩約9分、九段下駅より徒歩約6分
竣工:2005年
備考:2006年度グッドデザイン賞受賞
公式HP:https://iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo/it/

10.二松学舎大学九段キャンパス1号館・2号館(香山壽夫建築研究所)

二松学舎大学

イタリア文化会館ビルの向かいに建つ二松学舎大学九段キャンパスの1号館・2号館も番町エリアで見逃せない建築の1つです。
地上のオープンスペースの延長のようなピロティ空間や、仕上げの違いによって分節化した外観デザインなど、都心の真ん中の限られた敷地に建ちながら、人と街との間を繋ぐような仕掛けが満載です。

実際に足元に立ってみると、迫力の大柱によるピロティ空間からうまく視線が抜けて奥行き感が生み出されていて、限られた敷地を最大限利用しているのが興味深かったです。

二松学舎大学

設計:香山壽夫建築研究所
所在地:東京都千代田区三番町6-16
アクセス:半蔵門駅より徒歩約9分、九段下駅より徒歩約6分
竣工:2004年
公式HP:https://www.nishogakusha-u.ac.jp/

11.駐日ローマ法王庁大使館(木子幸三郎)

駐日バチカン大使館 ローマ法王庁大使館

駐日ローマ法王庁大使館は元々は味の素の社長であった鈴木忠治氏の邸宅として建てられた建物。
宮内省出身の建築家である木子幸三郎の晩年の作品としても貴重な建築なのですが、木子幸三郎もこの建築がまさかローマ法王庁大使館になるとは思ってもみなかったでしょう。
写真からは少し見えずらいですが、煉瓦の貼り分けによって1階部分の階高を高く見せているのは、他ではあまり見ない面白いデザインです。

大使館なので中に入って見学というわけにはいかないのが残念ですが、少しでも建物を見たいという方は葉が落ちる秋の季節にはもう少し建物の外観がよく見えるようです。
また実は、建物反対側の番町学園通りからも外観の一部を見ることが出来るので、建築好きとしてはこちらのビューも見逃がせません。

駐日バチカン大使館 ローマ法王庁大使館

設計:木子幸三郎
所在地:東京都千代田区三番町9-2
アクセス:半蔵門駅より徒歩約6分、九段下駅より徒歩約12分
竣工:1934年

12.千代田区立九段小学校(東京市/久米設計)

千代田区立九段小学校

最後に紹介する千代田区立九段小学校は元々は関東大震災直後の復興建築として建てられた建物。
2018年には元々L字型だった建物の西側部分を保存活用、北側部分は改築して外装を復元、東側部分を増築するという大幅な建替え・改修工事が行われて、新たな建築として生まれ変わりました。

外観は当時の表現派の影響を色濃く反映した尖頭アーチと時計塔を中心に、元のデザインを活かした設計となっていて、黄土色の旧部分とガラスの現代的な意匠が見事に融合しています。
尖頭アーチは、今見ても小学校建築特有の長い外周に対して心地よいリズムと伸びやかさを生み出していて、絶妙な陰影も合間った見事なデザインとなっています。

千代田区立九段小学校
千代田区立九段小学校
尖頭アーチの門のデザインも必見です

原設計:東京市
改修設計:久米設計
所在地:東京都千代田区三番町16
アクセス:半蔵門駅より徒歩約6分、九段下駅より徒歩約12分
竣工:2018年(1926年)
備考:2020年度グッドデザイン賞受賞
公式HP:https://www10.schoolweb.ne.jp/swas/index.php?id=1310162

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